定期訪問は錦糸町から2012年04月14日 23時52分51秒

定年になったら心がけようと思っていたのは、コンサートを増やすことです。そろそろ始めようと思い、オーケストラの定期演奏会にひとわたり足を運ぶ、という計画を立てました。場所はさまざまですから、周囲のおいしいお店を探しながら、という楽しみを、自分にプラスしました。そのためには、余裕をもって家を出る必要があります。

今日は、錦糸町の新日フィル定期へ。でも結局、ゆっくり食べる時間がなくなってしまうのが、私のダメなところ。皆さんは、時間のないときに、何を食べられますか?思うに、一番いいのは回転寿司です。食べるものがすでに目の前にあり、時間を見ながら皿数を調節できる。駅からの通路にあるお店は行列でしたが、トリフォニーホールの向かいにあるお店は雨のせいか空いていて、味も悪くありませんでした。

いただいた席は1階の中央列、端寄り。オーケストラの響きを俯瞰するためには絶好で、とてもいい音響なのです。当日のプログラムは、スークの《おとぎ話》、ドヴォルジャークのヴァイオリン協奏曲、ヤナーチェクの《イェヌーファ組曲》という、指揮者アルミンク好みの、筋の通ったものでした。

本当に楽しめるコンサートで、感心しきりです。新日フィルは響きがしっくりとまとまっていて、どの曲からも、ロマン的な幻想が広がってくるのです。ヴァイオリン・ソロはマティアス・ヴォロング(ドレスデン・シュターツカペレとバイロイトのコンマスだそうです)という人でしたが、実質のしっかりした、構成力のあるヴァイオリン。アンコールのバッハ《ガヴォット》も、すばらしい演奏でした。またぜひ、訪問したいと思います。