日進月歩2017年05月16日 09時47分28秒

ランサムウェアの被害に世界中が巻き込まれているという話は、人ごとではありません。便利はかならず裏腹の危険を伴っているのが、世界というもの。しっかり対処したいですね。

数日前私は、Windows立ち上げの際にパスワードを打ち込めないという状態になり、立ち往生しました。ノートパソコンを代用しながら症状を文章書きして検索し、ソフトキーボードを使うことで、幸い解決することができました。これは、ネット環境をマルチでもっているという発展のおかげです。

それにしても、ネットの情報展開はすごい。どんな分野でも右肩上がりに進んでいることなので、資金や人手がどうやって確保されているのか、その都度心配になります。

ドイツに行く前に何とかたたき台を作り、何を調べるべきかをはっきり絞り込もうと思っている、《ヨハネ受難曲》の論文。福音書研究の部と作品研究の部では一応の原案を作ったのですが、それをつなぐ前史の部分に課題が多く、後回しになっていました。

ところが、これもネットでただならぬ量の情報が手に入ることがわかり、驚くやら、ありがたいやら。宗教改革時代の神学書がずらりとデジタル化されていることについては先日お話ししましたが、Petrucciの楽譜サイトも、たいへんな発展ぶりですね。バッハ以前の、誰も知らないような受難曲の楽譜も、一応と思って検索してみると、かなりの確率で出てくるのです。おかげで、そのあたりもどうやら形をなしてきました。

以前は、ネットでは研究はできない、なぜならそこには「情報」しかないからだ、と言われていました。しかしいまや、じっくり研究するに足る資料が、ネットで手に入るわけです。私は足を使う研究は苦手な方なので、このありがたみをぜひ生かしたいと思います。

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