ドイツの旅~バッハ音楽祭~2018年04月13日 12時39分31秒

すっかり暖かい季節になりました。礒山先生の誕生日が到来する便りでもありますね。

さて、礒山先生のやり残されたお仕事をご紹介します。毎年6月恒例の、礒山先生と巡るドイツの旅です。

今年も礒山先生監修のもと、ライプツィヒ・バッハ音楽祭でカンタータ連続10回演奏会「カンターテンリング」を堪能する旅が企画されていました。

本来、礒山先生が講師として同行する企画でしたが、旅程等はそのままに、ご遺志を継ぐ形での開催となります。

https://www2.asahiryoko.com/djweb/TourDetail.aspx?tc=S27636180001

もう、ドルトムント駅コインロッカー事件のような珍道中をお聞きすることも叶わないのですね…。


                                        まさお

                  《 旅のお誘い 》

ライプツィヒにはるばるバッハの旅をして、もっとも価値のあるジャンルは何でしょうか。《ロ短調ミサ曲》と両受難曲の3曲を別格とすれば、その答えはカンタータだと思います。カンタータはまぎれもなくバッハの創作の中心ジャンルですが、それらは、いつでもどこでも聴けるものではありませんし、それをバッハゆかりの教会で聴くことに、格別の意義深さが感じられるからです。

その意味ですばらしいのは、「チクルス」をテーマとして採り上げる2018 年のライプツィヒ・バッハ音楽祭で、カンタータを聴く10 回の連続演奏会、名付けて「カンターテンリング」が企画されたことです。それらは週末の3日間に集中して組まれましたので、少ない期間で、効率よく鑑賞することができます。まさに、訪問者にとってはうってつけの企画と言えるでしょう。

出演者も、総帥ガーディナーが3日連続出演の意欲を見せ、コープマンとわれらの鈴木雅明、ラーデマンが2回ずつ、シュヴァルツが1回という、充実の顔ぶれです。知名度の高い作品をほぼ網羅した、全32 曲の連続演奏です。もちろん他の演奏会も、平行して企画されています。

(礒山 雅)