導き?2016年08月16日 22時37分13秒

終戦記念日の月曜日に、ガン検診を予約していました。PET検診というものです。この検診、過去にも受けていて信頼性のほどはよくわからないのですが、父も姉もガンで死にましたし、周囲にも膵臓ガンで亡くなる方が後を絶たないものですから、受けておくことにしました。

前後に待ち時間が出るだろうと、持参する本を決めていました。小説ではなく、キリスト教研究の本です。ところが、うっかり持参を忘却。まあ、よくあることです。

検査が終わり、夕方の予定まで新宿で時間がありましたので、何か代わるものがないかと、めったに寄らないブックファーストに寄ってみました。宗教書のコーナーに行くと、八木誠一先生の近刊が2冊、置いてあります。知らない本でしたが、ひらめくものを感じて、1冊を買いました。

読んでみると、これがすばらしいのですね。今まで読んだどの本とも違う角度から、思いも寄らないことが書いてあります。読んでいるうちに、これはもしかして、私が今まで考えていたことを説明してくれる理論かもしれない、という気がしてきました。

哲学的な内容ですので、じっくり勉強して、吸収できたらと思います。まだ読みかけのうちにこのことを書いたのは、この日の流れが不思議だなあ、と思ったから。いかにも、引き寄せられる導き(?)があったように見えます。どなたの人生にも、たびたび起こっていることでしょうが。

本は『〈はたらく神〉の神学』というものです(岩波書店)。芭蕉の俳句がいくつも引用されているのですが、宗教的視点からのその解釈は心から納得のいくもので、これに触れるだけでも価値があると思いました。