6月のCD~シフのシューベルト ― 2015年07月02日 16時07分50秒
押せ押せになっております。
6月のCD特選盤は渡欧前に選んだものですが、アンドラーシュ・シフのシューベルト・ピアノ曲集(ECM)です。2枚組で、ピアノ・ソナタ第18番ト長調と第21番変ロ長調、楽興の時、即興曲 op.142などが収録されています。
とてもくすんだ響きで始まりますが、これは、フォルテピアノ(ブロートマン1820年)が使われているから。じっと耳を傾けていると、あたかも「洞穴のような深い奥に向けて、計り知れないほど多様な響きが、霊的なニュアンスを帯びて」広がっていることがわかります。
こうした深く幽玄な響きを、私はかつてフォルテピアノから聴いたことがありません。さすがにシフ。「改宗の告白」というエッセイを読むと、この楽器でこそ表現できるシューベルトの世界が熱く語られています。プラス、シフだからこそできる、です。たいへんな境地に到達したものだと、戦慄さえ覚えます。
6月のCD特選盤は渡欧前に選んだものですが、アンドラーシュ・シフのシューベルト・ピアノ曲集(ECM)です。2枚組で、ピアノ・ソナタ第18番ト長調と第21番変ロ長調、楽興の時、即興曲 op.142などが収録されています。
とてもくすんだ響きで始まりますが、これは、フォルテピアノ(ブロートマン1820年)が使われているから。じっと耳を傾けていると、あたかも「洞穴のような深い奥に向けて、計り知れないほど多様な響きが、霊的なニュアンスを帯びて」広がっていることがわかります。
こうした深く幽玄な響きを、私はかつてフォルテピアノから聴いたことがありません。さすがにシフ。「改宗の告白」というエッセイを読むと、この楽器でこそ表現できるシューベルトの世界が熱く語られています。プラス、シフだからこそできる、です。たいへんな境地に到達したものだと、戦慄さえ覚えます。
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