京都は混んでいる!2017年11月24日 19時05分08秒

23日の休日、びわ湖ホールに遠征しました。ホールと読響の共同主催によるメシアンのオペラ《アッシジの聖フランチェスコ》を観るためです。ちょうど上智のシンポジウムで、フランチェスコにまつわる美術のお話を聞いたばかり。こういうつながりが、最近とみにあります。

少し早く出たつもりが、よもやの昼食食べはぐれ。大津の駅から歩く途中、食べる店を見つけられなかったのです。しかし雨は上がっていて、湖畔に行くと虹が出ていました。虹を見るのは何年ぶりかで、感慨あり。イエスの背中という連想(《ブロッケス受難曲》→《ヨハネ受難曲》)は、すぐには浮かびませんでしたが・・。


ホールのホワイエからも、琵琶湖の景色を臨むことができます。来たときは、これが楽しみです。


シフォンケーキを食べて13:00から観たオペラは、終わりが18:40ぐらいになりました。当然ながら、帰路には一杯吞んで食事をしたい、という気持ちが募ります。大津で食べられないこともなかったのですが、京都に出てから、と思ったのが運の尽きでした。休日の夜で駅の周辺はすごく混んでおり、お店はどこも行列なのです。

じゃあ駅で、と思って構内に入ると、レストランはもちろん、お弁当売り場も、合同レジが長蛇の列。それならと上がったホームのキオスクがまた長蛇の列で、お弁当とビールを買って乗り込むのがやっと、という状態でした。皆さんどうしておられるのでしょうか。名古屋で下車すればよかったかな。

メシアンの超大作の全曲初演は、たいへんな壮挙です。こういう難曲を演奏する人があり、支える人があり、集まる人がいるということは、すごいことだと思います。小鳥の大合唱になる第2幕は超越的で、それを体験するだけでも、来た価値がありました。

同時に、この作品はきっとこれから深められていくだろうし、それを楽しみにしたい気持ちもあります。メシアンが台本を通じて語らせているフランチェスコのさまざまな言葉(中世ルーツのカトリック神学)に対する、共感とは言わぬまでもリスペクトが全体に行き渡るとき、初めて、この作品に対する評価も可能になると思うからです。

フランチェスコに対する興味が湧いてきました。公演のおかげです。