完遂2014年12月22日 22時29分44秒

10日に及んだ「正念場」、今日(月)の授業で、完遂しました。手抜きなしでできたと思います。しかしずっと集中していましたので、体力はすべて使い切りました。肩の荷がすっかり下りた気分です。

後半は、さすがに危うい状況でした。乗り越えられた要因のひとつは、土曜日の講演が、モーツァルティアン・フェラインの方々のおかげでとても気持ちよくでき、元気が出てきたこと。土曜の夜、深夜に及んだ字幕作りは本当にアップアップでしたが、日曜日に須坂で、心に適うコンサートができたことです。「すざかバッハの会」の恩恵を、かぎりなく蒙っている私です。

市長さんも駆けつけてくださった、クリスマス・コンサート。ルネサンス・ハープとチェンバロの二刀流を、西山まりえさんが披露されました。ハープには、今までさほど興味のなかった私です。しかし、人間の指がガット弦に触れる響きのやさしさが心に染み、大いに感動。いにしえの人々の生活や思いに対して広がるファンタジーが、すばらしいのです。

そして、テノールの櫻田亮さん。《アマリリ麗し》を初めとする古典イタリア歌曲が、当時の楽譜と歌唱様式で、言葉を目いっぱい生かしながら歌われるさまを、多くの方に聴いて欲しいと思いました。歌のレベルの高さと、爽やかなお人柄が調和しているのです。チェンバロ、テノール、フルート(塩嶋達美さん)によるバッハ・コーナーの最後に、カンタータ第147番のコラールが、会有志の合唱団により演奏されました。

日頃合唱されている方々がよく練習しておいてくださり、それを櫻田さんがテキスト表現にこだわって指導されましたので、想定外の、心温まるハーモニーが出現。会にとって、本当に嬉しい瞬間が訪れました。写真を1枚。私から右へと、西山さん、すざかバッハの会会長の大峡喜久代さん、櫻田さんです。


これだけの無理は、もうできないかもしれません。できること、できないこと、望ましいこと、望ましくないことを、整理する勇気も必要だと思っています。