温泉から ― 2014年08月25日 06時28分47秒
日曜日に「すざかバッハの会」例会を終えて、谷あいの山田温泉に泊まっています。火曜日に松本のサイトウキネンを聴きますので、今日の月曜日は、子供の頃住んでいた上山田温泉に泊まる予定。この夏唯一の小旅行です。
以前若杉弘さんがおっしゃっていたのは、外国の音楽家たちが夏休みをしっかり取ることの効用。音楽から完全に離れることで、無性に音楽がやりたくなってくる。そのようにして闘志満々、新しいシーズンを迎えるのがいいのだ、とおっしゃるのですね。
本当にそうだと思いますが、私は生来の貧乏性がはなはだしくなり、温泉でも暗記をしているありさま。夕暮れの旅人は急ぎ足になる、ということでしょうか。
今朝は雨模様。昼間どこに行くか、長野に出てから決めたいと思います。
以前若杉弘さんがおっしゃっていたのは、外国の音楽家たちが夏休みをしっかり取ることの効用。音楽から完全に離れることで、無性に音楽がやりたくなってくる。そのようにして闘志満々、新しいシーズンを迎えるのがいいのだ、とおっしゃるのですね。
本当にそうだと思いますが、私は生来の貧乏性がはなはだしくなり、温泉でも暗記をしているありさま。夕暮れの旅人は急ぎ足になる、ということでしょうか。
今朝は雨模様。昼間どこに行くか、長野に出てから決めたいと思います。
長野県周遊(1)--飯山 ― 2014年08月29日 11時13分48秒
長野県で育った私ですが、訪れていないところがたくさんあります。そのひとつが、飯山。県の北東端(地図の右上)に離れていますので、足を伸ばす機会がありませんでした。この機会にと、長野から40分ほどローカル電車に乗り、飯山へ。
広々した善光寺平を潤した千曲川が、山間を北東に流れていく。もう少し行くと新潟県に入って信濃川になる、という手前に、飯山はあります。水量がとても豊かだったのは、雨の影響もあることでしょう。今日も若干雨模様です。
飯山は静かな町。まず、城址への道をたどります。高いところに登ろうとする、私の性癖です。かつては上杉が、信濃進出の拠点にしたところだとか。遺跡はなく、木立を縫って、町並みが望めました。
飯山は「寺の町」と呼ばれるそうですね。寺社をめぐる遊歩道が整備されており、お寺関係のお店も多数。需要と供給のバランスは、どうなっているのでしょうか。一部回っただけですが、称念寺の庭園がしみじみと美しかったです。
下は忠恩寺。どちらも駅のそばです。
数少ない飲食店のひとつに入ると、高校野球の決勝戦を中継していました。優勢の三重高校が絶好機をバント併殺で潰したあと、大阪桐蔭が怒濤の反撃を開始したところまでを観戦。もう一押しできないのが、力の差ということですね。昔は飯山北高校が長野県の強豪に属していましたが、いまはどうでしょう。
飯山は北陸新幹線の停車駅となり、大きな駅舎ができていました。歴史のある町なので、活力が注がれるといいと思います。
長野県周遊(2)--上山田 ― 2014年08月30日 11時37分09秒
飯山から長野に戻り、ローカルな「しなの鉄道」(昔は信越本線でした!)で上田方面へ。上山田温泉へ泊まるため、戸倉で下車しました。上山田は、私が4歳から小学校3年生までを過ごしたなつかしいところ。当時は長野県を代表する温泉の1つで、家(病院の官舎)にも温泉がありました。子供でしたからそのありがたみはわからず、湯の花が気持ち悪いなあ、などと思っていました。もったいない!
戸倉から千曲川を越え、山懐の上山田温泉まで30分歩いて、はるか昔の記憶を呼び起こそうと計画。ところが、降り出した雨がものすごい降りになり、周囲が見えません。写真は帰路に撮ったものです。
「戸倉・上山田温泉」と呼ばれますが、私は駅から千曲川の間が戸倉温泉、川向こうが上山田温泉だとばかり思っていました。そうではないのですね。温泉はすべて川向こう(西側)にあり、川沿いが戸倉温泉、奥の山懐が上山田温泉であるのでした(マイナーな話題で恐縮です)。下の写真は城山と呼ばれる山。稜線には右から戸・倉・上・山・田・温・泉の看板があり、電車からも見えます。夏の花火大会を、毎年楽しみにしていたものです。
温泉宿はひとりでは泊まれないと思っていましたが、今はいくつかの旅館がお一人朝食のみのサービスを提供していて、ネットで予約できます。しかしひとりで旅館の夕食というのは気が進まず、外でいいお店を探すことにしました。
土砂降り、ずぶ濡れでしたので、まず入浴。山風荘という宿ですが、とてもいいお風呂です。ようやく一息ついて、外出。雨がほとんど上がっていたということは、私が歩いている間だけ、猛烈に降っていたということですね。ありがとうございます。
いま何時かな、と時計を見ると、左手に時計がありません。浴室に置いてきた公算が大です(汗)。すぐ戻り、浴室に行ってみると、私の使っていたカゴに、別の人の服がある。悪いと思いつつめくらせてもらいましたが、時計はなし。自室にも、見あたりません。
毎度のことで、イヤになりました。時計がなくなるのも困るが、ホテルに迷惑をかけるのも避けたい。ともあれフロントで、届いていないか、と尋ねてみました。
親切に対応してくれて、ご主人と一緒にもう一度、浴室へ。同じカゴを再チェックしてみると、死角になっている手前に、時計がへばりついていたのです。ほっとしました。お詫びとお礼を重ねて、ふたたび外出。
結局わかったのは、こうした温泉では宿で食べるのが一番いい、ということです。雨、月曜日、という条件もあるでしょうが、空いている食堂はほんのわずか。屹立する温泉旅館群を縫うように歩きながら、こういうところで育ったんだなあ、と、不思議な気持ちにかられました。
絶品のお味噌汁で朝食をいただき、小雨模様の中を出発。最後に、もうひとつマイナーな話題を失礼します。千曲川を渡ったところに、八王子山という山があります。その温泉側が崖になっていて、子供の頃、怖くて仕方がありませんでした。大人になってから見るとなんでもない、ということが、よくありますよね。その確認を、今回の目的に含めていました。行ってみると、崖はずいぶん小さくなり、緑に覆われています。当時から、ほぼ60年。なるほど、木も育ちます(詠嘆)。
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