何を着ていくか2016年09月29日 09時30分30秒

昨28日、国立劇場で、開場五十周年記念式典が開かれました。一応役員の末席に連なっていますので、出かけることにしました。

そこで困ったのは、何を着ていくか、ということです。紋付きに袴、きらびやかな着物の方々がずらり、といったイメージが浮かびますので、着古したものばかりの私としては、着ていくものがありません。

そこで思いついたのが、4月7日の「メンズ館」という談話でお話しした、○○○○○の高級スーツ。高揚感に燃えた買い物になった次第は書きましたが、白状しますと、妻に一発でダメ出しされて、着るに着られなくなってしまったのです。要は、私の体型の問題です。

というわけで半年、それは眠ったままでした。先生、急にお痩せになりましたね、と言われるようになってから着ても意味がありませんので、とにかく一度チャンスを与えよう、と思い立ちました。

体型に合わないと言ったって、人が驚きの目を見張るとか、思わず後ずさりするほどひどくはないだろう、と考えました。幸い知人は少なそうなので、隅で静かに時間を過ごすことにすれば、乗り切れそうです。

皇太子殿下ご夫妻の臨席される、さすがの式典でした。長年ご厚情を賜った今藤政太郎先生が功労者として表彰され、祝賀芸能、とくに、「元禄花見踊り」の華やかさに圧倒されました。

予想通り知人の少ないパーティ会場でスパークリングワインを飲みながら、伝統芸能にももっと時間を使わないといけないなあ、と思うことしきり。前後、とくに違和感のあるまなざしには出会わなかったことを申し添えます。