今月のCD ― 2015年11月30日 06時59分13秒
駆け込みで、今月のCDです。
今月新聞でご紹介したのは、福間洸太郞さんの「モルダウ~水に寄せて歌う」という1枚(デノン)。 《モルダウ》の自編曲から始めて、「水」にちなむ古今の小品を18曲並べたアルバムです。平素こういう作品集は優先的に扱わないのですが、これは構想と選曲に福間さんの個性とセンスが光っていて、感心しました。「爽やかな流れに心洗われる思いで聴き通す。格調高く、技巧も確かだ」(引用)。
今月は、ピアノに個性的なものが集まっていました。藤井一興さんのドビュッシー《前奏曲集第1巻》他(フォンテック)は、磨き抜かれた美音による幻想的な表現に、最近の境地が示されています。
アンヌ・ケフェレックのスカルラッティ・ソナタ集(ミラール)も良かったですね。「タイトル通り『影と光』が交錯するが、あでやかに洒落たその演奏で聞くと、影もまた、ひとつの光となる」(引用)。紙面では取り上げませんでしたが、メナヘム・プレスラーによるシューベルト/ベートーヴェンのソナタの味わい深さも、天下一品です。
今月新聞でご紹介したのは、福間洸太郞さんの「モルダウ~水に寄せて歌う」という1枚(デノン)。 《モルダウ》の自編曲から始めて、「水」にちなむ古今の小品を18曲並べたアルバムです。平素こういう作品集は優先的に扱わないのですが、これは構想と選曲に福間さんの個性とセンスが光っていて、感心しました。「爽やかな流れに心洗われる思いで聴き通す。格調高く、技巧も確かだ」(引用)。
今月は、ピアノに個性的なものが集まっていました。藤井一興さんのドビュッシー《前奏曲集第1巻》他(フォンテック)は、磨き抜かれた美音による幻想的な表現に、最近の境地が示されています。
アンヌ・ケフェレックのスカルラッティ・ソナタ集(ミラール)も良かったですね。「タイトル通り『影と光』が交錯するが、あでやかに洒落たその演奏で聞くと、影もまた、ひとつの光となる」(引用)。紙面では取り上げませんでしたが、メナヘム・プレスラーによるシューベルト/ベートーヴェンのソナタの味わい深さも、天下一品です。
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