ほんとですか ― 2017年10月05日 23時52分26秒
いろいろ書きたいことがありますが、疲れているのに休めていない、という状態なので、とりあえずつなぎの話題です。
4日(水)に、新国立劇場の《神々の黄昏》に行きました。新聞批評の対象になっており、まだ提出していませんので感想は控え、食べ物の話題を。
休憩が45分ありましたので、初台地区に行き、喜多方ラーメンを食べました。私、あらゆるラーメンのうちで喜多方が一番好きです(きっぱり)。とくに「ネギラーメン」を好んでいます。お店は「坂内」のチェーン店ですが、新しいお店だと思います。
待っている間に、張り紙の情報を見てびっくり。なぜなら、スープが豚骨だと書いてあったからです。恥ずかしながら、不肖私、豚骨ラーメンはラーメンではない、と叫ぶ一方で、喜多方ラーメン大好き、と言ってきたのでした。ラーメンを長いこと食べてきましたが、どうやら区別の根本が、誤っていたようです。もう一度、ラーメンを食べ直さなくてはいけません(汗)。
4日(水)に、新国立劇場の《神々の黄昏》に行きました。新聞批評の対象になっており、まだ提出していませんので感想は控え、食べ物の話題を。
休憩が45分ありましたので、初台地区に行き、喜多方ラーメンを食べました。私、あらゆるラーメンのうちで喜多方が一番好きです(きっぱり)。とくに「ネギラーメン」を好んでいます。お店は「坂内」のチェーン店ですが、新しいお店だと思います。
待っている間に、張り紙の情報を見てびっくり。なぜなら、スープが豚骨だと書いてあったからです。恥ずかしながら、不肖私、豚骨ラーメンはラーメンではない、と叫ぶ一方で、喜多方ラーメン大好き、と言ってきたのでした。ラーメンを長いこと食べてきましたが、どうやら区別の根本が、誤っていたようです。もう一度、ラーメンを食べ直さなくてはいけません(汗)。
熊本にてーー三角の極上ナイト ― 2017年07月21日 23時08分20秒
無人駅の続くローカル列車に乗ること、53分。あたりが開けたと思うや、三角駅に到着しました。外に出ると、もう眼前が海です。いや、これはいいところに来たなあ、というのが第一感でした。
北ドイツのようにのっぺりした海ではなく、島があり、山があり、灯台があり、それらを繋ぐ橋がありの、複雑な景観。これこそ、日本の海岸です。案内を見ると、見えるのは天草諸島で、ここが、海からの入り口になっているのですね。赤が現在地です。
目の前に、螺旋階段のある高い塔がありました。大展望を楽しみつつ三角駅を見ると、屋根に十字架があるのを発見。写真ではわかりませんね。
後は、飲み食いして帰るだけになりました。しかしこれが問題。夜7時ですが軒並みシャッターが降りていて、どこにもお店がないのです。お腹も空き、喉も渇いています。
駅を少し離れたところまで歩くと広場があり、そこに居酒屋が一軒開いていて、ほっとしました。「くや」というお店です。一も二もなく、入店。これが、すばらしいお店だったのですね。
600円の「お刺身盛り合わせ」を頼むと、どんなものが食べられると思いますか。水イカ、フグなど地魚が満載で、おいしいのにびっくりしました。先客さんもマスターも、何もそこまで、というほど人柄のいい方々で、若さ一杯のママさん(←呼び方がわかりません)ともども、温かく歓待していただきました。
まもなく、ずいぶんきれいな方がいらっしゃり、その社交性で、盛り上がりが一段と。たまにお見えになる、マスターのお嬢さんだそうです。
入店が7時20分。9時5分の電車で熊本に帰ろうと思っていましたが、終電は10時9分です。当然終電に変更ということですが、マスターが「もう一軒行きましょう」と言われたのには驚きました。男性陣で訪れるとそこはスナックで、カラオケがあるのですね。マスターは、軽く歌って味があるという、プロ級の歌唱力。私も2曲歌いました。
いや本当に楽しい夜でした。熊本にいらっしゃる方、人為性のまったくない海の景観とおいしいお魚、温かなもてなしを楽しみに、三角訪問をお薦めします。「くや」は、Facebookで検索できます。
名店との別れ ― 2017年07月13日 23時13分45秒
新宿歌舞伎町、良心的でおいしく、雰囲気のいいお店として皆様にもお薦めしていたハート・ダイニングバー&Kが、店じまいとなりました。昨12日、ご紹介してからよく訪れていらした方々と、名残を惜しみに行ってきました。
ジンクスとはいえ(汗)、とても残念です。何しろ「飲み放題」のメニューでも、本当においしいワインが出てきたのですから。ただ場所は残り、イタリアンとは訣別して、1階のまぐろのお店とタイアップしながら、新しい道を模索されるようです。第3のお店がなくなってしまったので、不肖私、第1、第2のお店(恵比寿と国分寺)を、精一杯支えたいと思います。
いま、飲食店などから出る残飯が、社会問題になっているそうですね。よくわかります。私は戦後の食料のない時期の生まれなので、極力残さずに、全部食べようとします。
でも、そうしたくてもできないのが、ドイツのレストランです。とにかく量が多く、一品でも、半分でちょうどいいぐらい。グループ旅行の昼食でも、ほとんどの方が食べきれず、残してしまいます。自分の身体に訊けば、そうならざるを得ません。
でもレストラン側は、全部食べて欲しい、と思っているわけですよね。日本人が食べ残すのを、いい気持ちでは、片付けていないと思います。食べられないから2人で1品注文、というのは基本的にルール違反なので、結局、残すほかなくなります。
しかしそんなドイツでも残飯が問題になっているそうで、罰金を科そうという意見も出ているというニュースには、びっくりしました。ちなみにこの事情は、アジア料理でも同じです。ライプツィヒでカレーに挑戦しましたが、やっと半分しか食べられませんでした。
気持ちのよい旅行のコツは、「郷に入りては郷に従え」を、極力実践することです。そこに限界の生じてしまう「食事の量」は、とても頭の痛い問題です。
ジンクスとはいえ(汗)、とても残念です。何しろ「飲み放題」のメニューでも、本当においしいワインが出てきたのですから。ただ場所は残り、イタリアンとは訣別して、1階のまぐろのお店とタイアップしながら、新しい道を模索されるようです。第3のお店がなくなってしまったので、不肖私、第1、第2のお店(恵比寿と国分寺)を、精一杯支えたいと思います。
いま、飲食店などから出る残飯が、社会問題になっているそうですね。よくわかります。私は戦後の食料のない時期の生まれなので、極力残さずに、全部食べようとします。
でも、そうしたくてもできないのが、ドイツのレストランです。とにかく量が多く、一品でも、半分でちょうどいいぐらい。グループ旅行の昼食でも、ほとんどの方が食べきれず、残してしまいます。自分の身体に訊けば、そうならざるを得ません。
でもレストラン側は、全部食べて欲しい、と思っているわけですよね。日本人が食べ残すのを、いい気持ちでは、片付けていないと思います。食べられないから2人で1品注文、というのは基本的にルール違反なので、結局、残すほかなくなります。
しかしそんなドイツでも残飯が問題になっているそうで、罰金を科そうという意見も出ているというニュースには、びっくりしました。ちなみにこの事情は、アジア料理でも同じです。ライプツィヒでカレーに挑戦しましたが、やっと半分しか食べられませんでした。
気持ちのよい旅行のコツは、「郷に入りては郷に従え」を、極力実践することです。そこに限界の生じてしまう「食事の量」は、とても頭の痛い問題です。
2017ドイツ滞在記(5)ーー食事のひとこま ― 2017年06月27日 00時35分26秒
私の周囲には、写真好きの方が大勢。食べるものはことごとく写真に撮る、という主義の人が何人もいます(まさお君など)。そういう人たちから見ると、私の写真にいっこうに食べ物が出て来ないのは、切歯扼腕。そこで、キレキレの写真が送られてきました。謹んで掲載させていただきます。
お店選びは、楽しいけど悩ましいものですね。知らない町だったら、「ラーツケラー」を優先に考えましょう。ラーツケラーは市庁舎が地下にもつ伝統ある食堂で、クォリティの高いところが多いです。アルテンブルクでも中央広場に赴き、ラーツケラーに入りました。
メニューを見て熟考。私、決断力がないのです。
ようやく注文。コンソメスープとシュパルゲル、白ビールの食事に。
まずスープが来ました。縦長の写真が大きくなってしまうのは、アサブロの仕様です。
次いで、シュパルゲル(白アスパラガス)が!これは5~6月にドイツに行く場合にのみ恵まれる珍味ですが、今年は不作だったそうで、食べる機会がほとんどありませんでした。ここが最高だった、と言っては、お連れしなかった方々に申し訳ないですが・・・(現実は、一皿お代わり)。
同行の方々も上機嫌。13年も続いている「すざかバッハの会」の大峡喜久代会長(左)と、その右腕の赤沼益子さん(右)です。皆さん、コンサートの折にでも須坂にいらしてくださいね。
昼食を思い出す ― 2016年12月09日 22時41分57秒
ちょっと更新を切らしているうちに、すぐ何日か経ってしまいます。そこでこの1週間のことをご報告しようと思い、どこで何を食べたかを書こうと思い立ちました。問題は、思い出すことができるかどうかです。
月曜日は、聖心女子大の授業を終えてからの昼食。今年は「受難音楽の歴史」というテーマでやっていて、バッハを終えてワーグナーの《パルジファル》に入っています。若い女性たちにどうかとも思いましたが、とても興味をもってくれているようです。
で、その帰りに・・・思い出せません(汗)。たくさんの「終了後」があり、どれだったか判別できないのです。思い出したら書きます(笑)。
火曜日は、昼食後に出て、ICUの初授業。相当専門的な内容を用意していったところ、5人の学生はいずれも音楽専門ではなく、さて弱った、と思いました。しかしみんな利発イメージの学生で、生き生きとついてきたのに感心。先への展望をもてました。いい大学です。
水曜日は、朝日カルチャーの前に、急いで昼食。西武新宿近くの牛カツ専門店でタレカツを食べました。なかなかよし。夜はサントリー芸術財団の会合のあと、超名店で楽しく会食。
木曜日は、NHKの録音の前に、原宿駅前の中華のお店でネギラーメン。ネギラーメンは、私がもっともよく食べるものの一つです。夜は、卒業生のグループと国分寺で会食。北口「ヴァンパッション」のワインは、絶対お薦めです。とても良心的なお店なのです。
今日、金曜日は、國學院の授業(モーツァルト)のあと三越前に移動し、コレド室町のタイ料理店でバイガパオ。
「後に」食べるときはゆっくり探せますが、「前に」食べるときは時間優先なので、選んでいられません。・・・とここまで書いてきて、月曜日を思い出しました。
國學院に行く帰りに「小法師」という喜多方ラーメンのお店を通ります。いつも行列で入れません。この日は渋谷に出てきた時間が少し遅かったので、國學院の方向に歩き、「小法師」を覗いてみました。すると入れたので、ネギラーメンを注文。おいしかったです。
いま気づきましたが、私、今週2回ネギラーメンを食べていたのですね。初めて認識しました(笑)。明日は新宿あたりで昼食になりそうですが、ご批判がありそうなので、ネギラーメンは食べないようにいたします。
月曜日は、聖心女子大の授業を終えてからの昼食。今年は「受難音楽の歴史」というテーマでやっていて、バッハを終えてワーグナーの《パルジファル》に入っています。若い女性たちにどうかとも思いましたが、とても興味をもってくれているようです。
で、その帰りに・・・思い出せません(汗)。たくさんの「終了後」があり、どれだったか判別できないのです。思い出したら書きます(笑)。
火曜日は、昼食後に出て、ICUの初授業。相当専門的な内容を用意していったところ、5人の学生はいずれも音楽専門ではなく、さて弱った、と思いました。しかしみんな利発イメージの学生で、生き生きとついてきたのに感心。先への展望をもてました。いい大学です。
水曜日は、朝日カルチャーの前に、急いで昼食。西武新宿近くの牛カツ専門店でタレカツを食べました。なかなかよし。夜はサントリー芸術財団の会合のあと、超名店で楽しく会食。
木曜日は、NHKの録音の前に、原宿駅前の中華のお店でネギラーメン。ネギラーメンは、私がもっともよく食べるものの一つです。夜は、卒業生のグループと国分寺で会食。北口「ヴァンパッション」のワインは、絶対お薦めです。とても良心的なお店なのです。
今日、金曜日は、國學院の授業(モーツァルト)のあと三越前に移動し、コレド室町のタイ料理店でバイガパオ。
「後に」食べるときはゆっくり探せますが、「前に」食べるときは時間優先なので、選んでいられません。・・・とここまで書いてきて、月曜日を思い出しました。
國學院に行く帰りに「小法師」という喜多方ラーメンのお店を通ります。いつも行列で入れません。この日は渋谷に出てきた時間が少し遅かったので、國學院の方向に歩き、「小法師」を覗いてみました。すると入れたので、ネギラーメンを注文。おいしかったです。
いま気づきましたが、私、今週2回ネギラーメンを食べていたのですね。初めて認識しました(笑)。明日は新宿あたりで昼食になりそうですが、ご批判がありそうなので、ネギラーメンは食べないようにいたします。
ふらりと富山に降りたら ― 2016年10月18日 07時29分47秒
日曜日(16日)の富山は、最近にない快晴でした。新幹線「かがやき」で長野の先まで行くのは初めて。格段に、便利になりました。
せっかくですから前夜泊か当日泊をしたかったのですが、あいにく土曜日の夜はコンサート、月曜日の午前は授業ということで、日帰りになりました。しかし食べ物のおいしい富山のことです。昼食は何かおいしいものを食べたいな、と思い、余裕を見て到着しました。
私は、お店をじっくり選ぶタチです。決めかねているうちに時間切れ、というお昼もひんぱんにありますが、今日は時間があるので、選ぼうと思いました。
広々して整った町並みは、気持ちのいいことこの上なし。ところが、入るお店がないのですね。荷物を転がしながら、公演場所の県民会館を過ぎて富山城の先まで行ってみました。しかしお店が少ない上に、ほとんど休業なのです。観光客は、休日の昼間に来るんじゃないんですかね。
博多ラーメンを富山で食べても、と思い、時間の切迫する中、お城を回って駅に戻りました。すると駅前広場の中ほどにプレハブ(?)の「さかなや撰鮮」というお店があり、賑わっているではありませんか。食券を買い、呼ばれるのを待つセルフ方式のお店です。
ここの海鮮丼が、じつに絶品。さすが富山です。気をよくして県民会館に戻り、ロ短調ミサ曲について、2時間お話ししました。バッハアンサンブル富山さんでの講演は2回目ですが、熱心さ、真摯さともに最高の聴衆のひとつで、私も力が入りました。
会食も盛り上がりました。皆さん、作品に対して自分の意見をお持ちなのですね。3月12日は、きっといいコンサートになるでしょう。
お別れして駅に戻ると、35分のゆとりがあります。そこでふたたび「さかなや撰鮮」に赴き、白ワインでお刺身。これがまた特上でした(笑)。市内を回ったからこそ巡り会えた、珍味でありました。
お店がない、というのは私の探し方が悪い、ということになりましたが、予備知識なしにふらりと下車された方は、このお店に直行されることをお勧めします。
せっかくですから前夜泊か当日泊をしたかったのですが、あいにく土曜日の夜はコンサート、月曜日の午前は授業ということで、日帰りになりました。しかし食べ物のおいしい富山のことです。昼食は何かおいしいものを食べたいな、と思い、余裕を見て到着しました。
私は、お店をじっくり選ぶタチです。決めかねているうちに時間切れ、というお昼もひんぱんにありますが、今日は時間があるので、選ぼうと思いました。
広々して整った町並みは、気持ちのいいことこの上なし。ところが、入るお店がないのですね。荷物を転がしながら、公演場所の県民会館を過ぎて富山城の先まで行ってみました。しかしお店が少ない上に、ほとんど休業なのです。観光客は、休日の昼間に来るんじゃないんですかね。
博多ラーメンを富山で食べても、と思い、時間の切迫する中、お城を回って駅に戻りました。すると駅前広場の中ほどにプレハブ(?)の「さかなや撰鮮」というお店があり、賑わっているではありませんか。食券を買い、呼ばれるのを待つセルフ方式のお店です。
ここの海鮮丼が、じつに絶品。さすが富山です。気をよくして県民会館に戻り、ロ短調ミサ曲について、2時間お話ししました。バッハアンサンブル富山さんでの講演は2回目ですが、熱心さ、真摯さともに最高の聴衆のひとつで、私も力が入りました。
会食も盛り上がりました。皆さん、作品に対して自分の意見をお持ちなのですね。3月12日は、きっといいコンサートになるでしょう。
お別れして駅に戻ると、35分のゆとりがあります。そこでふたたび「さかなや撰鮮」に赴き、白ワインでお刺身。これがまた特上でした(笑)。市内を回ったからこそ巡り会えた、珍味でありました。
お店がない、というのは私の探し方が悪い、ということになりましたが、予備知識なしにふらりと下車された方は、このお店に直行されることをお勧めします。
辛味のランチ ― 2016年05月14日 07時51分11秒
仕事の合間にランチを食べる機会が多いのは、新宿西口と渋谷。ますます辛党が進行しているので、その観点から、あちこちのお店を試食しています。
いま大のお気に入りなのが、新宿西口、ヨドバシカメラの少し先にある山陰炉端「かば」の、「イカ醤油漬け丼」(800円)。鳥取のイカ醤油漬けがどっさりのわさびと共に、ご飯に乗っています。一度食べて涙ながらに(笑)取り憑かれ、行くたびに、このメニューです。
お店は、ごくごく庶民的な飲み屋さん。でも私の知人のうち高級感のある方お二人をお連れしてお墨付きをいただきましたので、広くお薦めします。ネットで見ると歌舞伎町にも支店があるようですが、西口が本店です。
【付記】29日(日)にすざかバッハの会があるのを忘れていました。イベント欄に追加します。
いま大のお気に入りなのが、新宿西口、ヨドバシカメラの少し先にある山陰炉端「かば」の、「イカ醤油漬け丼」(800円)。鳥取のイカ醤油漬けがどっさりのわさびと共に、ご飯に乗っています。一度食べて涙ながらに(笑)取り憑かれ、行くたびに、このメニューです。
お店は、ごくごく庶民的な飲み屋さん。でも私の知人のうち高級感のある方お二人をお連れしてお墨付きをいただきましたので、広くお薦めします。ネットで見ると歌舞伎町にも支店があるようですが、西口が本店です。
【付記】29日(日)にすざかバッハの会があるのを忘れていました。イベント欄に追加します。
重圧の長崎(4)--その翌日 ― 2015年11月26日 23時35分16秒
23日(月)は重圧も取れ、平和に目が覚めました。この日は休日で、予定がありません。国内は飛行機に乗らない、というのが私の方針ですので、列車を乗り継いで帰ることになりますが、かなりの道のり。どこかで道草をして、いいところがあれば泊まろう、と思っていました。
荷物をまとめてホテルを出ると、挨拶する方があります。超強豪団体の指揮者でした。聡明な若い方で、よく勉強しておられることが、言葉の端々からわかります。その方は私にひとつ質問をなさったのですが、私もちょうど考えていたことだったので、しっかり返答できて幸いでした。しかしこういう方が採点対象になるわけですから、審査員も勉強しないと務まらないと、あらためて肝に銘じました。
駅に着くと、佐世保行きの快速列車が、いまにも発車しようとしています。よし、佐世保に行こう、と乗り込みました。家族で来たことのあるハウステンボスを過ぎて、佐世保着。この駅、JRの日本最西端なんですね。駅のすぐ前が、港です。
歩き始めると、高いところに美しい教会(三浦町カトリック教会)が聳えています。情緒があり、嬉しくなりました。
朝食を食べていなかったので、ネットでグルメを検索。目を引いたのは、「ブラック」という、激辛カレーのお店です。不思議にも、24時間営業、不定休となっている。それなら半端な時間でも、カレーを食べられるかもしれません。
カウンターに座ってママさんと二言三言お話ししたら、話し込んでいた先客が、言葉をかけてくださいました。私が音楽関係と見定めてのことのようで、熱心な、とても洗練された音楽ファンの方でした。皆さん私の来訪をとても喜んでくださり、しばらく、楽しい音楽談義。カレーはイカスミを使った、真っ黒なものです。心は激辛に惹かれましたが、威嚇的な文言に恐れをなし(笑)、とりあえず、中辛を注文。ママさんが、激辛を端に乗せてくれました。
いや、おいしいですね~。中辛は豊かな味わい、激辛はしびれる感覚です。そしてまた、ブレンドコーヒーが絶品。島根のイタリアンに続いて、佐世保にも「来たらかならず寄る」お店ができました。
次はどこに寄るか。佐賀に行こう、と決めたのは、合唱コンクールでの大活躍に触れ、その風土に触れてみたくなったからです。鈍行で着き、佐賀城公園まで、歩いてみました。ここも、いい町。公園には紅葉が始まっていました。
次は、ぜひ唐津にも行ってみたいと思います。福岡に出て、夕食。連休の最後ですから新幹線も残り少なく、疲労も限度に来ていたので、そのまま帰宅しました。かくして、今年最大の山を越えることができました。
カップルの定義 ― 2015年10月20日 08時39分51秒
多忙な1週間が終わりました。日記代わりに、いくつか。
11日(日)は「すざかバッハの会」のために、長野へ。早めに着き、アシスタントのまさお君と、長野駅周辺のランチをいただくのが楽しみです。この日はエイジアンの名店を第一候補にしていましたが、あいにく休業。そこで、ライヴなどを聴かせながらインドカレーを提供するお店に変更し、私がまず、重い扉を開きました。
するとお店の方が、私の後ろにまさお君がいるのを認めて、入店を拒否されるのです。理由は、「土日のお昼はカップルだけにご入場いただいている」とのこと。うろたえた私は反射的に、「まさお君とはそういう関係ではありません」と言ってしまいました。
でもこれは明らかに、見当外れの返答(汗)。そこで「それなら外にそう書いておいてください」と言い残して店を出たのですが、むしろ「カップルなのですがダメですか」と言ったら面白かったかもしれませんね。もちろん、そんな度胸は、私にはありません。
結局「るるも」というラーメン屋さんで昼食。三度目に正直というところです。まさお君がスープを全部飲み干してしまったさまを見て心配になりましたが、こういうのを、親心と言うんですかね。10月の特別メニュー、おいしそう。私もこれにすれば良かった(オリジナル・メニューの豊富なお店です)。
今年の「すざかバッハの会」は、ワーグナーを毎回1作品取り上げて進めてきました。しかし細切れでは残念だということで、今回から、1作品2回に変更させていただきました。したがって12月6日の次回は、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第2回ということになります。この日は終了後、お店に流れて語り合う場も設けました。覗いていただけると幸いです。
長くなってしまったので、「いくつか」の話題、継続します。あ、「まさお君」なる人物、ときどき登場しますので、ご紹介します。エッケ・ホモ、イドゥー・ホ・アントロープスということで。
お寿司屋にて ― 2015年03月21日 00時08分27秒
鳥取からの帰り、某駅で下車し、お寿司屋さんに入りました。一人で食べていると、左側に女性が来て、慣れた感じで食べ始めます。どうやら常連さんのようです。
しばらくすると、2階から、にぎやかな3人組が降りてきました。セットかと思ったらそうではなく、私と同年配の男性は、カウンターで親しくなった方らしい。その男性だけ、1階に残る形になりました。
その男性が、よくしゃべる。私が関係している一流の銀行に勤めているそうで(真偽は不明)、「大きな声ですみません」と言いながら、女性スタッフの名前を一人ずつ尋ねています。名残惜しそうで、1階に残りたいようなのです。
マスターをつかまえて、しゃべり始めました。よく話を聞いてあげるマスターなので、私のお寿司を握る人が、しばらく不在に。女性に興味があるらしく、私の左の女性の容姿を誉めます。すると女性が「オジサンもダンディですよ」と返しました。ほんとですか。
一席もらったオジサンは、千円札を出し、「これで何か出してください」と言います。ビールとお寿司が出てきました。でも、その後も、「お味噌汁をお願いします」とか言うのですね。お店は、サービスせざるを得ない。計算のうちとも思われました。
オジサンは大いにお店を誉め、銀行が近くなので、毎日寄る、と宣言しました。すると温和なマスターが「年に1回でいいです」と返し、左側の女性が爆笑。オジサンがトイレに行った気配なので、私はマスターと女性の対応を誉め、「きっと寂しいんですよねえ」などと言いながら、女性と対話モードに入りました。50歳ぐらいの方です。
お金を払おうとして気がつくと、オジサンが後ろで聞いているではありませんか(汗)。気が咎めた私は、その銀行の系列で仕事をしているんですよ、音楽関係ですが、とリップサービスしました。するとオジサンは嬉しそうに、ジャズ・ピアニストは全部知っている、と言って、かつての勤め先で先生をしている有名な方の、ご家族のアドレスを携帯で示します。私はつい、有名な方を知っていても全然偉いとは思いませんよ、と言ってしまいました。お勘定を済ませ、もう帰りにかかっていたからです。
するとオジサンは、私に、スマホに録音した音楽を聴かせようとされるのです。ほとんど、すがりつかんばかり。こんなとき、皆さんならどうされますか。辛抱強く対応して差し上げるのが人の道だ、というご意見もありそうですね。けっして悪い人ではないし、年齢もいっておられますから。
それほど人がよくない私は、冷たく対応して、お店を出ようしました。するとお店の女性が、申し訳ありませんと、気の毒そうに謝罪するではありませんか。それでわかったのは、お店がこういうお客様をどれほど迷惑に思っているか、ということです。本人だけが、気がついていない。
たしかに、もう一度そのお店に行くかと言われたら、行かないと思うのですね。飲食業もたいへんだなあ、と実感しました。写真は、翌朝訪れた白鷺城。いいところですが、ラウドスピーカーで音楽が流れているのには閉口しました。
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