私のシルバーウィーク(3)~松江の巻2015年09月30日 13時24分26秒

米子から松江は、遠くありません。中海の南岸をアクアライナーという快速で走って、30分ちょっとです。合唱連盟に予約していただいた駅前のホテルに荷物を置き、さっそく、世界遺産に決まったという松江城を訪れました。立体感をもって聳える、立派なお城です。千鳥城とも言うとか。


高いところへ高いところへと吸い寄せられ、天守閣に登ってみると、夕陽を浴びた松江の町が広がっていました。


どんどん暗くなり、宍道湖畔にたどりついた時には、星がまたたいています。松江もまた、水豊かな都会なのです(宍道湖は面積第7位だそうです)。水に引き寄せられるのはなぜか、という質問を優さんからいただいていますが、私、湖や小川が好きなのはむしろ女性だと思っていましたよ。

湖畔を延々と歩いて駅前に戻り、合唱連盟中国支部長の末広先生に教えていただいた、駅前のイタリアンに入りました。Al Sole(日なた)というお店です。前後、ずいぶん入れないお客様がいましたので、するりと1席いただいたのは幸運でした。

ワイン好きの私が、旅に出て、気が大きくなっている。コンクールの疲れを癒したいと願い、かつ、ほとんどお金を使っていない。といった条件から、おいしいのを飲もう!と勢いが出て、バローロ(イタリア/ピエモンテ)のBorgognoという、身分不相応な品種を注文してしまいました。するとオーナー・シェフがお出ましになり、緊張する、と2度もおっしゃりながら開栓して、デキャンタしてくださいます。心なしか、手が震えていたような(笑)。


このおいしかったこと、筆舌に尽くせません。1999年のヴィンテージが、ずっと私の注文を待ってくれていたようなのです。いいワインを置いている地方都市のお店は、東京より安いですから、訪れて損はありません。

お料理もすばらしく、ご夫妻ともしだいに打ち解けて、思い出に残る晩餐となりました。松江に行かれたらぜひ立ち寄ることをお勧めしますが、私のジンクスだけは告げ口なさらぬようお願いします(汗)。

最後に感謝を込めて、小田川シェフと奥様の写真を。お店の前で撮りました。