今月のCD ― 2014年08月22日 23時15分19秒
毎日新聞の夕刊に書いている「今月の特選盤」を、新聞掲載の後で、こちらにご報告しています。建前からすると、今月手元に集まったCDのうちでこれが最高!と思うものを選ぶわけですが、そう単純にはいきません。
3人でやっていますので、自分色を、あえて少し出しています。専門領域で自信をもって推せるものは推す、というようにです。一方で避けるのは、あまりにも好事家向けのものや、入門用に特化したもの、また、演奏家のファン向けにアレンジされたオムニバス、などなどです。
レパートリーや演奏家が偏るのもよくないので、重複を避けて見送ることもしばしば。そんなこんなで、悩みながらも楽しんでやっております。
で、今月は、《魔法使いの弟子》などのデュカス作品集を選びました。演奏はフランソワ=グザヴィエ・ロト指揮、レ・シエクル(キングインターナショナル)。ロトは昨年10月にも選んでいますが、デュカス再評価のためにもたいへん意義のあるCDだと考えて、選考しました。
《魔法使いの弟子》というのは、昔本当に人気のあった作品ですよね。最近聴く機会の少ないのは、箒が水を運んできて大洪水というアイデアが、かえって曲を軽く思わせていたからかもしれません。でも、ロトの指揮で聴くと面白いし、しっかりした作品ですね。ロトは例によって同時代楽器を集め、マニアックなまでの探究精神で、作品の真価を蘇らせています。
劣らず感心したのが、併録された知られざるカンタータ《ヴェレダ》の、洗練された美しさ。でも残念なことに、フランス語台本が邦訳されていません。貴重な資料となるCDなのに、とても残念です。
3人でやっていますので、自分色を、あえて少し出しています。専門領域で自信をもって推せるものは推す、というようにです。一方で避けるのは、あまりにも好事家向けのものや、入門用に特化したもの、また、演奏家のファン向けにアレンジされたオムニバス、などなどです。
レパートリーや演奏家が偏るのもよくないので、重複を避けて見送ることもしばしば。そんなこんなで、悩みながらも楽しんでやっております。
で、今月は、《魔法使いの弟子》などのデュカス作品集を選びました。演奏はフランソワ=グザヴィエ・ロト指揮、レ・シエクル(キングインターナショナル)。ロトは昨年10月にも選んでいますが、デュカス再評価のためにもたいへん意義のあるCDだと考えて、選考しました。
《魔法使いの弟子》というのは、昔本当に人気のあった作品ですよね。最近聴く機会の少ないのは、箒が水を運んできて大洪水というアイデアが、かえって曲を軽く思わせていたからかもしれません。でも、ロトの指揮で聴くと面白いし、しっかりした作品ですね。ロトは例によって同時代楽器を集め、マニアックなまでの探究精神で、作品の真価を蘇らせています。
劣らず感心したのが、併録された知られざるカンタータ《ヴェレダ》の、洗練された美しさ。でも残念なことに、フランス語台本が邦訳されていません。貴重な資料となるCDなのに、とても残念です。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。