今年最後の「古楽の楽しみ」2017年11月09日 23時42分32秒

「古楽の楽しみ」、12月は出番がないので、11月が最後になります。そこで、年末恒例のバッハの新録音紹介を、11月にやることにしました。今年のリリースでここ2~3年の録音、という原則で選びました。15年、16年の録音を中心に、17年もいくつかあります(古いものも少し)。今月、来月にもいいものが出そうですが、それは来年ということにします。

20日(月)は、鍵盤特集。クリストフ・ルセによる《平均律》第1巻から2曲、リチャード・エガーによるパルティータ第1番、以上がチェンバロ。そしてブレハッチのピアノで、パルティータ第3番です。

21日(火)は世俗音楽特集。管弦楽組曲第3番をゼフィロで、カンタータ第204番《満足について》の後半を、ドロテー・ミールツのソプラノとオルフェオ・バロックオーケストラで、ブランデンブルク協奏曲第4番を、フェリックス・コッホ指揮のノイマイヤー・コンソートで。勢いのある古楽アンサンブルが、次々と出てきますね。

22日(水)はジャンル混淆です。鈴木雅明さんのオルガンによる前奏曲とフーガハ長調(BWV547)で始め、BCJの最新リリースから、クォドリベトBWV524。これはすごいと思います。次にヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第1番を、レイラ・シャイエのバロック・ヴァイオリン、イェルク・ハルベックのチェンバロで。次にアポロズ・ファイアというクリーヴランドのアンサンブルによる《ヨハネ受難曲》から、最初の2つのアリア。今評判のテリー・ウェイがカウンターテナーを歌い、アマンダ・フォーサイスというソプラノがまた、すばらしいです。最後は、椎名雄一郎さんのトリオ・ソナタ第2番から、フィナーレ。私の大好きな曲の、いい演奏です。

23日(木)は、オール日本人になりました。もちろんレベルが高いです。準備中ぎりぎりのタイミングで届いた若松夏美さんの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番が、トップバッター。次は大友肇さんの無伴奏チェロ組曲第1番から。最後に野平一郎さんの《インヴェンション》からで、これもぎりぎりに入ったものです。

24日(金)は、ルッツ指揮、ザンクト=ガレンバッハ財団の《ロ短調ミサ曲》からニカイア信条と、小山実稚恵さんの《ゴルトベルク変奏曲》の第25変奏以降で、脱帽の思いを抱きつつ、今年の放送を幕引きしました。

バッハの新しい名演奏をたくさん聴けて、充実の録音でした。皆さんもお楽しみください。

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