バッハの《第九》コンサート2013年12月23日 22時07分07秒

予想通り、今日は疲れて、何もできませんでした。とりあえず、昨日のご報告です。

雪のちらつく須坂で、恒例の12月コンサートを開催しました。前半がバッハのカンタータ第9番《救いが私たちにやってきた》、後半が《マタイ受難曲》と《ヨハネ受難曲》の比較というプログラムです。連続講座の一部というささやかな場ではありますが、新しい始まりが、過去にいくつも生まれた大切な場。私にとっては、1年間の締めくくりのような意味合いももつコンサートでした。

ナビゲーターを務めながらも聴き手に回り、作品に惜しみなく感動して・・という経過を思い描いていましたが、現実には司会進行への配慮と演奏へのハラハラで手一杯となり、意識は、当事者百パーセントに(笑)。ピリオド楽器が会場を選ぶことも、よくわかりました。しかしそうしたことも含めて、演奏者ともども、たくさんの勉強をすることができました。会の方々、聴衆の方々の応援のおかげです。ありがとうございました。

演奏ぶりは写真が揃ったところでご紹介します。一言だけ述べておきますと、今回なによりだったのは、意欲あふれるチェロ奏者、山本徹さんを中心として、カンタータ演奏に情熱を燃やす優秀な若い人たちが、器楽に揃ったことです。声楽のユニットにはこれから古楽でやっていこうとしているiBACHの若い人たちを抜擢していたのですが、4人ともじつによく勉強してくれて、誰にとっても大きな一歩になったと思います。課題は多くとも、若い人たちが全力投球して着実に前進することほど、立ち会って気持ちのいいことはありません。自分の研究をもとにアドバイスし、演奏がどんどん変わっていくのを見るのも、ありがたく、幸せなことです。