クンドリーに向き合う ― 2015年01月26日 04時25分32秒
立ち往生する局面によく出会うものですから、いかにそれを切り抜けてマイナスをプラスに転化させるかに腐心しています。それはとても大事なことだし、やる価値のあることだと思っています。
25日(日)は、28年目に入った立川「楽しいクラシックの会」(たのくら)の例会と新年会でした。2年間やってきたワーグナー・プロジェクトも終わりにさしかかり、この日は《パルジファル》の第2幕。概要を説明した後に、レヴァイン/メトロポリタンで要所をつまみ食いし、シノーポリ/バイロイト(BD)で通し鑑賞、という計画を立てていました。
そうしたら、前回使えたBDプレーヤーが使えないことが判明。会員の方が折良く持参してくださったシュタイン/バイロイト(日本語なし)でつまみ食いしてから、レヴァイン/メトロポリタンで通し、という方針に変更しました。バイロイトはヴォルフガング・ワーグナー、メトロポリタンはオットー・シェンクの演出です。
さて通しを聴き始めたら、ものの5分も経たないうちに、アンプが故障。音が出なくなってしまったのです。立ち往生した私は、解散してお店にでも行くしか方法がないか、と思案しました。
ところが、会員の中に複数おられるオーディオにくわしい方が、視聴覚室のテレビを使って鑑賞できるよう、工夫してくださったのです。しかし画面は小さく、音もぐっと貧弱になってしまいました。
ところが(2回目)、こうした経緯が鑑賞の集中力を高めたようなのですね。結果として、第2幕が、思わぬほど大きな感動をもたらしました。《パルジファル》は私の研究対象であり、ずいぶんたくさん聴いてきたはずなのですが、第2幕がそれ自体としてこんなにすばらしいと思ったのは、恥ずかしながら、初めて。何より、複雑かつ至難なクンドリーという役柄を、ヴァルトラウト・マイヤーが末端に至るまでの配慮をもって化身のごとく演じ、女らしい潤いをたたえながら表現しているさまに圧倒されてしまいました。
このクンドリーとしっかり向き合うことができたのは、上記トラブルのたまものです。第2幕の構想の深遠さ、演奏の大切さなどを噛みしめつつ、新年会へ。来月の第3幕が楽しみになりました。
25日(日)は、28年目に入った立川「楽しいクラシックの会」(たのくら)の例会と新年会でした。2年間やってきたワーグナー・プロジェクトも終わりにさしかかり、この日は《パルジファル》の第2幕。概要を説明した後に、レヴァイン/メトロポリタンで要所をつまみ食いし、シノーポリ/バイロイト(BD)で通し鑑賞、という計画を立てていました。
そうしたら、前回使えたBDプレーヤーが使えないことが判明。会員の方が折良く持参してくださったシュタイン/バイロイト(日本語なし)でつまみ食いしてから、レヴァイン/メトロポリタンで通し、という方針に変更しました。バイロイトはヴォルフガング・ワーグナー、メトロポリタンはオットー・シェンクの演出です。
さて通しを聴き始めたら、ものの5分も経たないうちに、アンプが故障。音が出なくなってしまったのです。立ち往生した私は、解散してお店にでも行くしか方法がないか、と思案しました。
ところが、会員の中に複数おられるオーディオにくわしい方が、視聴覚室のテレビを使って鑑賞できるよう、工夫してくださったのです。しかし画面は小さく、音もぐっと貧弱になってしまいました。
ところが(2回目)、こうした経緯が鑑賞の集中力を高めたようなのですね。結果として、第2幕が、思わぬほど大きな感動をもたらしました。《パルジファル》は私の研究対象であり、ずいぶんたくさん聴いてきたはずなのですが、第2幕がそれ自体としてこんなにすばらしいと思ったのは、恥ずかしながら、初めて。何より、複雑かつ至難なクンドリーという役柄を、ヴァルトラウト・マイヤーが末端に至るまでの配慮をもって化身のごとく演じ、女らしい潤いをたたえながら表現しているさまに圧倒されてしまいました。
このクンドリーとしっかり向き合うことができたのは、上記トラブルのたまものです。第2幕の構想の深遠さ、演奏の大切さなどを噛みしめつつ、新年会へ。来月の第3幕が楽しみになりました。
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