再校終わりました2011年09月29日 23時49分22秒

毎日必死です。《ロ短調ミサ曲》の再稿、なんとか仕上げ、今日春秋社に渡しました。初稿で大幅に手を入れましたが、それでもなんとなく座りの悪い部分、つながりがわかりにくい部分が残りました。そういう部分に見直しをかけ、完全とは言えぬまでも、かなり良くなったと思います。いくつかを著者に質問しましたが、へえ、そういう意味か、わからなかったなあ、という部分もありました。そんな質問へのヴォルフ先生のお答えは、本当にかゆいところに手が届くようで、親切。なかなかできないことです。

というわけで、10月20日出版は、ほぼ確実なものとなりました。すでに本文は私の離れ、出版社に委ねてあります。春秋社の編集は第一級のものなので、その点は安心です。でもこの仕事は、本当に勉強になりました。感謝です。

「あとがき」の最後に、こんな文章を書きました:私が国立音楽大学で主宰する「くにたちiBACHコレギウム」は、初演後80年を経た今年度(2012年1月15日)にそのリベンジ公演を行うことになり、目下その準備を行っているところである。その過程で痛感するのは、総合的作品としての《ロ短調ミサ曲》の偉大さとその演奏の困難さであり、また同時に、テキストの内容、その神学的な意味への関心と理解なくしては、その真髄に達することはできない、という認識である。

まさにその「関心と理解」を、これから作りたいと思います。

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