火曜日の喜び2011年05月18日 11時58分00秒

「決死的に早起き」などと胸を張った月曜日でしたが、もうそんな無理は利かないようです。午後になると急激に疲労して気分が悪くなってしまい、会議を休んで、早退しました。ダメですね、こんなことでは。

火曜日に元気を回復したのは、音楽のおかげです。モンテヴェルディの授業がいよいよ《ポッペアの戴冠》に到達し、プロローグと第1幕の初めを扱いました。3人の神によって演じられるプロローグの、なんと魅力的なことでしょう。観れば観るほど、聴けば聴くほどそう思うようになっています。ピーター・ホール演出のグラインドボーン音楽祭の映像も、レッパード版ではありますがとても面白いし、ルセ指揮、レ・タラン・リリックのものは抒情性豊かで、きわめて高水準。エマニュエル・アイム指揮の新しい映像も一見の価値ありですが、授業時間は限られているので、そうそうは鑑賞できません。

夜は、くにたちiBACHコレギウムの《ロ短調ミサ曲》。いよいよ最初のオーケストラ・合わせでした。4年目に入っているので声楽はすでにかなりの完成度を示しており、SPC(練習会場)に、荘厳な雰囲気が立ち込めました。グレゴリオ聖歌の勉強もはじめていて、これがまた、心を洗われるような体験なのです。モンテヴェルディもすばらしいがバッハもすばらしい、と感じるのみです。ちなみにヴォルフ先生の本では、《ロ短調ミサ曲》は《マタイ受難曲》を明確に上回る、と価値付けられています。

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