仕事納め2008年12月30日 22時42分33秒

カンタータ第21番の二重唱を演奏する3人

かつてない過密スケジュールとなった、この12月。緊張が続いていましたが、28日(日)のすざかバッハの会講演で、ようやく仕事納めとなりました。

この日はハーフ・コンサートが計画されているため、新幹線には演奏者たちと同乗。混乱でかなり遅れましたが、到着した長野は雪化粧で、珍しいほどの厳冬ムードになっています。ここで講演を続けて、ちょうど6年。たのくらの市民講座22年と並ぶ、息の長い企画になりました。現地の方々のご努力に、感謝するばかりです。

出演は、チェンバロの大塚直哉さんを中心に、ソプラノの小島芙美子さんと、バリトンの小藤洋平君(大・小・小トリオ)。皆くにたちiBACHコレギウムのメンバーです。プログラムは、大塚さんが《平均律》第2巻の嬰ヘ短調、を弾いた後、小島さんがBWV82のレチタティーヴォとアリア(AMB版)、小藤君がカンタータ第203番を歌い、最後をカンタータ第21番の二重唱で締める、というものでした。

大塚さんの流麗でファンタジー豊かな演奏はいつもながらの見事さですが、若い二人も健闘してくれて、心温まる仕事納めとなりました。小島さんの歌からはいつでも「心のきれいさ」が感じられ、小藤君の声からはやさしさと慈しみが感じられるのが嬉しいところです。魂とイエスの二重唱(←21番)をやると、ぴったり。アンコールの《マタイ》のコラールが、今年の響き納めになりました。