私のシルバーウィーク(2)~米子の巻 ― 2015年09月29日 09時31分40秒
28日の月曜日から、聖心女子大の後期がスタートしました。まず、前期にかかわる質疑応答をしばらく。次いで、「聖母マリアの音楽史」という授業テーマの継続に入ります。この日はモンテヴェルディの《ヴェスプロ》から〈天よお聞きくださいAudi coelum〉を取り上げたのですが、私の得意技が劇的なタイミングで出て、「九仞の功を一簣に虧く」形になってしまいました。
まずガーディナーのCDを聴き、テキストの意味と出典、音楽の趣向などを細かく説明しながら進めました。このレファレンスには、カントゥス・ケルンのものを使用。いい曲ですねえ。残り10分になりましたので、ガーディナーの映像を切り札として、感動的な仕上げを志しました。そうしたら、ケースはもぬけの殻。私はうろたえ、教室の士気は目に見えて下がって、戻りませんでした。こういうことが多かったので最近はしっかり確認し、家を出てからも持ち物をチェックするぐらいにしていたのですが、この日は、それをしていませんでした(泣)。
話は戻って、シルバーウィーク。合唱コンクールが終わり、月曜日の早朝に目覚めた私は、快晴の中、山陰本線を西に向かいました。目的地はまず、鳥取県西部の中心、米子です。
鳥取は砂丘が有名ですが、米子は中海に面する、水の豊かさが魅力。さっそく湖畔まで歩いてみました。面積第5位の大きな湖で、日本海から海水が入ってくるために水には塩分が混じっているとか。湖畔は公園になっています。
米子城への道を見つけ、登ってみました。知らない町を訪れたら、水のそばにいく、高いところに登る、というのが、私の鉄則なのです。吉川広家が基を築いたというお城は部分的にしか残っていませんが、中海と米子の眺めは一望できました。
お昼は境港でお魚を、と思い立ち、ローカル線で45分。行ってみると、なにぶんの休日で、たいへんな数の家族連れが訪れています。「水木しげる記念館」を始めとして家族向けの施設やお店がずらりと並び、私の脳裡に描く昼食のイメージと相違。いずれにしろどのお店も、行列になっています。
そこで食事を諦め、米子に戻ってお店を探しましたが、タイミングを逸したので選択肢がありません。やむなく駅の食堂でピラフを食べ、松江に向かいました。島根県は、私が足を踏み入れていない唯一の県。いよいよ来ました。松江、出雲の観光が楽しみです。
〔付記〕私の翌日、佳子さまが境港に行かれたことを知りました。
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