歌とピアノの「楽しっくクラシック」? ― 2015年10月21日 22時11分59秒
17日(土)、「たのくら」でヘンデルのオペラについて話した後、同じ立川にある、セレモアの総本社へ。この日開催されている大感謝祭の中にコンサートが組み込まれており、その司会・解説を頼まれているのです。標記はそのタイトル(?は私の付加)。
出演は国立勢で、ソプラノの名花高橋薫子さん、20年ぶりに再会したメゾの日野妙果さん(在ウィーン)、ピアノの久元祐子さん。私の出演が決まったのは、もう企画ができあがってからでした。
つまり、90分の制限時間に盛りだくさんのプログラムが組まれていて、解説する時間がない(笑)。日本歌曲、外国歌曲、オペラ・アリアがドビュッシーの《月の光》をはさんで並び、歌でする世界の旅、という趣です。そこで旅行案内に各曲の歌詞内容をからませて超スリムにナビゲーションし、時間内にぴったり収めることができました。要点をおさえて短く、というのが、やはり一番いいようです。
セレモア構内にある武蔵野ホールは、せいぜい数十人のお客様しか収容できません。しかし鍵盤楽器がたくさん備えられており、この日は、スタインウェイとエラールの歴史楽器を使い分けるぜいたく(久元さんならでは)。マイクなして空間を掌握できますから、ナビゲーションのやりやすいこと、この上なしです。
至近距離から音を浴びている感じになりますので、名曲が、身体に響いてくる。《ムゼッタのワルツ》が涙なしに聴けなかったのはプッチーニが好きだからかと思ったら、次の《ああ、そはかの人か~花から花へ》が涙ますますだったのは、聞き慣れた曲だけに、自分でも驚きました。高橋さんが汚れない品格で歌われたからにちがいありません。日野さんも美声に貫禄が加わり、外国語がすっかり身についておられました。写真は左から、久元さん、高橋さん、日野さんです。
私以上に涙を流して聴いておられる女性がおられ、お話ししたところ、立川に小さなホールを建て、近々オープニングをなされるとか。終了後見学に伺いましたが、使わせていただけそうです。またあらためて、ご案内いたします。
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