全国大会迫る ― 2008年10月23日 21時18分06秒
日本音楽学会の全国大会が、目前に迫ってきました。この土曜日、日曜日に国立音楽大学を場として、たくさんの研究発表やパネル・ディスカッションが行われます。ここしばらくスタッフの先生たちが、連日走り回って準備してくださいました。非会員でも、学生には1000円で聴ける特典を用意してあります。ぜひ覗いてみてください。
総会、懇親会に会長としての責務があるのを除けば、私の出番は最後、日曜日の14:55から2時間かけて行われるラウンド・テーブル「J.S.バッハとC.P.E.バッハ~伝承と創造的受容をめぐって」です。久保田慶一、小林義武、富田庸の3先生からもうしっかりした原稿をいただいてありますので、コーディネーターとしては気が楽。たしかに大役なのですが、日本語ですから大丈夫です(笑)。
3先生の発題要旨は学会のサイトにもあります。パネリストの議論は、富田先生が最近調査された無伴奏ヴァイオリン曲の「ウィーン筆写譜」をめぐって、父の楽譜の伝承段階における兄弟間の交渉について、晩年のバッハとエマーヌエルのかかわりについて、エマーヌエルの父作品改編の意義について、パスティッチョにおける父の作品の使用に創造性を認めうるか否かについて、などに絞り込みました。ガチンコでやりたいと思いますのでご期待ください。
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