うかつな方のために ― 2015年01月27日 22時54分57秒
皆様から「うかつ」と指摘される私ですが、慎重な人間です(きっぱり)。たしかに「転んでもただでは起きない」ことを大切にしていますが、転ばないように、並々ならず注意を払っています。コピーをしたが持参を忘れる、USBメモリを差したまま忘れる、ということはよく起こるので、とくに気を配っています。
USBメモリだけ持参すればプレゼンテーションできる、という現状はまことに便利ですが、買っても買ってもなくなるのが、USBメモリ。持参したはいいが中身は空、ということでは収拾がつきません。ですからいつも、中味を確認して持参します。私はそれほど、慎重な人間なのです。
今日のICUの授業にも、USBメモリを内容確認の上、持参しました。中に入れてあるのは、《ヨハネ受難曲》の手稿譜や、受難の名画です。学生に見せて、ディスカッションするのです。
ところが。パソコンにUSBメモリを差して、「ドライバをダウンロート中」というところまではいくのですが、どうしても、ドライブを認識しません。パソコンを再起動しても、パソコンを取り替えても、認識なし。文字通り、立ち往生の状態になってしまいました。
そこで操作を、学生と交代。学生は状況の打開をいろいろと試みていましたが、突然叫んで曰く、「これはUSBメモリではありません!アンテナです!」と。バカ言っちゃいかん、これは買ったばかりのUSBメモリで、今朝確認の上持ってきたのだ、と私。押し問答になりました。
しかしふと気がつくと、たしかに形が違います。私のパソコン(マウスコンピューター)は前面にUSBメモリを差せるのですが、なぜか認識しなくなったため、背面に差していました。背面には、無線マウスのアンテナが差してある。それを間違えて持ってきてしまったようなのです。
このマイナスをプラスに転化とは、さすがにいきませんでした。しかしコピーのハンドアウトはしっかり作ってあったので、深傷は負わずに済みました。皆様の中にはうかつな方もおられるかと思い、参考までに、書かせていただきました。
USBメモリだけ持参すればプレゼンテーションできる、という現状はまことに便利ですが、買っても買ってもなくなるのが、USBメモリ。持参したはいいが中身は空、ということでは収拾がつきません。ですからいつも、中味を確認して持参します。私はそれほど、慎重な人間なのです。
今日のICUの授業にも、USBメモリを内容確認の上、持参しました。中に入れてあるのは、《ヨハネ受難曲》の手稿譜や、受難の名画です。学生に見せて、ディスカッションするのです。
ところが。パソコンにUSBメモリを差して、「ドライバをダウンロート中」というところまではいくのですが、どうしても、ドライブを認識しません。パソコンを再起動しても、パソコンを取り替えても、認識なし。文字通り、立ち往生の状態になってしまいました。
そこで操作を、学生と交代。学生は状況の打開をいろいろと試みていましたが、突然叫んで曰く、「これはUSBメモリではありません!アンテナです!」と。バカ言っちゃいかん、これは買ったばかりのUSBメモリで、今朝確認の上持ってきたのだ、と私。押し問答になりました。
しかしふと気がつくと、たしかに形が違います。私のパソコン(マウスコンピューター)は前面にUSBメモリを差せるのですが、なぜか認識しなくなったため、背面に差していました。背面には、無線マウスのアンテナが差してある。それを間違えて持ってきてしまったようなのです。
このマイナスをプラスに転化とは、さすがにいきませんでした。しかしコピーのハンドアウトはしっかり作ってあったので、深傷は負わずに済みました。皆様の中にはうかつな方もおられるかと思い、参考までに、書かせていただきました。
続・うかつな方のために ― 2015年01月29日 01時01分36秒
慎重に日々を過ごしている、私。「一分の隙もない」と評された方が、複数あります。ほめられているとは思いませんが、慎重さの結果うかつさに不足するとすれば、やむを得ないことです。
水曜日は、会議の後オペラに行くことになっていました。こういう時にありがちなのは、会議の資料は持参したが、オペラのチケットは忘れてしまった、というケース。もちろん私のことですから、しっかり確認して持参しました。
ところが、新国立劇場に入場しようとしたところ、どこをどう探しても、チケットが見つからないのです。階段でバッグやポケットを必死で探している私の姿に気づいた方も、いらっしゃるかもしれません。
結局あきらめて、チケットを忘れたと申告(シャレではないですよ)。親切に再発行していただき、所定の座席に座ることができました。でも心臓に悪かったですね。チケット、会議場に置いてきたのかもしれません。
観たのは、《さまよえるオランダ人》です。スロースタートでしたが、第2幕の二重唱あたりから急激に盛り上がりました。4人の外国人キャストにたいへん力があり、合唱も良かったです。最後は、ゼンタが幽霊船を操縦して自沈するという演出。それなりに納得する幕切れでした。・・・これって、マイナスをプラスに変えたことになるんでしょうか。
水曜日は、会議の後オペラに行くことになっていました。こういう時にありがちなのは、会議の資料は持参したが、オペラのチケットは忘れてしまった、というケース。もちろん私のことですから、しっかり確認して持参しました。
ところが、新国立劇場に入場しようとしたところ、どこをどう探しても、チケットが見つからないのです。階段でバッグやポケットを必死で探している私の姿に気づいた方も、いらっしゃるかもしれません。
結局あきらめて、チケットを忘れたと申告(シャレではないですよ)。親切に再発行していただき、所定の座席に座ることができました。でも心臓に悪かったですね。チケット、会議場に置いてきたのかもしれません。
観たのは、《さまよえるオランダ人》です。スロースタートでしたが、第2幕の二重唱あたりから急激に盛り上がりました。4人の外国人キャストにたいへん力があり、合唱も良かったです。最後は、ゼンタが幽霊船を操縦して自沈するという演出。それなりに納得する幕切れでした。・・・これって、マイナスをプラスに変えたことになるんでしょうか。
見えない力 ― 2015年01月30日 09時03分25秒
すざか(須坂)バッハの会には、2つの楽しみが付随しています。ひとつは、会場に行く前の昼食。長野駅の近くにはいいランチのお店がいくつもあるので、まさお君と待ち合わせて食べるのが楽しみです。
もうひとつは、会終了後、スタッフとする会食。長野に「ジョイア」というとても洗練されたお店があり、そこでワインを飲みながら疲れやすめをするのが楽しみでした。
第2パラグラフが過去形になっているのは、このお店が1月で閉まる、と聞いたからです。いつも賑わっているように見えましたし、申し分のないクォリティでしたから、信じられません。
この報告を読まれる方がどう思われるかは、わかっています。通った人間に問題があるのではないか、ということですよね。ゴローザ・ショックが癒えないところに入ってきたニュースなので、さすがの私も、自分に見えない力があることを否定できないような気がしてきました。
「たのくら」でアンプが故障したお話をしましたよね。症状の始まりは、右側のスピーカーの音が出にくくなる、ということでした。これ、じつは、家で起こっていたトラブルと同じだったのです。その時、レストランのみならずオーディオの分野でも・・、という思いが脳裡をよぎりました。
オーディオの音質が目に見えて(?)劣化してきたので、コントロールアンプ、パワーアンプともオーバーホールに出し、ついでにスピーカーも修理を依頼しました。私の再生装置は、若い頃『レコード芸術』誌に連載し安く譲っていただいた高級品を基にしていますので、同じ音を出そうとすると、ずいぶんお金がかかってしまいます。どうなりますやら。
すざかバッハの会の今年度企画については、近々ご案内いたします。
もうひとつは、会終了後、スタッフとする会食。長野に「ジョイア」というとても洗練されたお店があり、そこでワインを飲みながら疲れやすめをするのが楽しみでした。
第2パラグラフが過去形になっているのは、このお店が1月で閉まる、と聞いたからです。いつも賑わっているように見えましたし、申し分のないクォリティでしたから、信じられません。
この報告を読まれる方がどう思われるかは、わかっています。通った人間に問題があるのではないか、ということですよね。ゴローザ・ショックが癒えないところに入ってきたニュースなので、さすがの私も、自分に見えない力があることを否定できないような気がしてきました。
「たのくら」でアンプが故障したお話をしましたよね。症状の始まりは、右側のスピーカーの音が出にくくなる、ということでした。これ、じつは、家で起こっていたトラブルと同じだったのです。その時、レストランのみならずオーディオの分野でも・・、という思いが脳裡をよぎりました。
オーディオの音質が目に見えて(?)劣化してきたので、コントロールアンプ、パワーアンプともオーバーホールに出し、ついでにスピーカーも修理を依頼しました。私の再生装置は、若い頃『レコード芸術』誌に連載し安く譲っていただいた高級品を基にしていますので、同じ音を出そうとすると、ずいぶんお金がかかってしまいます。どうなりますやら。
すざかバッハの会の今年度企画については、近々ご案内いたします。
緊張の極 ― 2015年01月31日 11時02分35秒
きりがないほどあった霞ヶ関関係の仕事が一区切りになった、翌日。イベントに出席すれば済むはずの金曜日が、緊張の一日になりました。なぜなら、椿山荘で開催される毎日芸術賞の授賞式で、「乾杯の音頭」を頼まれてしまったからです。
そんなに緊張しますか、ですって?乾杯の音頭に必要なのは、何より年齢であり、貫禄であり、知名度です。私はもちろん若くはないですが、小田島雄志さんとか、高階秀爾さんとか超のつく重鎮の揃っている選考委員の中では最年少。末席を汚す新参者なのです。
しかるに授賞式は壮大をきわめ、赤い薔薇をつけた受賞者の方々(飯守泰次郎、鍵和田秞子、隠崎隆一、船本芳雲、松浦寿輝、上村聡史〔千田是也賞〕の皆さん、柳家小三治さんは欠席)、ピンクの薔薇をつけた来賓の方々(元議長、元大臣を含む)、白の薔薇をつけた毎日新聞社幹部の方々、大勢の立派なお客様たちが勢揃い。ちなみに選考委員は、黄色の薔薇です。
言葉を無駄にしないようにと原稿の用意はしておきましたが、こうした環境でパーティーの出番を待つのはプレッシャーそのもの。外国の学会に匹敵すると思いつつ、待ちました。開会後1時間50分ぐらいしてからでしょうか、出番がやってきました。
貫禄負けしている者がこそこそやっては恥の上塗りですので、ともあれ堂々やろうと、割り切りました。もう歓談が始まっている中での乾杯でしたが、皆さん水を打ったように聞いてくださったのは、なによりの幸い。終わった後もいろいろな方から声をかけていただき、肩の荷が下りました。「緊張していたんですか?」「緊張することなんてあるんですか?」と、複数の知人。実情は、上記のようなことでした。
というわけで、今朝は久しぶりに、気分爽快です。立派な受賞者に恵まれ、いい会になりました。
そんなに緊張しますか、ですって?乾杯の音頭に必要なのは、何より年齢であり、貫禄であり、知名度です。私はもちろん若くはないですが、小田島雄志さんとか、高階秀爾さんとか超のつく重鎮の揃っている選考委員の中では最年少。末席を汚す新参者なのです。
しかるに授賞式は壮大をきわめ、赤い薔薇をつけた受賞者の方々(飯守泰次郎、鍵和田秞子、隠崎隆一、船本芳雲、松浦寿輝、上村聡史〔千田是也賞〕の皆さん、柳家小三治さんは欠席)、ピンクの薔薇をつけた来賓の方々(元議長、元大臣を含む)、白の薔薇をつけた毎日新聞社幹部の方々、大勢の立派なお客様たちが勢揃い。ちなみに選考委員は、黄色の薔薇です。
言葉を無駄にしないようにと原稿の用意はしておきましたが、こうした環境でパーティーの出番を待つのはプレッシャーそのもの。外国の学会に匹敵すると思いつつ、待ちました。開会後1時間50分ぐらいしてからでしょうか、出番がやってきました。
貫禄負けしている者がこそこそやっては恥の上塗りですので、ともあれ堂々やろうと、割り切りました。もう歓談が始まっている中での乾杯でしたが、皆さん水を打ったように聞いてくださったのは、なによりの幸い。終わった後もいろいろな方から声をかけていただき、肩の荷が下りました。「緊張していたんですか?」「緊張することなんてあるんですか?」と、複数の知人。実情は、上記のようなことでした。
というわけで、今朝は久しぶりに、気分爽快です。立派な受賞者に恵まれ、いい会になりました。
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