秋の実感2017年10月27日 10時39分50秒

広島、横浜DeNAに敗れましたね。ぶっちぎりの1位だったのに不合理だ、という意見ももっともだと思いますが、野球を楽しめる期間が長くなるという利点が大きいように感じます。横浜か巨人かで、最後まで楽しめましたし。

横浜は、昔大洋ホエールズだったころから好きなチーム。しかしソフトバンクが相手では、広島の方がよかったかな、と思わないでもありません。今年は例外的に、セ・リーグを応援することになりそうです。

ドラフトも面白いですが、育成を含めて114人も指名されたのですね。ドラフト外で入る人もいるわけですから、辞める人の数も多い、ということですね。なんとも厳しい世界です。でもその厳しさが、プロの世界を成り立たせているということでしょう。

最近、いろいろなところで新旧交代を実感します。将棋の世界でも、ここへ来て急速に新旧交代が始まったという感じがします。10月に入ったときにテレビのキャスターがかなり交代したときにも、それに近い思いを抱きました。そうか、議員さんたちも交代し、秋深まる、ということですね。

今日はNHKの録音をしてから大阪に向かいます。ちょうど日本音楽学会の全国大会が関西で開かれている時で、欠席となり申し訳ありません。盛会をお祈りします。

だから野球は面白い!2017年07月26日 22時14分19秒

日曜日から、論文に復帰しました。ブランクがじつに2ヶ月に達してしまったので、緊張感が高まり、本気で取り組んでいます。

朝からやっていると、夕方に力尽きます。そこで野球観戦などをするわけですが、今日ほど楽しめたことはありませんでした。

私は皆様ご承知の通り性格が悪いものですから(自覚しています)、アンチ巨人です。まあ昭和の野球ファンの類型で、平成の方には理解されないかもしれません。その延長線上で、ソフトバンクも応援していません。阪神も同様です。

しかしこの3球団を除くと、残りの球団にはそれぞれ、愛があるのですね。かつて広島カープ・ファン、とも申し上げましたが、最近は本当に強いですから、とくにファンでなくてもいいか、と思うに至りました。でもスピーディで若々しい、本当にすばらしいチームです。今日は巨人戦でしたから、安心してまかせていました。

一応筆頭にあげているオリックスが、後半戦全敗の惨状です。そこでパ・リーグは、楽天対ソフトバンクの首位争いに注目しました。

しかし楽天、強いですね!どこも勝てないように思うソフトバンクを、四つ相撲から寄り切ってしまうのですから。則本はほれぼれするほどすばらしいし、外国人がどのチームよりも強力で、活躍します。連日ホームランのアマダーなど、まさに神がかりです。

その外国人勢の一角を担っていたのが、クルーズでした。巨人から金銭トレードで来て、即、試合に出たそうですね。ペゲーロ(強打者)が負傷したためフロントが打った手だそうですが、さっそくタイムリーヒットと、再三の好守。一方巨人では、セカンドに回っていたマギーがケガをしたそうです。どういう巡り合わせなのでしょうか。

セ・リーグではヤクルトが連戦連敗です。CSのチャンネルを回しながら見ていると、神宮球場は途中まで、10対0になっていました。相手は中日。中日にも愛はありますが、ヤクルトにはもう少し多くあるので、打てない山田、うつろな表情の真中監督を見ると、あ~あと気の毒にに思いました。今日も終了後、怒ったファンが集合しそうです。

そうしたら、次に回したとき、10対10になっていたのですね!これには驚きました。7回に2点、8回に8点取って、追いついたとか。最後は、代打大松のホームランでサヨナラ。大松のヒーロー・インタビューに思わずもらい泣きで、世の人はアンチ巨人を愛のない人というが、じつは幅広い愛があるのではないかと、考え直しました(だめですか?)。

野球はやっぱり面白いですね。ヤクルト・スワローズにもがんばっていただいて、昭和の東京音頭を聴きたいと思います。

名文家は世に多い2017年06月08日 00時18分08秒

今年も、旅行前にスケジュールを片付けるのに必死、という流れになってしまいました。水曜日の朝日カルチャー(新宿)が2コマあるのは辛くもありますが、午前中はリュリのオペラ、午後はモーツァルトの《レクイエム》の名演奏に接して、感激。準備に費やすのに倍するパワーを、皆さんからいただいています。午後の講座はしばらく休みますが、10月から再開するとお約束しました。

でも世の中には、文才のある方がたくさんいらっしゃるものですね。それがわかるのは、野球ブログです。嘆きを迫真的に綴られる能力をお持ちの方のブログには、訪問するたびに引き込まれ、感心しきり。え、なぜそういうブログをわざわざ見に行くのか、ですって?いまがチャンスと巨人ブログ村を訪問されている方、たくさんおられるようですよ。アクセスが、急増しているのだそうです。

育成から育ってきた選手の躍動している広島、すばらしいですね。バティスタのようなたいへんな選手が出てくるのは、しっかりした教育システムのおかげでしょう。例年ドイツから帰ってくると結構様子が変わっているので、今年はどうなるでしょうか。

不思議の野球シーズン2017年05月01日 23時34分48秒

シーズンが来ているのに、野球の話題から遠ざかっていたことに気づきました。スマホで見られる速報も日進月歩なので、興味深く見守っています。

野球の評論家や記者の方々はたいへんですね。順位予想をしなくてはいけませんから・・・。セ・リーグはまだしも、パ・リーグは、楽天が1位、オリックスが2位、日本ハムが最下位。これは誰も当てられませんね。去年ツキを使いすぎた球団は、翌年に影響するようにも思います。

私は昔阪急ファン、いまオリックスのファンです。去年オリックスは一軍、二軍その他すべての順位で最下位になり、やる気のないように見える試合もありました。しかも、そこから大黒柱糸井が抜けた。それが見違えるような試合をしているのですから、わからないものです。

そういえば、巨大補強でぶっちぎりと言われた巨人も、そういう試合ぶりではないですよね(笑)。去年の戦力を基本に、プラス・マイナスを考えていたのではわからないのが、野球というスポーツであるようです。どうなるか誰にもわからない、5月です。

個人技の集合であるとともにチームプレーというファクターのある野球は、運や偶然のファクターのからみもその分複雑ですから、なかなか深いということでしょう。稲村亜美さんの始球式も楽しみです。(今日は試合のない月曜日なので、淡々と綴りました。)

広島にて2016年09月11日 21時40分36秒

10日(土)朝、広島に向け出発。道中が長いので仕事をしようとパソコンを持ち、荷物が重くなりました。谷保駅まで歩き、もう汗びっしょりです。ところがポケットを調べて、財布を忘れたことに気づいたのですね。

どう考えてもこのまま広島に行く方法はないので、家に「逆」戻り。パソコンを置いて荷を軽くし、出直しました。少し余裕を見ていたので、無事到着できました。

「芸術と老年」講演シリーズ8回の、私は第7回担当です。広島大学の現役の先生たちを中心に講師陣が組まれている中に私が入ったのは、一人ぐらいは本当に歳を取った講師が必要だという理由のようです(推測)。もちろん、体験に基づいた話題を連発し、気持ちのよい2時間になりました。

終了後市内を散歩すると、広場で「オクトーバーフェスト」をやっているではないですか。ドイツの著名醸造元が、ずらりとお店を出しています。嬉しくなって、パウラーナー(ミュンヘン)の白ビールを飲みました。500ccを頼んだところ、2400円を要求されてびっくり。1000円はグラスの返却で戻るシステムでした。それにしても高かったが、おいしかったです。

気分が良くなり、お城のあたりを散策しながら、ここに出す写真を撮ろうとスマホを出しました。そうしたら、石畳で落とし、壊れてしまったのです。禍福あざなう、この日です!

夜、スマホなしで苦労しながら、青木孝夫先生(美学)のしつらえてくれた宴席へ。巨人戦の始まる時刻で、町には緊張感が高まってきていました。坂本のホームランで2対0、巨人リードです。

連続ホームランで怒濤の逆転のさいには、町を揺るがす歓声が上がったそうです。現地にいるのに伝聞として申し上げるのは、お寿司屋さんの個室で、老人問題などを語りつつ、飲んでいたため。外へ出て初めて、歓喜のムードに接しました。

年配のタクシー運転手さんも、嬉しくてたまらないご様子。MVPは新井ですかね、と申し上げると、鈴木誠也に上げたい、好青年なんですよ、とのお話。お釣りを、お祝いに差し上げました。結果は、ホテルのテレビで。

野球がこんなに人を感動させるなんて、すごいですね。間接的ながら、元気をいただきました。

熱気の中へ!2016年09月09日 23時17分16秒

広島カープのことを書かないがどうした、とメールをくださった方がおられます。いやあ最近の怒濤の試合ぶり、すごいですね。キリリと引き締まって、躍動しています。この日を待ちかねたファンの方々の盛り上がり、よく理解できます。

ただ私はアンチ・巨人本籍の悲しさ、いまパ・リーグも白熱しているので、広島本籍の方々の熱さには、ちょっと及びません。でも、人ごとではないのですよ。

なぜなら、どうやら優勝の決まりそうな明日、広島に行くからです。公開講座は「芸術と老年」というシリーズ、私の演題が「音楽で恵まれる加齢の福」というのはどうにもしょぼくミス・マッチなのですが、夜の懇親会がどういうことになるか、見ものですね。どうなりますやら。

パ・リーグは、日本ハムに絞っています。増井が先発に転向してから、すばらしいですね。最後まで、楽しみたいと思います。

阪神の場合2016年07月21日 23時11分04秒

私は大阪に仕事をもっていますので、飲んだりすると、野球の話になります。見事なぐらい、皆さん、阪神ファン。入れ込むあまり采配批判になったりするのが、野球ファンというものですよね。

今年、金本政権が誕生したとき、ファン諸氏の喜びはたいへんなものでした。いよいよ待望の体制ができた、と。そんなに急にうまくいくかなあ、と私は懐疑的でしたが、果たして、結果が出ていませんね。

「野球ブログ村」を見に行くと、キャプテン鳥谷を外せ、という大合唱です。打撃不振、守備もかつての面影のない鳥谷を、連続イニング出場という目的のために起用し続けているのは納得できない、という趣旨のようです。たしかに鳥谷、元気ありませんね。打線が、彼で切れてしまいます。

鳥谷を外してはダメだというOBの声も強いということ。ですので、単に連続出場のためだけに監督が起用し続けているのかどうか、はっきりしたことはわかりません(金本監督も同様にしてその記録をとった、という指摘もあります)。私が阪神を応援するのは巨人戦だけですので、まあどちらでもいいのですが、コンサートに誰を起用するか、ソロを誰に振るか、といった音楽上のことに通じるので、どう処理されるか、興味があります。

私は野球なら野球の神様、音楽なら音楽の神様が喜ぶように考えるべきで、人間の都合を優先すべきではない、という意見です。ですので、負けているチームが代打代打でひとわたり選手を出してやる、という温情をかける高校野球の監督に、疑問を感じます(昔はその方がいいと思っていましたが、だんだん変わってきました)。スポーツの清々しさは、そういう温情とは無縁のところにあるように思いますが、違うでしょうか。

もちろん、どちらの選手が力があるかは、個人プレーだけでなく、連携能力とか、チームプレーへの適性とかで多様に判断されますよね。音楽も、それは同じです。でも、たかが音楽、人間を優先して考えよう、という発想は、幸せな結果を招かないように思えてなりません。

営業努力2016年07月12日 06時48分34秒

10日の日曜日、家に帰って昼間の野球結果を確認すると、ロッテ・日本ハム戦がまだ継続中。さっそく、CSのチャンネルを合わせてみました。

引き分け寸前の12回裏、日ハムの攻撃。大谷が打たれて5対0になったのを4点返し、9回裏二死から田中の一発(!)で追いついて、延長戦になっている。打席には、この時点でホームラン24本のレアードが入っています。

まさかホームランはないよな、それじゃ話がうますぎる、と思っていたら、ものの見事にサヨナラホームラン。札幌ドームは爆発的に湧き、ファンの喜びがいつまでも続いていました。

この盛り上がりには、まこと、今昔の感があります。かつてパ・リーグはガラガラのスタンドで試合し、ドラフトでは巨人に入りたい、在京のセ・リーグがいい、という選手ばかりで、苦労を重ねていたからです。

それが今では、福岡と北海道に強いチームがあり、大勢の観客を集めている。実力もパ・リーグが上と、誰もが認めるようになったわけですよね。

しかし、昔があったから、今があるのだと思います。どうしたら窮状を乗り越えていけるかで、長期にわたる地道な営業努力があったのだと思う。与えられた状況と前向きに取り組み、知恵と努力で克服していくというのは、人間になしうるもっとも尊いことの一つだと、日頃から思っています。

負けたロッテの方も、伊東監督のもと、すばらしいチーム。ソフトバンクに迫って欲しいと思います。

原監督を送る2015年10月30日 10時40分23秒

ソフトバンク、完勝でしたね。私はアンチ巨人を基本とする野球ファンなので、セ・リーグでは巨人以外の球団、リーグはパ・リーグを応援しています。したがって日本シリーズは、例年パ・リーグ。しかしソフトバンクがあまりにも立派で、全盛期(ずっと昔)の巨人を思わせるところがあるので、応援する気持ちになりきれないのが困りものです。他の球団、来年はがんばってください。

原監督の勇退は、残念。あの、日本人には珍しいほど豊かな顔の表情に興味を惹かれ、けわしいお顔の時を中心に、いつも拝見していました。今年の後半は、采配に焦燥感が感じられ、たえず自分から動いていく、という印象になっていたと思います。まさに、笛吹けど踊らず、です。

野球の監督には、まったく表情を殺して指揮をとっている人も、多くいます。どちらがいいのか。戦国の武将になぞらえると、盤石不動の方がいいわけですよね。動かざること山の如し、と言います。少なくとも劣勢のときは、そうあるべきでしょう。

スマホのニュースに、原采配へのうがった分析がありました。それによると、原さんは、ベンチで打てる手はすべて打つべきで、肝心な局面を選手にまかせて見守るというのでは、監督として責任を果たしたことにならない、と考えているそうです。たしかに、一理あります。

でもそれだと、選手との信頼関係はどうなるのでしょうか。野球の監督と音楽の指揮者は世の人の夢とよく言われますが、指揮者と演奏者の関係を考えてみると、一番いい形というのはおそらく、指揮者が楽員を信頼していて、楽員がそれを感じて喜び、燃え立って演奏するときだと思うのです。世の上下関係にはすべて、適用できることかもしれません。指揮者が偉くなりすぎても、それはむずかしいことのようです。

素人談義、失礼しました。シーズンが終わってしまい、寂しい気持ちがあります。

野球考2015年04月12日 12時00分29秒

プロ野球、シーズンになりましたので、趣味として追いかけています。今年の応援は、セ・リーグが広島カープ、パ・リーグがオリックス・バッファローズ。どちらも優勝争い、と意気込んでいました。

しかし私の応援がたたったのか、どちらも現在(日曜日の試合前)、最下位。この両チーム、共通点があるように思えてなりません。試合ぶりが淡泊。負けが込むと落ち込み、反発力がない。そして、監督がすこぶる付きの美男。これだけ落ち込むと、素人目にも、采配が気になります。

しかし、こうした経過は、あらゆる評論家の予想を裏切っているわけですよね。とくにセ・リーグは、横浜、中日、ヤクルトが上位にいるという、驚くような逆転現象。そこで思うのですが、野球はきわめて勝敗の予測ができにくいスポーツで、それが、間の空きがちな競技の面白さになっているのではないでしょうか。

他のスポーツは、どんなものでも、ある程度予測がつきますよね。団体競技でも強弱はかなりはっきりしていて、優勝候補が連戦連敗ということは、まず考えられない。それだけ、野球の勝負に、複雑なファクターがからみあっているということだと思います。したがって、弱いとされる方にも、つねにチャンスがある。新人が大手柄、ということもよく起こります。

ただその中にも、ツキの理論は存在すると思うのです。たとえば、登板すれば勝利が転がり込むという風に見えた中日の又吉というピッチャーには、その反動が来ている。去年みごとに機能していたオリックスの救援陣も、今年はダメ。「運をつかむ」ことが、采配のポイントであるような気がします。