《ポッペア》東京公演画像 ― 2011年07月10日 23時51分03秒
齋藤正穂君撮影の《ポッペアの戴冠》東京公演(5月26日、国分寺いずみホール)の画像が送られてきました。なんと、1000枚近くあります。そのごく一部をお届けします。とりあえず、プロローグと第1幕です。衣装にご注目を!

嵩に懸かる幸運の神(川辺茜)に自己主張する美徳の神(山崎法子)。

さすがの両者も、愛の神(高橋幸恵)には譲るほかなし。

渡邊順生さん率いる器楽を背景に歌うオットーネ(湯川亜也子)。

ポッペア(阿部雅子)がネローネ(内之倉勝哉)に仕掛ける心理的駆け引き。

苦悩する皇后、オッターヴィア(高橋織子)。

セネカに死を予告するパッラデ(パラス・アテナ、大武彩子)。

勇気を得たセネカ(狩野賢一)は、ネローネと対決。

ドゥルジッラ(安田祥子)の純愛に慰めを見出すオットーネ。
梅雨明けとは・・・ ― 2011年07月09日 21時41分57秒
広島東洋カープ、ダメですねえ。やっぱり嵩に懸かって書くと、あとダメ(笑)。ダヴィデ原巨人さんにつけ込まれてしまいました。
それにしても、もう梅雨明けとは、驚きです。学期が終わったのにまだ雨続き、という年も近年多かったと思いますが、7月になるかならぬかのうちから連日30度というのは、記憶がありません。防護服でがんばっている方々、お疲れさまです。
昔の日本家屋には、夏を快適に過ごすための、さまざまな工夫があったものでした。いまとなればそれがなつかしい。コンクリートの塊というべき大都会をさんざん作ってきて、いきなり電力制限と言われても、辛いものがあります。しかも、この猛暑。仕方なく、やむなく、詮方なく、ビールを飲んでいます(笑)。
前期が終わるまで、あと2週間です。私のお弟子さんたちにも、ドクター論文挑戦の決まった人あり、ウィーン留学が決まった人ありと、動きが出ています。月末にドクター論文の第一関門があり、その指導と審査で、今月は費やされそうです。
それにしても、もう梅雨明けとは、驚きです。学期が終わったのにまだ雨続き、という年も近年多かったと思いますが、7月になるかならぬかのうちから連日30度というのは、記憶がありません。防護服でがんばっている方々、お疲れさまです。
昔の日本家屋には、夏を快適に過ごすための、さまざまな工夫があったものでした。いまとなればそれがなつかしい。コンクリートの塊というべき大都会をさんざん作ってきて、いきなり電力制限と言われても、辛いものがあります。しかも、この猛暑。仕方なく、やむなく、詮方なく、ビールを飲んでいます(笑)。
前期が終わるまで、あと2週間です。私のお弟子さんたちにも、ドクター論文挑戦の決まった人あり、ウィーン留学が決まった人ありと、動きが出ています。月末にドクター論文の第一関門があり、その指導と審査で、今月は費やされそうです。
嵩に懸かって ― 2011年07月07日 22時28分57秒
昔日の教養を失いつつある今の若い人たちですが、周辺の学生は誰も、「嵩に懸かる」(かさにかかる)という言葉の意味を知らないことを発見しました。こんなに味わいのある言葉を知らないなんて、もったいないですよ。
「嵩に懸かる性格だと言われているんです」「決していい性格ではございませんわね」という会話を交わしたのは、どのぐらい前だったでしょうか。お相手は、妙齢のご婦人でした。その後も「嵩に懸かる」性格を自称していますが、なんだ、学生たちは意味がわかっていなかったのか。傘にお金をかけている、なんていう意味ではないですよ。
用例が必要ですよね。ヤクルトサヨナラ勝ち、巨人を3タテ、という結果が出たばかりの今、「巨人はなぜ勝てないのでしょうかね」などとこの場に書くことを、「嵩に懸かる行為」と言うのです。敵を作るような気もするが、ひどい政治の現状に対してコメントするより、楽しさがありますよね。
テレビで見ていても、巨人の選手に覇気がなく、やる気が乏しいように見えてしまいます。去年の長野、今年の澤村のように抜きん出た選手が入ってくるのに、なぜなのでしょうか。こういう状態じゃアンチ巨人の方も張り合いがないでしょう、と言われますが、そうではありませんよ(きっぱり)。だって、こういう状態でますます元気になるのが、「嵩に懸かる」性格のわけですから。
「嵩に懸かる性格だと言われているんです」「決していい性格ではございませんわね」という会話を交わしたのは、どのぐらい前だったでしょうか。お相手は、妙齢のご婦人でした。その後も「嵩に懸かる」性格を自称していますが、なんだ、学生たちは意味がわかっていなかったのか。傘にお金をかけている、なんていう意味ではないですよ。
用例が必要ですよね。ヤクルトサヨナラ勝ち、巨人を3タテ、という結果が出たばかりの今、「巨人はなぜ勝てないのでしょうかね」などとこの場に書くことを、「嵩に懸かる行為」と言うのです。敵を作るような気もするが、ひどい政治の現状に対してコメントするより、楽しさがありますよね。
テレビで見ていても、巨人の選手に覇気がなく、やる気が乏しいように見えてしまいます。去年の長野、今年の澤村のように抜きん出た選手が入ってくるのに、なぜなのでしょうか。こういう状態じゃアンチ巨人の方も張り合いがないでしょう、と言われますが、そうではありませんよ(きっぱり)。だって、こういう状態でますます元気になるのが、「嵩に懸かる」性格のわけですから。
7月のイベント ― 2011年07月06日 23時19分05秒
ご案内せずにいるうちに、朝日カルチャー新宿とちょうふ市民カレッジの講座が1つずつ終わりました。調布の市民講座(バロック音楽)は、20日(水)に終了します。
朝日カルチャー新宿校では、23日(土)から、《ロ短調ミサ曲》の新講座を始めます。毎週第4土曜、10:00からです。それまでにヴォルフ先生の本の翻訳を仕上げておきたかったのですが、ここしばらくまったく時間がなく、間に合いませんでした。しかし来年3月までかけて、ゆっくり《ロ短調ミサ曲》を解説します。第4土曜は13:00から横浜校のバッハ講座なので、フルスピードで移動しなくてはなりません。それでも1日にまとめてしまおうとするのが、私の昔からの悪癖です。ちなみにその日の横浜は、ケーテン時代のコンチェルトを取り上げます。30日(土)は、新宿校の「こだわり入門」のイレギュラー開催で、ドイツ歌曲の世界にご案内します。
16日(土)は「楽しいクラシックの会」(立川、10:00から)。今月を《魔笛》論としたのは、その日モーツァルト・フェラインで《魔笛》について公演するからです。「《魔笛》の価値観」と題して、台本と音楽に即して考察します。
今月のNHK「古楽の楽しみ」は、モンテヴェルディ特集の第2回です。18日(月)、19日(火)は《聖母マリアの夕べの祈り》で、当欄でご紹介したプルハールの新録音を使います。20日(水)は、聖母マリアのリタニアや〈グローリア〉など、個別的な宗教作品を集めました。21日(木)と22日(金)は、歌劇《オルフェオ》です。演奏はアレッサンドリーニ指揮のコンチェルト・イタリアーノ。ただし22日に紹介する第3幕のオルフェオ・アリア〈力強い霊よ〉は、ヴァルトロ指揮、マッテウッツィ独唱のものを使用します。この録音ではモンテヴェルディの出版譜にある装飾なし、装飾ありの譜面の両方が演奏されていて、モンテヴェルディの演奏に装飾がいかに本質的な重要性をもっているかを、よくわからせてくれるからです。
どうぞよろしく。あ、9月の放送からバッハに復帰します。
朝日カルチャー新宿校では、23日(土)から、《ロ短調ミサ曲》の新講座を始めます。毎週第4土曜、10:00からです。それまでにヴォルフ先生の本の翻訳を仕上げておきたかったのですが、ここしばらくまったく時間がなく、間に合いませんでした。しかし来年3月までかけて、ゆっくり《ロ短調ミサ曲》を解説します。第4土曜は13:00から横浜校のバッハ講座なので、フルスピードで移動しなくてはなりません。それでも1日にまとめてしまおうとするのが、私の昔からの悪癖です。ちなみにその日の横浜は、ケーテン時代のコンチェルトを取り上げます。30日(土)は、新宿校の「こだわり入門」のイレギュラー開催で、ドイツ歌曲の世界にご案内します。
16日(土)は「楽しいクラシックの会」(立川、10:00から)。今月を《魔笛》論としたのは、その日モーツァルト・フェラインで《魔笛》について公演するからです。「《魔笛》の価値観」と題して、台本と音楽に即して考察します。
今月のNHK「古楽の楽しみ」は、モンテヴェルディ特集の第2回です。18日(月)、19日(火)は《聖母マリアの夕べの祈り》で、当欄でご紹介したプルハールの新録音を使います。20日(水)は、聖母マリアのリタニアや〈グローリア〉など、個別的な宗教作品を集めました。21日(木)と22日(金)は、歌劇《オルフェオ》です。演奏はアレッサンドリーニ指揮のコンチェルト・イタリアーノ。ただし22日に紹介する第3幕のオルフェオ・アリア〈力強い霊よ〉は、ヴァルトロ指揮、マッテウッツィ独唱のものを使用します。この録音ではモンテヴェルディの出版譜にある装飾なし、装飾ありの譜面の両方が演奏されていて、モンテヴェルディの演奏に装飾がいかに本質的な重要性をもっているかを、よくわからせてくれるからです。
どうぞよろしく。あ、9月の放送からバッハに復帰します。
波長の合う文章 ― 2011年07月04日 23時36分23秒
電車の中では小説を読みたいと思うのですが、知らない著者による膨大な文庫を前に、途方にくれることもしばしば。こんなのどうかな、と思って読み始め、波長が合わないままに中断してしまうこともよくある最近で+694す。
しかし久々に、感動する小説に出会いました。笹本稜平『還るべき場所』(文春文庫)。亡くなった児玉清さんの「僕は涙し、号泣した」という推薦文がオビについています。
クライマーのK2周辺峰登攀を軸にして話が進みます。私は岩はまったくやったことがありませんが、山歩き自体はずいぶんしてきたので、ある程度、想像はつく。その極限状況の描写に、青春、人生、恋といったテーマがからんでいくのですが、文章がとても密度高く、私の感覚と「波長が合う」のです。この著者を、少し読んでみようと思います。
しかし久々に、感動する小説に出会いました。笹本稜平『還るべき場所』(文春文庫)。亡くなった児玉清さんの「僕は涙し、号泣した」という推薦文がオビについています。
クライマーのK2周辺峰登攀を軸にして話が進みます。私は岩はまったくやったことがありませんが、山歩き自体はずいぶんしてきたので、ある程度、想像はつく。その極限状況の描写に、青春、人生、恋といったテーマがからんでいくのですが、文章がとても密度高く、私の感覚と「波長が合う」のです。この著者を、少し読んでみようと思います。
6月のCD ― 2011年07月03日 23時30分51秒
7月ですね。ご案内もあるのですが、6月のCD情報を忘れていたので、そこから補います。以前は「ベスト3」という言葉にとらわれていましたが、最近はむしろ、見えにくい宝の発掘を心がけています。
当欄でご報告した「ジュゼッペ・ディ・ステーファノ/心の声」のDVDを、1位にしました。輸入盤なのに日本語字幕がついています。全盛期のディ・ステーファノの魅力は、格別。〈冷たい手を〉をパヴァロッティと比べても、きれいなフォームできれいに出すのとは違う、「宵越しの金は持たぬ」式のスリリングな高音にしびれます。もちろん専門的にはよくない出し方で、自身も、才能を蕩尽してしまったわけですが。
若い演奏家を、探しています。今月心に響いたのは、ピアノの長富彩さん。「リスト巡礼」というCDが、リストを必ずしも好きでない私の心も惹きつける、いい演奏です。 「広やかな音空間を熱い心情がたっぷりと満たし、心を打つ」と書きました。コンサートを聴いてみるつもりです。
3位は、菅原潤さんの「ピッコロ・アルバム」。軽やかな妙技で綴られた笛の小品集ですが、甲高いという通念のピッコロがこんなに心地良いとは、信じられません。昔ついたフルートの先生は、ピッコロの表現能力をまったく認めていませんでした。でも上手な方は、そういう通念を乗り越えてしまうのですね。たいしたものです。
当欄でご報告した「ジュゼッペ・ディ・ステーファノ/心の声」のDVDを、1位にしました。輸入盤なのに日本語字幕がついています。全盛期のディ・ステーファノの魅力は、格別。〈冷たい手を〉をパヴァロッティと比べても、きれいなフォームできれいに出すのとは違う、「宵越しの金は持たぬ」式のスリリングな高音にしびれます。もちろん専門的にはよくない出し方で、自身も、才能を蕩尽してしまったわけですが。
若い演奏家を、探しています。今月心に響いたのは、ピアノの長富彩さん。「リスト巡礼」というCDが、リストを必ずしも好きでない私の心も惹きつける、いい演奏です。 「広やかな音空間を熱い心情がたっぷりと満たし、心を打つ」と書きました。コンサートを聴いてみるつもりです。
3位は、菅原潤さんの「ピッコロ・アルバム」。軽やかな妙技で綴られた笛の小品集ですが、甲高いという通念のピッコロがこんなに心地良いとは、信じられません。昔ついたフルートの先生は、ピッコロの表現能力をまったく認めていませんでした。でも上手な方は、そういう通念を乗り越えてしまうのですね。たいしたものです。
無用のメール ― 2011年06月30日 08時44分51秒
ここをご訪問くださる方は、皆さん、メールのヘビーユーザーでいらっしゃることでしょう。迷惑メールのラッシュからは解放された現在ですが、送られてくるメールのうち、本当に必要なのは何割ぐらいですか?私は、5割ぐらいです。
残りの5割のうちかなりを占めているのは、ハードやソフトのメーカーからの宣伝メール。ユーザー登録をすると送ってくるようになるわけですが、とうに使っていないマシンやソフトのものを加えると、相当な数になります。熱心な会社からは、毎日来る。ほかに、旅行会社やホテル、公私のコンサート案内などがあり、原田翔太(←知らない)なんていう人からも山のように来ます(笑)。これでは、G-Mailの容量がいくら多くてもたまりません。かといって、いちいち削除するのも面倒です。
そこで配信停止を試みるわけですが、多くがID番号とパスワードでログインする必要があり、それを調べたり、問い合せたりするのがたいへん。結局、増えていく一方になってしまいます。解約しやすいシステムにしていただきたいし、見ず知らずの人にまで「案内」するのは遠慮していただきたい、と思うことしきりです。
残りの5割のうちかなりを占めているのは、ハードやソフトのメーカーからの宣伝メール。ユーザー登録をすると送ってくるようになるわけですが、とうに使っていないマシンやソフトのものを加えると、相当な数になります。熱心な会社からは、毎日来る。ほかに、旅行会社やホテル、公私のコンサート案内などがあり、原田翔太(←知らない)なんていう人からも山のように来ます(笑)。これでは、G-Mailの容量がいくら多くてもたまりません。かといって、いちいち削除するのも面倒です。
そこで配信停止を試みるわけですが、多くがID番号とパスワードでログインする必要があり、それを調べたり、問い合せたりするのがたいへん。結局、増えていく一方になってしまいます。解約しやすいシステムにしていただきたいし、見ず知らずの人にまで「案内」するのは遠慮していただきたい、と思うことしきりです。
中華街 ― 2011年06月28日 23時21分52秒
嗜好が少しずつ変わり、最近は、中華料理です。とくに、四川と西安が好み。ラーメンはもうあまり食べず、中華麺を食べるようになりました。
そんな私にとって便利なのは、食事する機会の多い立川に、中華街があること。駅ビルグランデュオの7Fが中華街になっており、よく通っています。最近長期の改装に入っていて待ち遠しく、うっかり足を運んでしまったことも何度かありました。
ようやく再開されましたので、さっそく訪れてみました。ん?「ごちそうダイニング」ってなに?改装された7Fは、なんと、中華街ではなくなっていたのです。中華料理も入ってはいますがごく一部で、私が好きだったお店は、影も形もなし。立川で食べるところが、ぐっと少なくなってしまいました。
いつか、国立のインド料理もご紹介しましたね。谷保との中間の、交差点にある気持ちの良いお店です。ここも前後して店じまいし、国立で食べるところが、少なくなってしまいました。
私の通うお店が、どんどんつぶれていきます。これって、本当に私のせいなのでしょうか。
そんな私にとって便利なのは、食事する機会の多い立川に、中華街があること。駅ビルグランデュオの7Fが中華街になっており、よく通っています。最近長期の改装に入っていて待ち遠しく、うっかり足を運んでしまったことも何度かありました。
ようやく再開されましたので、さっそく訪れてみました。ん?「ごちそうダイニング」ってなに?改装された7Fは、なんと、中華街ではなくなっていたのです。中華料理も入ってはいますがごく一部で、私が好きだったお店は、影も形もなし。立川で食べるところが、ぐっと少なくなってしまいました。
いつか、国立のインド料理もご紹介しましたね。谷保との中間の、交差点にある気持ちの良いお店です。ここも前後して店じまいし、国立で食べるところが、少なくなってしまいました。
私の通うお店が、どんどんつぶれていきます。これって、本当に私のせいなのでしょうか。
《ヴェスプロ》の新録音 ― 2011年06月26日 23時52分42秒
「古楽の楽しみ」でモンテヴェルディの《ヴェスプロ》(聖母マリアの夕べの祈り)を取り上げることになり、新しい録音を物色しました。クイケン、アレッサンドリーニ、プルハールの3つを購入しましたが、クリスティーナ・プルハールとラルペッジャータの2010年の録音(ヴァージン)が、じつにすばらしいですね。ガーディナー以来の名演奏と呼びたいと思います。
このCDには、DVDがボーナスで付いています。それを見ると演奏の実際がよくわかるのですが、長髪のプルハール(女性)がテオルボを手にどっしり中央に座り、全体をまとめている。しかし指揮者として一手に仕切るわけではなく、歌い手と奏者の自発性に、多くがまかされています。
各パート1名の歌い手と奏者たちがそれに応え、打てば響くような鋭さで、この上なく生き生きしたアンサンブルを作り上げていく。「こう歌いたい」「こう弾きたい」という気持ちが末端にまであふれている演奏の訴えかけは、すごいです。弦楽器、管楽器(コルネットやサックバット)のレベルもきわめて高く、装飾も縦横に入って、華麗そのものです。
こうした演奏で聴くと、《ヴェスプロ》のすばらしさは格別です。密度では、《ポッペア》を凌ぐように思います。お薦めです(放送は7/18、19に全曲)。
このCDには、DVDがボーナスで付いています。それを見ると演奏の実際がよくわかるのですが、長髪のプルハール(女性)がテオルボを手にどっしり中央に座り、全体をまとめている。しかし指揮者として一手に仕切るわけではなく、歌い手と奏者の自発性に、多くがまかされています。
各パート1名の歌い手と奏者たちがそれに応え、打てば響くような鋭さで、この上なく生き生きしたアンサンブルを作り上げていく。「こう歌いたい」「こう弾きたい」という気持ちが末端にまであふれている演奏の訴えかけは、すごいです。弦楽器、管楽器(コルネットやサックバット)のレベルもきわめて高く、装飾も縦横に入って、華麗そのものです。
こうした演奏で聴くと、《ヴェスプロ》のすばらしさは格別です。密度では、《ポッペア》を凌ぐように思います。お薦めです(放送は7/18、19に全曲)。
免罪符 ― 2011年06月24日 23時56分47秒
暑いですね。エアコンを使うのも肩身が狭い中、皆さんご無事でしたか。私も、熱中症という言葉が他人ごととは思えないほど消耗しました。なにしろマスクをしているので(笑)。酸素不足から学生を一喝、というシーンが、やはりありました(汗)。
よくコメントを下さるたのもーさんは、館林の出身。おそらく熊谷39.8度の栄光を、切歯扼腕の思いでご覧になっていたことでしょう。それを超えたら40度ですけど・・・。
今日、大学院入試の説明会がありました。私は修士の音楽学と、後期博士課程の全体説明をする役回りです。今年度で退職しますから、それなのに説明するのは死に体なのに政策を語るようなもので、菅さんじゃあるまいし、と思いつつ会場に出かけました。そのネタを使い「居座るつもりはまったくありませんが」と話し始めることも決めていました。
直前の学生の指導を4分で済まし、急ぎ足で会場へ。マスクをしていると、息が切れます。集まっている先生方に挨拶を振りまきながら、着席。さて、ともらったプログラムを見ると、どこにも私の名前がないではありませんか。何度も、目を皿のようにして見ましたが、やっぱり、ない。どうやら今年の説明会は、来年度もおられる先生方で編成されていて、私の出番はないことがわかりました。
私は、きわめて満足して退席。暑い中を助かった、ということもありますが、必要のない会議に出席した、という満足感が大でした。必要のある重要な会議にうっかり欠席、という過去が重なっていましたので、これを免罪符としたいと思います。
よくコメントを下さるたのもーさんは、館林の出身。おそらく熊谷39.8度の栄光を、切歯扼腕の思いでご覧になっていたことでしょう。それを超えたら40度ですけど・・・。
今日、大学院入試の説明会がありました。私は修士の音楽学と、後期博士課程の全体説明をする役回りです。今年度で退職しますから、それなのに説明するのは死に体なのに政策を語るようなもので、菅さんじゃあるまいし、と思いつつ会場に出かけました。そのネタを使い「居座るつもりはまったくありませんが」と話し始めることも決めていました。
直前の学生の指導を4分で済まし、急ぎ足で会場へ。マスクをしていると、息が切れます。集まっている先生方に挨拶を振りまきながら、着席。さて、ともらったプログラムを見ると、どこにも私の名前がないではありませんか。何度も、目を皿のようにして見ましたが、やっぱり、ない。どうやら今年の説明会は、来年度もおられる先生方で編成されていて、私の出番はないことがわかりました。
私は、きわめて満足して退席。暑い中を助かった、ということもありますが、必要のない会議に出席した、という満足感が大でした。必要のある重要な会議にうっかり欠席、という過去が重なっていましたので、これを免罪符としたいと思います。
最近のコメント