今月の「古楽の楽しみ」2016年08月04日 11時23分11秒

今月はオリンピックと重なりますので、放送は8日(月)と10日(水)の2日間になります。そこで、バッハの《平均律第2巻》のリレー演奏を充てることにしました。

《平均律第2巻》は、2011年と12年に取り上げました。しかしどちらも週企画の付録でしたので、ご紹介できたのは一部の曲だけです。そこで、まだやっていない曲を優先し、ここ数年の新録音を集めてみました。

月曜日は、オール・チェンバロです。
 クリストフ・ルセ 1,2
 ケネス・ワイス 7,8
 クリスティーネ・ショルンスハイム 9,10
 リチャード・エガー 11,12

輝きにあふれたルセ、繊細なワイス、構成力のあるショルンスハイム、思索的なエガー。同じリュッカース系統の楽器を使いながらも個性の異なる演奏を通じて、チェンバロによるバッハの奥の深さを感じていただけるとうれしいです。

火曜日は、オール・ピアノです。
 フリードリヒ・グルダ 15,16 (←これだけ古い録音)
 アンドラーシュ・シフ 17,18 (新録音の方)
 野平一郎 19,20
 ウラディーミル・アシュケナージ 21,23

少し時間が余ったので、サプライズ(というほどではないが)を用意しました。それは番組でどうぞ。

コメント

_ 久美 ― 2016年08月06日 10時38分56秒

オリンピックでしたか…それで巷ではブラジルとかリオとかいってたんですね。ぼんやりしていました(笑)二日間だけではさびしい気もしますが、バッハだしチェンバロだしピアノだし、うれしいです。東京はさぞ暑いことでしょう。先生、健やかにお過ごしくださいね。

_ 木挽町 ― 2016年08月09日 21時32分09秒

FMの古楽番組までオリンピック番組に蚕食させるのはNHKの暴挙ではないでしょうか。日本の運動選手が金メダルを取るのはめでたいし嬉しいことですが、取った瞬間の同じ映像をあと何回見せれば気がすむのでしょうか。

_ taisei ― 2016年08月10日 17時35分19秒

教授!内容もさることながら(グルダのは初めて聞きましたが、はっとするところが随所にありながら説得力があり全曲聞いてみたくなりました。)それより、「サプライズ」って、今日の終わり方。一人で「乗り・突っ込み」して一人で「落ち」を作って笑わせてくれましたねぇ。

_ 久美 ― 2016年08月12日 09時43分25秒

わたしは「横綱相撲」にやられました(笑)正攻法ってことですよね。正々堂々勝負ってことですよね。立派ってことですよね。圧倒的な強さってことですよね。それで「横綱相撲」という言葉が浮かんだんですよね。ぴったりだと思います。先生はまったく正しいです。全然へんなところはありません。愚かなのはわたしです。まわし付けて大銀杏結ってる横綱がピアノ弾いているイメージを追い払うことができません。今後アンドラーシュ・シフを聴くとき影響しないか心配です。これもイメージ喚起力っていうのでしょうか?つまんない感想でごめんなさい。
今日、図書館に小川洋子さんの本借りに行ってきます。

_ I招聘教授 ― 2016年08月15日 07時54分43秒

ごめんなさい、レスポンスが遅れました。オリンピックで放送が変更になるのは、仕方がないと思っています。ただ臨機応変に対応するケースも出てきますので、注意がいります。たとえば9月の内容を変更しましたが、これはまたお知らせしますね。横綱相撲っていう言葉、私は何げなく使っていましたが・・(汗)。

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