やっと録音を済ませたところです。今月の出番は最後の週で、パーセルを特集します。パーセル特集は2回目。極力新録音、というポリシーを守りました。全4回です。
10月30日(月)は、セミ・オペラ《アーサー王》の抜粋。演奏はフレデリック・ショーヴェ指揮、バロックオペラ・アムステルダムの2012年の録音です。バロックオペラを謳うだけあり、雰囲気のある、いい演奏です。
31日(火)は、ジャンルを超えたプログラムです。まず聖セシリア日のためのオード《ようこそ、あらゆる楽しみよ》(第1作)を、デュメストルの2016年最新録音で。次にザ・シックスティーンの2016年最新録音から、重唱曲、キャッチ、チェンバロ曲、アンセムの、とても気の利いた配列部分を切り出しました。最後は、名作とされるアンセム《心に湧き出る美しい言葉》を、シャンティクリアの演奏で。
11月1日(水)は、劇音楽にフォーカスしました。ホグウッド指揮の《アブデラゼル》組曲から入り、トリオ・ソナタとチェンバロの組曲を混ぜながら、アンドレアス・ショルのカウンターテナーによる歌を3曲。最後を《ほどかれたゴルディウスの結び目》組曲で結びました。ショルのCDに入っている、アカデミア・ビザンチナの演奏です。
2日(木)は、セミ・オペラに戻り、パーセルの遺作《インドの女王》(未完)を、ザ・シックスティーンの2014年の録音から抜粋しました(短いのでほとんど全部です)。
あらためて、パーセルの音楽の美しさを満喫。いままでセミ・オペラはみんな同じようなものに感じていましたが、今回ストーリーと突き合わせて調べ、特徴がよくわかりました。《アーサー王》と《インドの女王》、どちらも感服の名曲です。お楽しみください。
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