失敗も勉強?2015年07月19日 20時22分45秒

いつもいつもこうした話題ではマンネリだと思うわけですが、「水戸黄門」と同じでそれが喜ばれるのだ、という声もなぜかある次第なので、失敗談をご報告します。

18日(土)の午前は、「たのくら」の例会。「悲しすぎるオペラ」(ディドとエネアス)の2回目です。早朝に目覚めてしまう利で準備は余裕で済ませ、タクシーを呼びました。自宅から会場まで、これが一番効率的なのです。

到着したタクシーに乗ろうとして、忘れ物に気づきました。スマホです。今日は一日外出、スマホは欠かせないと考えて、タクシーを待たせ、取りに戻りました。すみません、お待たせしました、というわけで、出発。

名所「さくら通り」を5分近く走ったところで、忘れ物に気づきました。今日配るレジュメを、プリンタのところに置いてきてしまったのです。このまま行ってレジュメなしでやるか、遅れを覚悟で戻るか迷ったのですが、やはりせっかく作ったレジュメはあったほうがいいと判断し、運転手さんにお願いして、Uターン。快く戻ってくださいました。

すみません、お待たせしました、というわけで、ふたたび出発。恐縮する私に、運転手さんの口から、信じられない言葉が。何と言ったかわかりますか。「二度あることは三度あると言いますよ!」と。返す言葉、なし。ともあれ、遅れますと会員にメールを打ち、幸いにも、2~3分の遅れで到着しました。

会長さんが心配そうに待っておられたのは、メールが読まれていなかったから。満員の会員を前に私は汗を拭きながら、事情を説明しました。すると、「三度目の正直、という言葉もありますよ」とおっしゃる方あり。たしかに、この2つのことわざの矛盾は、よく話題とされます。

そこで考えてみました。「三度目の正直」は、より良い目的に向かって行われた行為が残念ながら失敗し、ようやくの成功を期待させる言葉。「二度あることは三度ある」というのは、災いだの失敗だのがもう一度やってくるぞ、という警告。まったく違う意味合いの言葉で、この場合あてはまるのは、明らかに後者です。

「たのくら」はたいてい、その月のCD特選盤の紹介から始まります。私は今月の特選盤(まだ非公開)がいかにすばらしいかをとうとうと語り、時間をつないで、さあかけようとしたら・・・CDが入っていない(汗)。前日聴いたまま、プレーヤーに残してきてしまったようです。三度目が実現し、話のオチはつかないわ、皆様は残念がるわで、頭を下げっぱなしの例会になってしまいました。

さすがに災いは四度はなく、夕方の山本徹さんの無伴奏チェロ組曲は、彼の実力と人柄で、とても気持ちの良いコンサートとなりました。しかし、失敗も勉強だと思っているのにつねに同じようなことが起こるということは、もうそれが私の人格だ、ということなのかもしれませんね。