ペースメーカー2011年05月02日 23時48分01秒

今日バスに乗っていたら、前の席に座っていた年配の女性が私を振り返り、「ペースメーカーをしているので携帯は使わないでください」と言いました。私は驚いて「アッ、すみません」と謝り、携帯(ニュース購読中)をポケットにしまいましたが、電源は切りませんでした。なぜかというと、そこが優先席ではなかったからです。

電車の車内放送で携帯電話のマナーについて話されるとき、「優先席付近では電源をお切りください」という言葉が付きますよね。でもこれ、実践している人はいるのでしょうか。一度も見たことはありませんが・・・。

優先席でも携帯を使っている人は、たくさんいます。私は、隣にお年寄りが来たときは、使わないようにしています。使ったときの影響と、電源が入っているだけのときの影響は、どのぐらい違うのでしょうか。また、影響の及ぶ距離は、どのぐらいなのでしょうか。

今日の場合、クレームを付けた方は前輪上の高い席に座っておられ、低い席の私との間には、かなり距離がありました。席は右側で、優先席は左側です。優先席に座っている人は、誰もいませんでした。そこで、優先席はあちらですよ、という言葉が喉から出かかったのですが、よく考えてみなくてはならないことが含まれているようにも思えて、呑み込んでしまいました。どうなんでしょうね。なんとなく割りきれません。

コメント

_ Clara ― 2011年05月03日 00時44分57秒

私の身内にも、ペースメーカーを付けた者がおり、訊いたことがあります。20センチくらい離れていれば、電波の影響は心配ないようですが、バスや電車は動いているので、立っている場合は、急停車した拍子に、人のケータイが心臓の位置に当たったら、影響はあるかも知れませんね。そういう不安感を抱えて乗っている人もいるんじゃないでしょうか。
ちなみに、私は、もう優先席に座ってもいい年齢ですが、バスの優先席というのは、込んでいるときは、前に立つ人の足がぶつかったり、荷物が膝に当たったりで、余り愉快ではないですね。目の前でケータイを使われると、顔に当たりそうで、立ちたくなります。出来れば、一般席に座りたいと思います。優先席、最近は、ベビーカーに占領されていることの方が多くなりました。

_ N市のN ― 2011年05月03日 10時02分50秒

ペースメーカーをされている方でも、装着側と反対側の耳で携帯電話を使用するのは問題無いようです。(22センチ離れていれば良い)
ですので、この場合、単にクレーマーだと思いますが・・・

_ Clara ― 2011年05月03日 18時37分07秒

人様のブログで議論するつもりはありませんが、N市のN様へ。その場にいないので、間違っているかも知れませんが、この場合の年配女性を「単にクレーマー」と見るのは、気の毒です。ケータイを利用していない人の場合は、単純に危険だと思いこんでいるかも知れませんし、年配者の多くは、人中では、必要以上に遠慮して、我慢しています。声に出して言うというのは、相当の勇気が要ると言うことも、理解してあげてください。クレームと言うより、不安だったのだと思います。

_ ダヴィデヒデ ― 2011年05月03日 22時32分36秒

原発放射能に対する我々の漠然とした(私が鈍いだけなのか・・・)不安と重なってじっくりと読ませて頂きました。考えたら不思議な話です。機材への障害に成る恐れがあるなら何故携帯電話を飛行機の機内持ち込み禁止にしないのでしょうか!? また私は運転中の携帯電話より先に火の付いた煙草の方が余程危険を及ぼす可能性があると思っていますし、大体現在の避難区域の放射能濃度の中に暮らすのと、喫煙者と暮らして副流煙を吸い続けるのとどちらが発癌性が高くなるのでしょうか・・・?
説明がきちんと為されていない規則は確かに多過ぎる様に思います。

_ N市のN ― 2011年05月03日 22時34分41秒

すみません。
携帯電話云々のことは、83才のペースメーカー装着者の方から伺ったことで、その事が前提にありました。

_ T.K. ― 2011年05月04日 09時45分46秒

この問題はケースバイケースですね。実際には携帯電話に使用される微弱な電流(電磁波)が、近くにいらっしゃる方のペースメーカーに影響を与える可能性は少ないようです(N市のNさんの御指摘通り)。

しかし、ペースメーカーを装着されている方は我々健康な者よりもメンタル面も含め色々な面でナーバスになっていらっしゃるのは確かです。ですから、そこには配慮が必要だと思います。ちょっとした不安も取り除いて差し上げるのは一種の礼儀だと思います(Claraさんの仰る通り)。

要するに、優先席付近では携帯電話を使わないという交通機関が設けた規則の下で、我々はその交通機関を利用しているわけですから、電車やバスに乗っている時間くらいは、この規則を守りませんか?という一種のモラルというか礼儀だけが問題であるような気がします。
「ある一定のルールにしたがって(交通機関なり)サービスを利用するなら、そのルールに従いましょうよ」という問題に収斂すると思います。
ですから、I教授の前の席に座った女性の気持ちも分かりますし、その女性の申し出に違和感を覚えられたI教授の気持ちも当然納得がいきます。そこに一定の線引きはできないでしょう。

私が利用するローカル線(八高線)に乗ってくる年配の女性が、必ず優先席に座って毎回大声で携帯電話をするのを何年も我慢してきましたが、先日ついに切れました。
目の玉が飛び出るくらいの大声で、この年配の女性を叱り飛ばしました。彼女はもう二度と車内で通話をしないか、若しくは私の乗る電車(車両?)を避けて乗るでしょう。
何故、私が公衆の面前にもかかわらず大声で怒鳴ったか?…それは、携帯電話がペースメーカーに影響を与える可能性があるからということではなくて、単に周りの乗客にとって「迷惑な行為」であったからです。

優先席付近か否か、ペースメーカーを装着してる乗客の方がいらっしゃるか、はたまた実際に携帯電話の電流が医療機器に影響を与えるかどうかという問題はさておいて、(ペースメーカーに限らず)不安を感じられる方がいらっしゃるならば、その不安を取り除いて差し上げる配慮が、我々に必要ではありませんか?という問題に行き着くと思います。
車内で立っていて辛そうな御年寄りがいたら、席を譲って差し上げるのと大した違いはないような気がします。
明確な線引きをするのは不可能な問題でしょうから、交通機関を利用する際には、そういう(今回の年配の女性の申し出のような)ケースもあるということです。
要するに、車内通話や座席の独り占めなどをしないという最低限の礼儀を我々が具え、気持ちよく公共のサービスを使えるような配慮を御互いに心がけていれば済む問題ではあるような気がします。

自分の‘守備範囲内’の事であっても、それに不安を感じる方も世の中にはいらっしゃいます。その時は、自分の守備範囲を狭めて(あるいは広げて)、その方のためにチョッと譲って差し上げたらどうでしょうか?

_ I教授 ― 2011年05月04日 22時44分46秒

みなさん、充実した討論、ありがとうございます。たいへん参考になりました。T.K.さん、叱り飛ばしたのはすごいねえ。でも「車内で立っていて辛そうなお年寄り」というときに、私を思い浮かべてはいなかったでしょうね?(先日席を譲られたことを話題にしましたので。)携帯電話をもっていたら優先席には近づかない、というぐらいは実践した方がよさそうですね。

_ PM在中 ― 2011年05月04日 23時11分43秒

基本的には、携帯電話については、現在のPMはほとんど問題ありません。
しかし、原子力の事故と一緒で、絶対に影響しないとは言い切れないのです。したがって、一般に言われている22cmは離してほしいと考えます。また、電池交換前の10年前のものは、実際のところ問題が無いとはいえません。皆さんが、新しい物ばかりではないことをご承知願います。
また、実際につけている人がどう思うかという点を承知してください。
優先席では、最低でも車内ルールは守ってあげてほしいです。
PMは、外見ではわかりません。私も昨年末にPMをいれましたが、優先席に座ったことはまだありません。
「あなた、若いのに何で優先席に座っているの」と注意されそうだからです。
少しこの辺も考えてほしいと思います。

_ T.K. ― 2011年05月05日 08時12分57秒

I教授、御明察です。御指摘のように「車内で立っていて辛そうなお年寄り」=I教授のイメージを頭の中に描いてしまいました。そういう点に妙に勘が働くのがI教授らしいですね。素晴らしいと思います。

ちょっと補足させていただくと、私はその年配の御婦人が4年も5年もの間、車内で大声の携帯通話を続けてきたことに対してのみ腹が立ったのではありません。
会話の内容が、いかにも「周りの乗客に聞かせてやろう」的な、自己顕示欲満々の、しかも面白くない内容だったからです(面白ければ、我慢して聞いてやるのに…)。
「私は(電車に乗り合わせている)他の人とは違うのよ」的な、いわば他人蔑視の態度がアリアリだったからです。そうでなければ、車内の他の乗客の方々が‘真っ青’になるような怒り方はしません。

そいうえば、私の親友の弁護士は、八王子駅ホームでタバコを吸っている高校生を見かけて、物も言わず、いきなり回し蹴りでタバコだけを蹴り落としたそうです(なかなかの達人ワザ!)。

世の中には、私の親友や私のような‘武闘派のオジサン’もいます。八高線に乗られる方、八王子駅を利用される方には、くれぐれも御注意されますよう。

_ 車内で辛いI教授 ― 2011年05月05日 12時39分18秒

がんばれ、武闘派(笑)。

_ (未記入) ― 2011年06月06日 11時18分18秒

無知ゆえの不安は本人の問題。
事実に反する根拠で勝手に不安を感じ、それをもって他者に干渉するのは罪悪です。
当事者意識を持っているなら、なおさら最新の情報を入手するべきです。
年寄りだろうが関係ありません。

_ マッキー ― 2011年06月07日 18時48分35秒

間違ったことを言ってるとは思っていません。が、実際
にその様な場面に出くわした場合でも、上に記した考え
に基づいた言葉を発し、厳しい言動をとるのでしょうか。

少し話が変わりますが、随分前のこと、こんなことがあ
りました。
夕方の込み始めたホームで電車を待っていました。乗り
込んだドア付近に、二人の女子高生が、発泡スチロール
入りの、真っ赤なかき氷を食べていたのでした。
えっと思ったと同時に、ドア横の方の女子高生に、少し
声を荒げてもう注意していました。
奥の方で、ほら怒られた、と言う若い男性の声と一緒に、
うるせいんだよ、と私の斜め後方にいたもう一方の女子
高校生の声が。うまく叱れず歯がゆい気分のまま、予定
の次の駅で下車したのでした。

さて、こんなことがあってから暫くして、車内放送でケ
イタイをマナーモードに設定し・・・とのアナウンスを
聞きながら、ああそうか、こんな風に言えば伝わったの
かもしれないなあと。

不特定多数の公共の、しかも閉じた場では、自ずとそれ
なりのマナーが必要でしょ。車内でよくケイタイのマナ
モード設定云々のアナウンスがあるけど、電車に乗った
らケイタイだけでなく、貴方の心もマナーモードにして
くださいね、と。
ああいう場面では、理屈を言ってもダメのようですね。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック