心地良い眠り2015年09月14日 13時11分27秒

起床11時。ゆっくり寝られたのは、昨日の疲労が大きく、しかも快いものであったからです。家族が「もう起きてこないのでは」という心配をしていたことは、言うまでもなし。

昨日は、埼玉県合唱コンクールの最終日、彩の国部門・大学職場一般部門でした。審査委員長であった私が部分的な感想を述べるのはいいことかどうかわかりませんが、採点は公表されていますので、個人ブログの私論ということで、少し書かせていただきます(「故人」と出てしまい、「個人」に変換)。

いい演奏が多かったです。感動して2回、涙が出ました。1つは、女声合唱団の「La Mer」。大竹教子さんの指揮のもと、いつも芸術性の高い優雅な演奏を聴かせてくれる団体ですが、今回はラテン語の宗教曲3曲が選ばれ、Ave maris stella(めでたし海の星)の大好きなテキストが、眼前に生き生きと展開しました。じーんと感動。

もう1つは、混声合唱団「あべ犬東」です。いつも創意に溢れた解釈に惹きつけられる団体ですが、まさに合唱の概念を覆す演奏だったと思います。先日「名伯楽の司るマスゲーム」という合唱タイプについて書きましたが、この日もその方向でぶっちぎり、という演奏が複数。それはそれで、すごいです。

しかし「あべ犬東」さんの合唱は、ひとりひとりが内側から湧き上がる感興によってハーモニーが共々作られていくという趣のもので、その自主性がすばらしいのですね。こういう音楽を引き出す中尾一貴さん(指揮者)の音楽観に共感します。ブルックナーの美しさは心に残るものでした。審査員の先生方からも大きな支持を得て、総合一位に。

紹介はこれにとどめますが、とてもいいものが多かったです。私は合唱コンクールの審査にいつも大いなる負担を感じ、毎度「できることならこの杯を過ぎ去らせてください」という気持ちなのですが、今回、自分なりの審査というものに少し光明を得た思いがしています。週末の鳥取で、さらに勉強したいと思います。