今月のお勧めCD2013年12月25日 10時32分55秒

今月もいいものがたくさんありましたが、特選盤には、ゲルハーヘルのマーラー歌曲集(《さすらう若人の歌》《亡き子をしのぶ歌》《リュッケルト歌曲集》)を選びました。新聞を引用します。

「凛として清冽なバリトンの声が、豊饒なオーケストラからすっくと立ち上がる。まさに、オーケストラ伴奏歌曲の醍醐味だ。ゲルハーヘルの発音の美しさは、ドイツ語の詩に自らを語らせようと思えばこそ。ケント・ナガノ指揮のモントリオール響も、マーラー特有の色彩的なポリフォニーを克明に描く。」

ムーティ指揮、シカゴ響によるヴェルディ《レクイエム》(キング)は、歌い手も揃っており、横綱相撲。ただ、意外性は感じません。福間洸太朗さんのショパン(DENON)は、清潔な詩情があって好感度大。最晩年のフルネが都響を振ったサン=サーンスの交響曲第3番、フランクの交響曲、エネスコの《ルーマニア狂詩曲第1番》などのアルバムも、なつかしのいい味を満喫できます。若い人は、どう聴くのでしょうね。

自分がライナーを書いたので推薦はしませんでしたが、小倉貴久子さんの「輪舞~モーツァルトの輝き」(ALM)、奔放な演奏で、じつにすばらしいです。