お薦めの英語教材 ― 2009年03月04日 22時10分39秒
三日坊主の傾向もある私ですが、英語のヒアリングは続けています。結局テキストに何を選んだのかというと、「究極の英語リスニング」。第1巻は1000語だけ、第2巻は2000語だけ、第3巻は3000語だけでテキストが作られています。3000語ぐらいなら知らない単語はほとんどないのですが、たとえ数十語で作られていても、ネイティブに流暢に話されたら、ほとんどわかりません。したがって、まず知っている単語、わかりやすい文章を耳からとらえるというのは、とてもいい方法だと思う。お薦めの教材です。
どうやら3冊終わったので、次にどんなテキストを買うか、楽しみ。野口さんはネット上にいくらでもタダの教材があるから、とおっしゃいますが、やはり投資をして選び、購入するのも楽しいですし、手に入れた教材を大事にします。
ヤナーチェクの歌劇《死者の家から》をブーレーズが指揮したDVD(←すばらしい)を見ました。それにはメイキング・ビデオがついています。流してみましたら、いきなり演出のパトリス・シェローが、ドイツ語で大演説をぶっているのに仰天。シェローも、周囲の人々も、ドイツ語、フランス語、英語をごっちゃにして(もちろん混同しているのではなく、迅速に使い分けて)コミュニケートしています。あ、オペラはチェコ語です。
これを見ていて、「(音楽学を勉強するなら)英独仏はどうしてもね」とおっしゃった、海老澤敏先生の言葉を思い出しました。私の大学生時代のことです。覚えておこう、学生諸君。
3月のイベント ― 2009年03月02日 06時59分01秒
短い2月が過ぎ、3月に入りました。恒例のご案内です。
7日(土) 10:00-12:00 朝日カルチャーセンター新宿校 ロマン派音楽史の最終回。後期ロマン派から世紀末までを採り上げます。
8日(日) 10:00-12:00 楽しいクラシックの会(立川市錦町地域学習館) バッハの《シャコンヌ》を中心に、いくつかの話題を提供予定。
8日(日) 14:00-16:30 錦まつりコンサート「私の好きな歌・春に歌う」 出演:小林一男(テノール) 河原忠之(ピアノ) 立川市錦町地域学習館 入場無料ですが豪華版の出演者です。トスティ、スカルラッティらイタリアの歌に加え、團伊玖磨、越谷達之助など、日本の歌も。
12日(木) 15:00 レクチャーコンサート「時間の恵みとしての音楽」 出演:久元裕子(ピアノ)、山崎法子(ソプラノ) セレモアコンサートホール武蔵野 音楽の本質を考えるお話に久元さんの演奏を交えていくというもので、とてもいい内容になりそうです。残念なことに貸し切り公演。いずれ別の機会に広く聴いていただければと思います。
19日(木) 19:00-21:00 バッハの宇宙Ⅲ~《シャコンヌ》の祭典PartII 杜のホールはしもと 出演:小林瑞葉、野平一郎、平澤仁、竹村浄子、三村奈々恵、坂口弦太郎他 バロック・ヴァイオリンによるパルティータ全曲のあと、ブゾーニ編曲、シューマンのピアノ伴奏付編曲、マリンバ版、4つのヴィオラ版(野平氏の第2編曲)を演奏します。昨年度好評を得ての、第2弾です。
28日(土) 13:00-15:00 朝日カルチャーセンター横浜校 バロック音楽連続講座「バッハのチェンバロ曲、オルガン曲」
30日(月) 19:00-21:00 「モーツァルトの美意識を探る~あなたは長調?それとも短調?」 立川アミュー 出演:小泉惠子、品田昭子、本島阿佐子、井之上了史、山下浩司、久元裕子 その他 国立音大スタッフ 作秋新潟と金沢で行った公演をベースに、出演者を増強してお送りします。《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》、ピアノ四重奏曲ト短調、歌劇《魔笛》抜粋。
以上、よろしくどうぞ。
記憶の使い方 ― 2009年02月27日 22時28分37秒
皆さん、書き込みありがとうございます。
なるほど、「口が軽い」というのがありますか(国語辞典さん)。しかし「口が堅い」というのもありますね。これはいい意味ですが、しかし口の使用を避ける、という意味が含まれているとすれば、悪い意味を出発点にしている、と言えるかも知れません。「口ばっかり」とか(笑)。
今日、ドクターコースの入試の空き時間、「永久に決別」の話を自慢したのですが、学長も同僚も一笑に付して、まったく信じません。紙の手帳にしたって、記入するのが同じ人間なら変わりない、というのです。くやしい。
わかったことは、私が犯したダブルブッキングの話を、みんなじつに良く覚えている、ということです。静岡に1週間間違えて行き、何かを食べて帰ってきたという話があるのですが、そのときに私が「うなぎを食べた」と皆さんが言う。私は外でうなぎを食べることは滅多にないので、「お寿司ではないか」と反論したのですが、みなさん、「いや、うなぎだ」と断定されます。くやしい。
人間の記憶って、そんなことに使っていいものでしょうか。諸事多難なこの時期に、です。
永久の別れ ― 2009年02月26日 23時21分05秒
不肖私、「4月始まり 能率手帳 EXCEL Casual1」というものを購入しました。これにより私は、これまでの人生に何度かあったダブルブッキングやっすっぽかしに、永久に別れを告げることになりました。何年かするとそうした記憶さえ失われ、「へえ、私もダブルブッキングしたことあるの」などと言うようになるものと思われます。これまでご迷惑をおかけした方々にも、これでお返しができることになりました。ご報告申し上げます。
前話で、「巧言令色少なし仁」と「文は人なり」の対比を申し上げました。その後気がつきましたが、「文章がうまい」というのは褒め言葉ですが、「口がうまい」というのはそうではありませんね。なぜ違うんだろう。
文章力 ― 2009年02月25日 22時57分19秒
私の専攻の入学試験には、小論文があります。明日から始まる博士課程の入試には、領域を超えて、小論文が課せられている。後者には修士課程で作成した修論や研究報告の提出も義務づけられていますから、結局のところ、文章力がものを言います。
文章力と学力や将来性は、等価ではありません。しかし現実には、勉強の成果はかなりの程度まで、文章力で計られてしまいます。きれいな文章で整然と書かれた文章は説得力があり、よみにくい文章よりはるかにいい印象を、読み手に与えるからです。とくに学習過程の論文について、そのことが言えるでしょう。
しゃべる力、弁論術に比べたらどうでしょうか。「巧言令色少なし仁」と言いますね。話がうまいのは長所ですが、疑惑もつきまとう。これに対して文章は、「文は人なり」というぐらいで、信頼性が高そうです。
いずれにせよ、文章力の養成は、これから勉強をしてゆく若い人にとって、避けることができません。昨日の談話とのつながりで言えば、言葉を大事にするスタンスを通じて、いい文章は養われていくと思います。
一寸先は闇 ― 2009年02月24日 22時09分07秒
人生の勝負は終わりのほうで決まる、という考えを抱くようになっていましたが、どうやら「一寸先は闇」ということわざは、どこまでも追いかけてくるようですね。そう思うのは、期待され胸ふくらませて発足した麻生内閣が、短い間に坂を転がり落ちるように支持を失っているから。これは誰も、予想できなかったのではないでしょうか。「(趣味などが同じで)親しみやすいから支持する」というのはダメだということがわかりますね。
バチカンの話はあまりにもひどいので、私も放置できず、報道を追い掛けています。国際的な舞台で仕事するのは多大の緊張を要しますから、多少の飲酒なら大丈夫。よほど責任感を欠いていないと、あのようにはなりません。それでロシアの要人と会談ですか・・・。私も今回初めて、「任命責任」という言葉の意味がわかりました。そういう人を重要なポストに任命し、事後は「オレが守る」と言っていたわけですから。
ただ私が思うのは、飲酒を認め、いさぎよく謝罪して辞任していたら、世間の風当たりはよほど違ったのではないか、ということです。嘘やごまかしという要因が加わると、感じは格段に悪くなる。たくさん一緒に食事をしたが酒を飲んだことはない(首相談)、なんて、信じられるわけないじゃないですか。以前の談話で書いた「言葉の信頼性」という価値を、ゴミ箱から救い出したいような気持ちです。
新しい課題 ― 2009年02月23日 23時20分08秒
懸案の『カンタータの森』第3巻を出しましたので、次の目標に取りかかる必要が出てきました。ずっと後回しにしていたのが、DVDの百選。なかなか取りかかれませんでしたが、ようやく書き始めました。すばらしい映像に触れて、必要になる多大の時間を楽しもうと思い、自分を後押ししました。
とりあえず2枚分書きました。ムラヴィンスキーのチャイコフスキー第5交響曲と、クーベリックのスメタナ《わが祖国》です。どちらの映像も圧倒的なすばらしさですが、偉大な音楽家による渾身の演奏の記録というのに加えて、歴史や社会と音楽の関係について考えさせる、いい素材になっています。前者のキーワードはソ連、後者は東欧の民主化です。どちらの映像にもリハーサルやインタビューが豊富に含まれていて、参考になります。少しずつ、積み重ねていくつもりです。
もうひとつ予定されているのが、初の論集。こちらはもうゲラになっています。「救済の音楽」という感じのタイトルで、ワーグナー論もいくつか収録される予定です。
経たない時間 ― 2009年02月21日 18時48分28秒
いま、入学試験中です。今日は、朝から全学を挙げて学科の試験をする日。以前は1年中でももっとも緊張する日のひとつでしたが、最近、そうでもなくなりました。ひとつには慣れたためですが、昔に比べると受験生が減ったためでもあります。
「ああ、もうこれで試験を受けなくてもいいんだなあ」と安堵した日のことを、よく覚えています。20代の終わり頃だったでしょうか。それなら、今「ああ、受験生でなくて良かった」という気持ちで感謝しつつ試験監督をやっているかというと、案外、そうでもないのです。
受験生は、いつまでもその気持ちを忘れないで欲しいなあ、と思いたくなるほど、懸命に、純粋に答案に向かっています。それに比べて、監督する方は、退屈の一語で、時間がまったく経たない。歩き回ったり、椅子に座ったりして終了を待つのですが、その間何も、やることがないわけです。もちろん試験中ですから、本を読んだり携帯を使ったりも御法度。受験生のほうが、ずっと充実した時間を過ごしていると思います。
そこから想像するに、懲役刑より禁固刑のほうが辛い、ということはないでしょうか。
今月のCDから ― 2009年02月20日 21時56分26秒
昨日の毎日新聞に、恒例のCDベスト3選が掲載されました。今月は選者3人の選が全部別々で、他の人の選ばれたものの中には、私の手元にないものも何点かありました。補い合った結果だと考えたいと思います。
私が1位にしたのは、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのハイドン《四季》(DHM)。ハイドンの音楽というといつでもはつらつとして若々しいように思いますが、この演奏はしみじみムード一杯で、老年の味わいがにじみ出る趣。思えば、ハイドンも、作詞者スヴィーテンも、指揮者アーノンクールも、すべて老年ですよね。その意味で、とくに《冬》を、深く聴くことができました。
第2位は対照的に、音楽の化身のような新人を選択。平野花子さんというハーピストで、早稲田大学在学中だそうです。冒頭のバッハ/パルティータ第1番でその的確な様式感に引き込まれ、フランス系の諸曲で優雅さを満喫しました。がんばってください(ライヴ・ノーツ)。第3位は、20絃箏の巨匠、吉村七重さんの「箏歌・蕪村五句」というCDです(カメラータ)。猿谷紀郎、湯浅譲二、西村朗氏らの作品が朗々と演奏されており、新しい表現世界の広がりを味わえます。
独創的な料理店 ― 2009年02月19日 23時55分04秒
「行きつけのお店」の減少に悩む私ですが、新たに面白いお店を発掘したのでご紹介します。国立駅から大学通りを南に3分ほど歩いた左側のビル3Fにある、「農家の台所」というお店です。
お店自体が、有機野菜の農園風。素朴な若い人たちが、はきはきと迎えてくれます。3800円のコースを頼むと、野菜・魚・肉の比率を選ぶようになっている。私は1回目は5:2:3、2回目(昨日)は4:3:3を選びました。全体に野菜をさまざまに使った独創性あふれる料理が揃っており、色とりどりの有機生野菜をコップに詰めるコーナーも、楽しさいっぱい。一度行ってみてください。
(私とこのお店に行った人は11人いると思いますが、どなたか写真をお持ちではありませんか。もちろん、お店のHPに行けば一発ですけどね。)
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