松本も変わる ― 2008年09月21日 20時58分42秒
20日(土)は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲に関する講演のために、松本へ。8年間暮らした想い出の土地ですが、列車を降りたとたんにどっちに行ったらいいのかわからず、まごついてしまいました。新駅舎が完成し、方角が変わっているのです。街も再開発が済んで、相当な変貌。路地だったところが広い道路になり、一口で言えば、クルマの走りやすい街になっています。サイトウキネンのおりなどには渋滞しますから、必要とされたのでしょう。でも昔を知る者にとっては、街の味わいが薄らいだようで、ちょっと残念です。
それにしても、ラーメン屋が多いですね。駅前の区画に、おびただしくあります。というか、これも変化で、増えているのです。そのうち1軒に入り、昼食。いろいろな意味で変わっていく松本ですが、私にとっては、思春期を過ごした町。その情感からは離れられません。
人にプレッシャーをかけるのが好きだと言われる私ですが、今回は大きなプレッシャーを感じていました。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲について1時間半話し、面白く聴いていただく自信がなかったからです。それなのに担当の方が言って下さることは、「礒山効果」(まさか)でコンサート・シリーズのチケットが売れている、「礒山さんのチケットください」と買いに来る人が何人もいる、等々(コンサートとかかわるのは講演とプログラム解説のみなのに)。かなりの準備をして最善は尽くしましたが、この程度でご勘弁いただけますか、というのが正直なところでした。
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