迷ったら2011年03月09日 23時46分18秒

迷うことは、人生で、よくあります。どの店に入るか。何を食べるか。時間がなければ、それでも食べるべきか、食べざるべきか。どちらの仕事を先にやるか。この仕事を引き受けるべきか、断るべきか。等々、きりがありません。

大切な案件に対してぎりぎりの選択を下すとき、その人の人間性が明らかになる。そんなとき、指針をもちたいと思われませんか?私は最近、「迷ったらこうする」という指針を得たいと思うようになりました。

バッハの関係の仕事で、迷うことがあるとします。A案、B案のどちらにすべきか。人間関係が大事なのか、筋を通すことが大事なのか、人を呼べる方がいいのか、などなど。こうした場合、「迷ったらバッハの利益に」という原則を立てると、すっと選択できることに気づきました。

いろいろ、応用例があると思います。文章のAとBで迷ったら、かならず短い方を選ぶ。ワインをもう1本頼もうかどうか迷ったら、頼まない方を選ぶ(←むずかしい)。指針を心にもつと、効率よく人生を送れそうです。次話で、その実例を。

カンニング2011年03月08日 18時22分36秒

インターネットを使ったカンニングの件、最初はミステリーの世界の出来事がこの世に出現したように思え、どういう風に落着するのか、興味深く見ていました。そうしたら、計画し腕を磨くことによって個人でも実現できるという単純な結論が導かれ、なあんだという思いです。

同情論が多いのは、なぜでしょう。教育の場における試験は厳格なルールのもとに成り立っていますから、カンニングぐらいいいじゃないか、という意見には与せません。そういう人がいるから、試みる人がいるんじゃないだろうか。当日の見張り番の先生には一定の責任があると思いますが、大学に矛先を向けるのも、行き過ぎのように思えます。

私自身、自他の試験監督をずいぶんやってきました。学内の試験の場合、カンニングで得点を取り、いい成績をもらう、あるいは卒業できる、という不合理は、ひじょうに大きい。したがって、見つかれば処分されます。次がんばれよ、とはなり得ません。入学試験はちょっと違いますが、緊張度のもっとも高い試験であることは確かで、みんなが真剣に臨んでいる場で、カンニングは許されないと思います。

ただ思うのは、やった人は得をしない、ということです。とにかく合格すれば親が喜ぶ、将来得をする、という一心で行われたことだと思いますが、それは甘い。そのようにして京大に入っても、相手は全部京大生です。対抗しようがありません。「むしろ鶏口となるも牛後となるなかれ」ということわざは、入学試験のためにあるようなものなのです。トップの大学で落伍するよりは、二番手の大学で上位を取ったほうが絶対ためになる、という実例を、たくさん見てきました。よろず、無理は禁物です。

市民オペラ!2011年03月06日 11時54分00秒

尊敬する友人、慶応大学教授の三宅幸夫さんが、5日(土)、最終講義をなさいました。シューベルトの《白鳥の歌》から〈影法師〉の分析を中心に話されたというのはいかにも「らしい」と思いますが、私はどうしても時間が空けられず、夜の懇親会に駆けつけるという形になりました。締めのユーモラスなスピーチも、優秀な方にふさわしい、冴えたものでした。これからますます活躍されると、確信しています。

6日(日)は、東大和市民合唱団10周年記念+同市ハミングホールの開館10周年記念イベント「華麗なるオペラ」へ。私の役割は、《魔笛》の抜粋公演にナレーションを行うことです。いわゆる「市民オペラ」に参加するのは初めての経験でしたが、皆さんは「市民オペラ」なるものについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。少なくとも私は、自分の中にあった概念を、完全に覆されました。これは、書いておかなくてはなりません。

市民合唱団のものすごい熱意と、それに協力を惜しまなかった方々によって、公演がまれに見るほど盛り上がったこと。それは事実です。だがそれが可能になったのは優秀な指揮者が統率していたからで、逆に言えば指揮者が優秀で全力投球されれば、市民オペラの可能性はじつに大きい、ということです。その指揮者は時任康文さんのだったのですが、この方の人間性と力量には、感嘆を覚えました。

オーケストラやソリストを揃えての練習時間は、当然、限られています。その中で、感じよく、無駄なく練習を進め、本質的なところに絞ってわかりやすい指示を出して、演奏の質を、目に見えて向上させる。高い集中力と威厳を保ちながら、配慮にあふれていて、スマート。みんなが眼の色を変えてついてくるのも、当然です。日本ニューフィルハーモニック管弦楽団の向上度合いも、眼に見えるほどでした。

ソリストは、ザラストロ 志村文彦、夜の女王 佐藤優子、パミーナ 横山美奈、タミーノ 土崎譲、パパゲーナ 白木あい、パパゲーノ 小林昭裕、モノスタトス 葛西健治という顔ぶれ。初めての方がほとんどだったのですが、皆さん、相当な力量です。若手にチャンスを与え、クラシック音楽の啓蒙の場にもなるという意味で、市民オペラというのは本当に大事なイベントなんだなあということを肝に銘じる、この1日でした。

限界2011年03月05日 16時43分35秒

今、西武新宿線の車中です。

今年になってからもう3回ぐらい、「今週は乗り切れるだろうか」と思う時がありました。いずれも、仕事のラッシュ時です。その都度乗り越えることができ、体調がいいからだ、ありがたいなあ、と思ってきました。しかし今度は、乗り越えられないような気がするのです。いくつか急ぎの仕事が持ち越しになっていますが、ここ数日はスケジュールが詰まっていて、取り組める目算が立ちません。

こうなると、心理的に、「焦りモード」になる。弱った、急がなくちゃ、こんなことやってられない、といった焦燥感が、つねにつきまとう。これは、心身ともに不健全な状態です。昨日は記者会見で大阪を往復したのですが、もちろん自慢のレッツノートで、往復の車中、仕事をしました。しかし疲れてしまい、夜中に神経が冴えて、寝付かれなくなってしまったのです。仕方ないので起きだし、気になることだけ片付けたのですが、こういうときにやってはだめですね。メールを書いても、つい、調子がきつくなってしまう。深夜のメールで仲違い、というのは、世の中によくあることのようです。

ひとりの人間、そうそういろんなことはできない、と言えば、それにちがいないと思います。年齢相応に無理のないペースで、仕事は当然するべき。その当たり前のことが、私はできないのです。

3月のイベント2011年03月03日 23時55分59秒

いろいろあります。

6日(日)14:00、東大和市ハミングホールの東大和市民合唱団「第九を歌う会」10周年記念演奏会の《魔笛》ハイライトに、ナレーションで出演します。論文弟子の葛西健治君も、モノスタトスで出演。

12日(土)10:00、立川市錦町学習館視聴覚室 「楽しいクラシックの会」例会。5月、同会主催で公演予定の《ポッペアの戴冠》に関する詳細勉強会の第1回です。

12日(土)14:00 立川市錦町学習館講堂 錦まつりコンサート「昭和の歌っておもしろい!~クラシックな歌謡曲」 いずみホールで成功したコンサートの再演。昭和初期から戦後までの歌謡曲の名曲を、豪華な顔ぶれでお届けします。小泉惠子(ソプラノ)、内之倉勝哉(テノール)、田中純(バリトン←京都から特別出演)、花岡千春(ピアノ)の出演で、なんと入場無料!絶対お薦めのコンサートです。

14日(月)、15日(火)18:00 国立音楽大学講堂小ホール 博士研究コンサート 私の論文弟子たちが出演しますので応援よろしくお願いします。14日の出演者が内之倉勝哉君(テノール)、小島芙美子さん(ソプラノ)、高橋幸恵さん(メゾ・ソプラノ)。15日の出演が、高橋織子さん、阿部雅子さん、川辺茜さん(いずれもソプラノ)、服部慶子さん(ピアノ)です。

16日(水)18:30 国立音楽大学講堂小ホール 新人演奏会 大学院修了者による選抜コンサートです。くにたちiBACHコレギウムから、実力者の小堀勇介君(テノール)、坂本久美さん(ソプラノ)が出演。安田祥子さん(ソプラノ)もおなじみですね。たのもーさんに絶対お薦めなのが、大武彩子さん(ソプラノ)です。超高音のコロラトゥーラに度肝を抜かれること、まちがいなし。もちろん、ピアノ、フルート、作曲の部門からも、優秀な修了者が出演します。

21日(月)16:00 いずみホール(大阪) バッハ・オルガン作品連続演奏会 いつも高いクォリティで評価をいただいているこのシリーズ、バッハの誕生日と重なった今回はヴォルフガング・ツェーラー氏の出演で、曲目は大作の《クラヴィーア練習曲集第3部》です。22日にはオルガンの公開講座もあります。

26日(土)13:00 朝日カルチャーセンター横浜校 『魂のエヴァンゲリスト』を読み進めるシリーズ、今度はワイマール時代のオルガン作品の2回目。さまざまな映像を御覧いただきます。

27日(日)15:00 立川アミュー大ホール 国立音楽大学コンサート「モーツァルト~晩年の境地を探る」 この時期恒例のモーツァルト・コンサート。これまでは管楽合奏でしたが、今年はフル・オケで、武田忠善さんによるクラリネット協奏曲、山下浩司さん、松原有奈さんその他の出演による《魔笛》第1幕抜粋を演奏します。1000円ですから、絶対お得です。

30日(木)19:00 いずみホール(大阪) 日本のうたシリーズ「クラシックな歌謡曲」その2 12日のコンサートの後編で、戦後から昭和の終わりまでの歌謡曲を取り上げます。大人の抒情~花開く夢~若者からのメッセージ~時間への詠嘆の4部構成。出演は石橋栄実(ソプラノ)、小堀勇介(テノール)、三原剛(バリトン)、花岡千春(ピアノ)の4人です。ちなみに最初の曲は《港が見える丘》、最後の曲は《川の流れのように》です。感動しそう。

ずいぶんありますね。忙しそうです。

ケガレ脱出2011年03月02日 23時27分09秒

運気が悪く、ドクター入試の学務をこなしていても、もうひとつ気が晴れない。どうやら、「ケガレ」の状況になっているようです。脱出には、祭事を営まねばなりません。

折よく、1日に飲み会が設定されていました。そのお話をさせてください。

論文の個人指導を含む授業では、どこかで飲み会をやっておくと、その後がたいへんスムーズになります。声楽の学生たちはとくにお祭り好きですから、その必然性が高い。オペラ専攻の修士を論文指導していますので、節目節目の飲み会を、自分のスケジュールに入れていました。

ところが今年の1年生は、むずかしいのです。なかなか作業がはかどらず、まとまりがないように思えて、声をかけるのをためらって来ました。しかし提出が近づくにつれて、エンジンがかかってきた。それならと打ち上げを提案したところ、待ちかねていたのか、ワーイと喜びが爆発。立川のイタリアンで、会食が実現しました。

参加者は7名で、女6名、男1名。唯一の男性はにこにこ笑っているのみで、完全に女性主導で進むのが、いかにも今風です。ワインを飲みながら話しているうちに、じつは仲良し同士の、とてもまとまりのいい学年であることがわかってきました。理解が至らず、ごめんなさい。よく飲み、よく食べる人たちなので盛り上がりも大きく、二次会は、カラオケに行くことになりました。

みんな、うまい。オペラ専攻なのだから当然でしょうが、情感あふれる人、明るく元気のいい人、セクシーなムードの人、個性がみんな違う。カラオケが一番、個性を理解する早道だと思いました。

歌の時間差は、いたしかたないところ。デュエットをやろう、《隅田川》(←東海林太郎)行くぞっ、と叫んでも、誰も知りません。普通なら座が白けるところですが、白けないのです。お相手は伴奏を聞きながらついてきて、3番では、もう歌えるようになっている。さすが、プロですね。学生たちの歌には、英語がすごく多かったです。グローバリゼーションがここにも、ということでしょうか。

度が過ぎたのか、今日は二日酔いでした。能率が落ちてしまい、今日は深夜まで仕事せざるを得ません。明日録音なので、がんばります。

私のせい?2011年02月27日 16時43分21秒

運気が下降しています。

木曜日の朝、家中のテレビが映らなくなっていることが判明。これって、困りますね。いかにテレビに頼って生活しているかがわかりました。第一、家族の機嫌が悪くなってかないません(笑)。

手に負えないので翌朝NTT東日本に電話すると、何もそこまで、というほど親切な応対。午後には修理の青年が訪れ、再び映るようになりました。因果関係はわかりませんが、AVアンプが故障してしまっており、これは使用年数からみても、買いなおさなくてはなりません。

オーディオ。修理のプロセスについては本欄にも何度か書きましたが、要するに、左チャンネルの音が出たり出なかったりする、というのが発端でした。まずスピーカーを修理しましたが、左チャンネルの音が出ないことは、変わらず。次に、プリアンプとパワーアンプを両方オーバーホールしました。新品同様になりましたが、左チャンネルの断続性は変化なし。これはケーブルだというので、お薦めの新しいケーブルを購入しました。しかし左チャンネルの断続性は、相変わらずです。

アンプの再修理を薦められましたが、あんな重いものを再度運ぶ気にはなれず、あきらめ半分に、スピーカー・ケーブルをBの端子につないでみました。Aの端子の陰でつなぎにくいところにあったため、試していなかったのです。そうしたら、左からも出るではないですか、音が。結果的にはオーバーホールだのケーブル交換だのが生きて、歪のないやわらかな音になりましたが、長いこと振り回された左チャンネルではありました。

土曜日。谷保から南武線に乗って横浜に向かいます。武蔵小杉から長い通路を経て湘南新宿ラインに乗り換えるのですが、今日は事故で遅れている、とのアナウンス。そこで安全策を採り、武蔵小杉から東横線に乗り換えました。そうしたら、病人が出て動かせないので、しばらく止まります、というアナウンス。安全策が裏目に出てしまいましたが、なんとかわずかの遅れで、朝日カルチャーセンターに着くことができました。

私は、最近の運気の悪さを述べ、これをみなさんにさし上げて運気向上を図るつもりだ、と宣言して、講義に入りました。準備は万端なので、順調に進みます。

ところが小休憩に入ると、受講生の方が近寄ってきて、左チャンネルの音が出ていない、とおっしゃるのです。あわてて確かめてみると、たしかに、音が出たり出なかったり断続的で、聞き苦しい。これって、私の自宅とまったく同じ現象ではないですか。

自宅が治ったことと、こちらが故障したことの間に、因果関係はないと思います。ないと思いますが、絶対にないかと言われると、大きなところでつながっているような気が、しないわけでもない。私が自宅から悪いツキを持ち込んできた、と指摘されても、仕方ないような気も、ちょっとですがするわけです。そんなところにまで責任を感じていたら、きりがありませんが・・・。

自虐PR2011年02月25日 14時31分09秒

自虐PRが人気だそうですね。島根県のカレンダーとか。私も自虐ネタが好きだと、よく言われます。島根県と私、共通点はなんでしょう。

入学試験などで疲れていたため、昨日思い立って、タイ式古式マッサージに行きました。私の体が硬いのは既報の通りで、情報をキャッチした複数の学生さんから、「先生、硬いんでしょう?」と言われました。でも嬉しそうに言うのは、なぜなんでしょうか。

マッサージする側にとっては、笑い事ではありませんよ。若い施療師の方が扱いかねているのは、一目瞭然。途中から揉むのを諦められたようで、ずっとストレッチになりました。まあ、人間の体というより、物体がそこにあるようなものですね。

終了後。彼女に申し訳ない気持ちが募り、お礼のあと場をなごませようと、「歩く死後硬直と言われているんですよ」と言いました。すると、「え?」と聞き返されるのです。もう一度「死後硬直!」というと、また「え?」。話が通じていません。

そこで、「ほら、死ぬと体が硬くなるじゃありませんか」とつとめて軽妙に言ったところ、彼女は深刻な表情で、「そんなこと、誰が言うんですか」と尋ねる。私は、脳裏にまさお君を思い浮かべつつ、「悪いのが周りにいますからね」と答えました。もちろんネタ自体は思いつきです。

「お大事になさってください」の声を背に帰ってきましたが、それなりのネタがなぜ通じなかったのだろうと、考え込んでいます。

本当ですか?2011年02月23日 22時24分17秒

時代と共に趣味は変化する。若い人たちの好みは、私の世代とはまったく違う。それは了解しているつもりでいましたが、不覚にも認識していないことがありました。でも、本当でしょうか。

いまの若い人たちは、暗いものを好まず、明るいものを好む。楽しいものを喜び、悲しいものを忌避する。その結果として、短調の音楽が好まれず、メジャー王国がマイナー王国を滅ぼすというアニメ(?)まであるというのです。私は、日本人の短調好きは今でも変わらない、と思っていましたが。

短調と長調が歴然と異なるのは、17~8世紀(バロックから古典派)の音楽です。皆様は、たとえば知らないバロック音楽がかかっているとき、一般的に言って、どちらに魅力を感じられるでしょうか。私の個人的な経験では、平均レベルのレパートリーの場合、短調の曲は、2割ぐらいアドバンテージをもっていると思う。バロックの組曲とか、コンチェルトとかいう場合、短調の曲の方が魅力的に思えます。

先日、「バロックの森」のウィーン宮廷音楽特集で、ハプスブルク家の皇帝に捧げられたヴィヴァルディの《ラ・チェトラ》 op.9のコンチェルトを1曲含めました。どれにしようかと迷いましたが、 op.9の諸曲はヴィヴァルディの代表作とは思われず、そのアドバンテージを考慮して、第12番ロ短調を選びました。

「バロックの森」では知られていない作品をご紹介することが多いですから、短調の曲をやや優先しながら、長調の曲でバランスを取る、という形で選んでいます。ただし、大作曲家の傑作レベルになると長調の名曲が増え、いい勝負になるというのが、私の印象です。

小林秀雄の『モオツァルト』のように、モーツァルトの短調曲を偏愛するのが日本人だとばかり、私は思っていました。そういえば、最近あまり短調曲が目立たないなあ、とうすうす感じていましたが、まさか、短調嫌いの人が増えているとは気が付きませんでした。選曲を考えなければ・・・。

多難な1日2011年02月22日 15時10分24秒

21日(月)は、今月一番忙しい日のひとつでした。なぜなら、いま進行中の入学試験の、学科科目の日にあたっていたからです。8時50分に集合し、国語、外国語、楽典3科目の監督をします。私はいつも、会場の責任者です。

試験の緊張と監督の退屈が重なりますので、これまでこの日は、1年のうちもっともいやな日に数えていました。でも、ずいぶん楽になりましたね。慣れたことも大きいが、受験者の減少も一因です。大教室で見渡す限り受験生というのと、小さな部屋で人数がまとまっているのとででは、ストレスが大違い。ずいぶんやりましたが、あと1回でお役御免です。

終了後、井の頭線の駒場東大前へ。昔ここには東大前と駒場という2つの駅があり、私が学生の頃統合されました。もうそれをご存知の方も、少ないことでしょう。なぜ来たかというと、カフェアンサンブルという駒場の素敵な空間で、「名曲探偵アマデウス」へのコメントを収録したのです。《マタイ受難曲》篇が目下作成されており、スタッフの方々が、粘り強く勉強しておられます。もちろん私の出番はわずかですが、じっくり時間をかけて収録してくれました。

そのあと、某合唱団の方々と、打ち合わせを兼ねて「響」で会食。すばらしい夕食でしたがちょっとオーバーワークで、帰りついたときはふらふらでした(笑)。今週は、ペースを立て直します。