今月のCD ― 2017年05月30日 08時50分07秒
高田三郎先生は、かつて職場を同じくさせていただいていた方で、野球の雑談をよくしたことを覚えています。厳しい御指導を受けて成長され、先生のお仕事を伝えていきたい、と志している方が何人もおられます。
その先生の「混声合唱のための典礼聖歌Ⅲ」、題して「イエスのみ心」という新譜が、松原千振指揮、エリザベト シンガーズで出ました(フォンテック)。
これが、すばらしいのです。カトリック教会が母国語による礼拝に踏み出してから半世紀になりますが、このCDも、日本語によるミサ礼拝をたどる構成の中に、「典礼聖歌」と呼ばれる曲たちが並べられています。
様式的には単純の極みなのですが、カトリックの伝統、日本の文化伝統に配慮をめぐらせながら新しい聖歌を創出したいという姿勢がはしばしに窺われ、先生の偉大さを痛感します。演奏がその透明感、清浄感をみごとに体現して、心洗われるひとときを作り出していて、たいしたもの。信徒か否かを超えて、一聴をお薦めします。
もう一つ、山田和樹指揮、スイス・ロマンド管の近代フランス舞踏音楽集(キング)が、さすが活気にあふれて新鮮な演奏です。ルーセルの《バッカスとアリアーヌ》がとても面白く、敬遠していたこの作曲家を見直しました。
先日紹介した小山実稚恵さんの《ゴルトベルク変奏曲》は、私が解説を書いていますので、新聞には入れませんでした。本来なら、特選盤ともしたいところです。
その先生の「混声合唱のための典礼聖歌Ⅲ」、題して「イエスのみ心」という新譜が、松原千振指揮、エリザベト シンガーズで出ました(フォンテック)。
これが、すばらしいのです。カトリック教会が母国語による礼拝に踏み出してから半世紀になりますが、このCDも、日本語によるミサ礼拝をたどる構成の中に、「典礼聖歌」と呼ばれる曲たちが並べられています。
様式的には単純の極みなのですが、カトリックの伝統、日本の文化伝統に配慮をめぐらせながら新しい聖歌を創出したいという姿勢がはしばしに窺われ、先生の偉大さを痛感します。演奏がその透明感、清浄感をみごとに体現して、心洗われるひとときを作り出していて、たいしたもの。信徒か否かを超えて、一聴をお薦めします。
もう一つ、山田和樹指揮、スイス・ロマンド管の近代フランス舞踏音楽集(キング)が、さすが活気にあふれて新鮮な演奏です。ルーセルの《バッカスとアリアーヌ》がとても面白く、敬遠していたこの作曲家を見直しました。
先日紹介した小山実稚恵さんの《ゴルトベルク変奏曲》は、私が解説を書いていますので、新聞には入れませんでした。本来なら、特選盤ともしたいところです。
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