圧巻!!!《ハ短調ミサ曲》2015年01月19日 08時15分17秒

心から尊敬する鈴木秀美さん、そして信頼するオーケストラ・リベラ・クラシカの方々におまかせした、「妻と捧げる祈り」と題するいずみホールのコンサート。《グラン・パルティータ》のために種々のピリオド管楽器を揃え、《ハ短調ミサ曲》のために合唱団(コーロ・リベロ・クラシコ)を結成し、という大がかりな準備を重ねて、本番を迎えました。文字通り、モーツァルト・シリーズ最大の勝負企画です。

というわけで緊張感をもって聴きに伺いましたが、期待通りのすごいコンサートとなり、大感激。いや「期待通り」ではないですね。こんなクリエイティヴな演奏内容は、期待のしようがありませんから。

烈々とした気迫、曇りなくクリアな音像、透明にして力強い合唱、生き生きしたディクション。こんな目の覚めるようなハ短調ミサ曲を、私は初めて聴きました。この合唱団、今後、要注目です!

ご承知の通り、この作品では、ソプラノ・ソロが重要な役割を演じます。今回起用された新人、中江早希さんのスケール雄大な古楽唱法には、満場驚嘆。この分野で世界に勝負できる逸材があらわれた、というのが実感です。それも含め、こうした演奏を実現した鈴木秀美さんの音楽力、人間力に脱帽します。

打ち上げはスピーチだけで失礼し、来てくださった大阪音大の方々と「ヴィヴァーチェ」で痛飲。結局新大阪で一泊して帰宅しました。皆さん、お疲れさまでした。

コメント

_ BALAINE ― 2015年01月19日 17時33分34秒

素晴らしい!
聴きたかったですが、大阪では。次があることを期待したいです。

_ 森口 ― 2015年01月19日 18時11分18秒

礒山先生のおっしゃる通りすばらしい演奏でした。あの場に聴衆の一人として居合わせることができて心底幸せでした。
今回のような編成による演奏会、一度きりにするのはもったいなさ過ぎます。合唱とオーケストラが共演する作品は古今にあまたあることですし、何らかの形で継続的に開催していただければと思います。万難を排して足を運ばせていただきます。

_ I招聘教授 ― 2015年01月19日 22時54分59秒

ありがとうございます。正直のところ、ホールに大きな負担がかかる企画ですので、お客様のご支援が欠かせないのです。お言葉、胸に刻みます。

_ hajime ― 2015年01月20日 15時10分28秒

あの「合唱」と「ソプラノ独唱」、“日本人だけで、よくぞここまで!” と、驚きでした。
それにしても、「13 “ピリオド” 楽器」で超満員だろうと思っていたのですが・・・

_ taisei ― 2015年01月20日 17時39分49秒

私も今年のベストコンサートになりそうな演奏会を年初に聞けて幸先いいです!ありきたりな言葉で申し訳ありませんがはじめのグランパルティータから「生き生きした演奏」(自分の語彙の少なさが情けない)の連続で・・。ハ短調ミサはガリーベルティーニの演奏で予習して行きましたが全然違いました(笑)。合唱は去年のCANTUS ANIMAEを思い出させる素晴らしさでした。でも不思議な「ミサ曲」ですよね。オペラの様でもあったりして。最後のアンコールは涙がこぼれそうになって上を向いてました。

_ II招聘教授 ― 2015年01月21日 08時32分12秒

常連の方々、ありがとうございます。hajimeさんのおっしゃる通りで、案外空席がありました。大がかりなプロジェクトですから、満員御礼で初めて先につながる、という認識をもっていたのですが・・。これだけの結果なので何とかつないでいきたい、しかし超えるべき山は高い、というのが正直なところです。応援よろしくお願いします。

_ taisei ― 2015年01月21日 11時55分57秒

私も満員でないのには「あれ?」と思いました。1月17日・阪神淡路大震災20年の日であったので慰霊なされてた関係者の方々も多くおられたとは思います。でも、みんなの知らない曲が多く、演奏者も(名手ではあっても)決して有名でないあのバッハオルガン全曲演奏会が満員なのにモーツァルトの今回なら曲もより有名なのになぜか。思うに、バッハの時には礒山教授の軽妙かつ正確な聴きどころののプレトークがあり、真ん中に演奏者とのトークがあります。あれでコンサートに魅力がアップしていることは間違いありません。今回のモーツァルトのコンサートでも演奏者の都合もあるでしょうしまた先生の負担も増えるのでしょうがコンサート前か真ん中か(バッハの時のように両方でも)聴きどころや演者とのトークを入れられたらどうでしょうか?言うは易し行うは難しですが是非ご検討を!

_ I招聘教授 ― 2015年01月22日 23時49分25秒

taiseiさん、過分のお言葉、胸にしまっておきます。出過ぎはよくないと自覚していますが、広報への寄与が足りなかったかもしれません。いずれにせよ、やってよかったコンサートでした。皆様のおかげです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック