旧暦年頭所感2016年02月12日 07時04分26秒

例年お正月には今年どうするぞっ、という心構えのようなものを書くのですが、今年は書きませんでした。

ただ、いただいた方にのみ差し上げた年賀状に、今年はワーグナーの年になりそうだ、と記しました。ワーグナーの、私的入門書を執筆するという話が持ち上がっていたからです。

ただそうすると、宿願の《ヨハネ受難曲》論がさらに先送りされそう。できれば平行してやりたい、でもその余裕はないだろうなあ、というのが、今年の問題点でした。

芸大で《ヨハネ》ゼミをやったのが、もう3年前です。その時もすでに、平行して執筆するつもりでした。しかしその後仕事が増え、ここのところはモーツァルトに注力していましたので、《ヨハネ》はずっと先送り。このままでは、人生の終わりと競争になってしまう、という危機感が芽生えていました。

ところが一連の経緯がありまして、出版の具体的な目星をつけることができ、ワーグナーを先送りすることに決めました。ですので今年は、バッハの年、《ヨハネ受難曲》の年になると訂正します。

昨日、その福音書論に1日取り組みました。やっとホームグラウンドに戻ってきたようなすがすがしさを感じています。