今月の「古楽の楽しみ」--バッハ2017年03月16日 07時33分15秒

1月、2月と宗教改革を特集してきましたが、3月はその仕上げで、バッハのカンタータです。宗教改革、およびルターとかかわるカンタータを、オルガン曲を交えて採り上げます。主要作品は、次のとおりです。

第1日(20日、月):宗教改革記念日(10月31日)のためのカンタータ。
・第79番《主なる神は日なり、盾なり》 レオンハルト指揮(全集から)
・第192番《いざやもろびと、神に感謝せよ》 ビラー指揮

第2日(21日、火):ルター・コラールによるコラール・カンタータ。
・第2番《ああ神よ、天からご覧下さい》 シュペーリング指揮
・第14番《神がこの時にわれらと共におられないなら》 同

第3日(22日、水):ルター・コラールによるコラール・カンタータ。
・第38番《深い悩みの淵より》 ウィルソン指揮
・第126番《主よ、われらを御言葉のもとに》 ガーディナー指揮

第4日(23日、木):ルター・コラールが複数楽章で登場するカンタータ。
・第36番《喜び勇んで羽ばたき昇れ》 ルッツ指揮
・第76番《天は神の栄光を語り》第2部 アーノンクール指揮(全集から)

オルガン曲はカンタータで使われているコラールにちなむものを挟んでゆきます。他に、プレリュードとフーガホ短調BWV548(第1日)とトリオ・ソナタ第4番ホ短調(第3日に第2楽章、第4日に第1・第3楽章)を、モード・グラットンの演奏で使います。これは、要注目です。

今回の感想。バッハの音楽に聖俗の差はない、というのが通念で私もそう申し上げていますが、違いもやっぱりありますね。世俗カンタータからのパロディである第36番の快活さは特筆もので、今回集めた古風なルター・カンタータの中では飛び抜けた印象があります。ともあれ、どうぞよろしく。

コメント

_ イチロー ― 2017年03月21日 10時19分31秒

今日のも楽しみましたが、第一日のSwingle Singersにしびれました。初期のフランス時代の演奏に熱中したことを思い出しましたが、Swingleさんが逝去後も大活躍なのですね。昨日使われた音源を教えて頂けませんか?

_ I招聘教授 ― 2017年03月22日 22時44分47秒

意外なぐらい、いいんですよね。いまNHKに預けてあり、金曜日に戻ってくると思いますので、そのさいに詳細をご報告します。

_ I招聘教授 ― 2017年03月26日 23時38分10秒

遅くなりました。音源情報は以下の通りです。

CDタイトル:The Swingle Singers The Bach Alubum
レコード会社:Swingle Singers
レコード番号:SWING CD5
リリース年:1990年

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