年末は、ぜひ《冬の旅》で!2014年11月26日 23時33分16秒

京都に、田中純さんという、すばらしいバリトン歌手がいます。いずみホールには何度かご出演していただき、その美声と音楽性に惚れ込んでいたのですが、ぜひ首都圏の方々にもお聴きいただきたく、《冬の旅》のコンサートを企画しました。12月27日(土)、サントリーホール・ブルーローズです。チラシに、次のような文章を書きました。

「長年コンサートライフにかかわっていると、この人の芸術をぜひ知らしめたい、という音楽家に出会うものです。バリトンの田中純さんは、そんな大切な人の一人。ノーブルな美声と明晰な発音で歌われる田中さんの歌には夢があり、青春があり、品格があります。バッハ、歌曲、また歌謡曲--私は田中さんの歌に、いつも感動をもって耳を傾けてきました。
 そんな田中さんの《冬の旅》を、年末にサントリーホール・ブルーローズで聴こうというのが、今回の企画です。シューベルト時代のフォルテピアノを名手、渡邊順生さんに弾いていただき、シューベルトの本来の構想がはっきりわかる自筆譜稿を使い、作品の精通者、梅津時比古さんと対談し、オリジナルの字幕を用意し・・・と、話は一味違うコンサートを目指して、とんとんと進みました。一同全力投球しますので、ぜひ覗いてくださるよう、お願いします。」

14:00開場、14:30からプレトークを行い、演奏開始は15:00の予定。今年はぜひ《冬の旅》の余韻と共に除夜の鐘をお聞きください。しばらく前に顔合わせをしましたが、試演のつもりがどんどん盛り上がり、お薦めする確信がもてました。前売り券4000円ですが、コメントで応募していただければ、3500円で当日精算させていただきます。なにとぞよろしくお願いします。





12月のイベント2014年11月29日 06時33分37秒

師走が迫ってきました。立て込んだ予定の中から、公開のものをご案内いたします。

12月2日(火)は恒例となった東京バロック・スコラーズのコンサート(14日14:00、大田区民ホール)とのカップリング講演を、19:00から国立オリンピック記念青少年総合センターで行います。詳細は団のホームページをどうぞ(http://misawa-de-bach.com/modules/bulletin/index.php?storytopic=3)。題して「バッハのクリスマス」。演奏曲目の《マニフィカト》、《クリスマス・オラトリオ》を紹介しながら、クリスマスをめぐるふくらみのあるお話をしようと思い、準備しています。カップリング講演会の売りは指揮者・三澤洋史さんとの対談コーナーなので、お楽しみください。

3日(水)と17日(水)が、朝日カルチャーセンター新宿校です。10:00~12:00のワーグナー講座は、《トリスタンとイゾルデ》の第1幕。13:00~15:00のバッハ講座は、リレー演奏シリーズの第5回と第6回。第5回はカンタータ第147番、第6回は《クリスマス・オラトリオ》が対象で、第147番は既存の映像を中心に、入手したばかりのマグダレーナ・コンソートの新盤をご紹介します。

6日(土)は14:00から、いずみホールのモーツァルト・シリーズ《フィガロの結婚》。東西よりすぐりの歌い手により、粟國 淳さん演出のホール・オペラとして上演します。お見逃しなく。詳細はホールのHPをどうぞ(http://www.izumihall.co.jp/)。

9日(火)から、ICU大学院の授業が始まります。切り札の《ヨハネ受難曲》を題材にしますが、学生のニーズとどうかみ合わせられるか、考えているところです。あ、これは非公開ですね。

20日(土)は、10:00~12:00が立川の「楽しいクラシックの会」例会で、今月はワーグナー《パルジファル》の第1幕その2。「不気味な礼拝」と題しました。14:00~16:30はお茶の水のクリスチャン・センターに移り、モーツァルティアン・フェラインの講演。先日出したちくま学芸文庫の新しい部分を取り出して、音楽を聴きながらお話ししようと思います。

21日(日)の「すざかバッハの会」はコンサートになりますので、別途ご案内いたします。ではよろしくお願いします。