ジンクスは日々に2016年11月06日 21時54分26秒

4日(金)、大阪を往復。行きは新横浜から(若干早い)、帰りは東京へ(座って帰れる)というのが、最近の定番です。新横浜で少し時間が取れたので、下車してお店に入り、海鮮丼を注文。

ところが、なかなか出てこないのですね。食べ終わるまで20分を想定していたのですが、10分、15分と過ぎ、ついに20分経っても出てきません。仕方がないので、時間がないので帰ります、お金は払いますので、と言って千円札を出しました。

すると店員がうろたえ、相談している。そこで、注文が通っているかどうかだけ確認してください、と言ったところ、調べた結果は、通ってはいたが、作るのを忘れた、とのこと(笑)。もちろん千円札は引っ込め、走ってホームへ。昼食は駅弁に変更です。

初めにつまずくとその日はいい、というのが、皆さんご存じの私のジンクスです。その日もいい予感がありました。まずいずみホールで、スタッフと打ち合わせ。スタッフがすごく勉強する人たちなので、ディスカッションがいつも盛り上がります。支えてもらっています。

終了後、必要な本を物色しようと、梅田の紀伊國屋書店に寄りました。すると気がつきましたが、この本屋さん、私の本を丁寧に揃えてくれているのですね。感謝。気をよくして文芸書の棚に移動したところ、そう広くないスペースに、篠田節子さんの分厚い単行本が5種類も並んでいたのです。

そこで『冬の光』という15年の新刊を購入し、読み始めました。四国お遍路の出てくる宗教色は篠田さんらしいですが、これが圧倒的な迫力で、やめられない。新幹線、中央線と一心不乱に読みふけり、帰宅後も読み続けて、夜遅く読了しました。読後感爽快、10歳ぐらい若返った気分です。掘り下げた構想といい筆力といい、やはり第一級の作家だと確信します。

翌5日(土)。上尾の教会で、ルターのコラール《いざ来ませ、異邦人の救い主よ》とそのカンタータの話をする日です。電車はどこでもすぐ乗れ、立ち寄ったタイ料理も美味。迷うこともなく会場到着・・って、これはまずいんじゃないの!!

果たして、事前の資料のミスやDVDが映らずといった事態が起こりましたが、大過なく済み、とても熱心に聴講していただきました。

このブログを読んで来られたという近間の方もおられ、国音の卒業生も複数。最近つくづく思うのは、再会は自然に起こるものだ、ということです。別れもありますが、縁があれば必ず再会する。そう思うことで、肩の力がひとつ抜けました。

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