万雷の拍手 ― 2008年11月29日 23時35分34秒
昨夜はつくば泊まり。今日は大阪に行って、いま戻ってきました。「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会」全8回の最終回が、今日だったのです。出演は、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団。第6番、《大フーガ》、第13番の変ロ長調作品3つが採り上げられたのですが、落ち着いた響きによる格調高い演奏で、内容本位。とりわけ第13番( op.130)の曲の良さが際立ちました。
自分の関係するホールがお客様の「万雷の拍手」で埋め尽くされるのは、うれしいものです。決して派手な演奏ではないのに、そして全8回のうちでもとりわけ地味な選曲なのに、お客様の受け止め方には最初から熱気があり、文字通り量より質の磨き抜かれたアンサンブルに、惜しみない賞賛を送られています。最近の大阪の室内楽理解は、すごいですよ。
もちろんそのことは演奏者にも伝わっており、4人は高揚した面持ちで、初期の作品から3つの楽章をアンコールしました。挨拶に伺うと、ドイツ風の率直さで、「今日のお客様はすばらしいですねえ」と。その前に足裏のマッサージを受けていたこともあり、軽い足取りで帰ってきました。弦楽四重奏、本当にいいですね。
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