2017ドイツ滞在記(2)ーー初仕事はフライベルクから ― 2017年06月23日 22時50分40秒
私のドイツ仕事は、オプショナル・ツアーから始まりました。
今年は、ずっとライプツィヒ滞在です。そこで、大きなオプショナル・ツアーを2つ設けました。12日(月)は、ジルバーマンの著名オルガンを擁する近郊の都市フライベルクと、そのジルバーマンの博物館のある、フラウエンシュタインを訪れる旅。フライベルクの聖マリア大聖堂では、カントル、アルベルト・コッホ氏が、われわれだけのためにコンサートを開いてくれることになっています。
ガイドさんは、ドイツ人女性のペトラさん。この方の日本語はたいしたものです。なにしろ、砕けた口調をベースにしながら、日本語の専門用語が、要所できっちり出てくるのです。日本には2週間旅行で来たことがあるだけだそうで、信じられません。語学は、行かなくても本当に勉強すれば習得できる、ということですね。準備のメモも詳細に取っておられ、すべて、しっかり準備してあたられるようです。
曲目解説をしていて知りましたが、かつて銀山都市として栄えたフライベルク大聖堂のジルバーマン・オルガン(1714年献堂、ゴットフリートの最初のオルガン)には、バッハの前任のトーマス・カントル、ヨハン・クーナウがかかわっているんですね。試験演奏もクーナウが行ったということで、コッホ氏のコンサートでも、クーナウの《トッカータ》という珍しい曲が演奏されました。次にバッハのコラール、最後にメンデルスゾーンのソナタ第6番。柔らかにブレンドされた響きが、いかにもジルバーマンの楽器です。
外に出ると、こんなところにもルターの像が・・。ライオンの上には、「神はわが櫓」と書かれています。
ライプツィヒの聖トーマス教会の写真も、毎回になりますが一応挙げておきます。
ちょうど夕食の頃合いに帰れましたので、去年から恒例化した有志とのホテル・レストランでの食事会を、この夜やってしまうことにしました。話がはずんだことは言うまでもありませんが、地元ザクセンのものを選んだ白・赤のワインが、どちらも大満足のおいしさ。これがレストランの格というものでしょう。
すっかり出来上がったところへ、ローゼンミュラーのコンサートを終えた方々がご帰還。ライプツィヒゆかりの作曲家、ローゼンミュラーの生誕400年を祝うニコライ教会におけるコンサートは、画期的なものだったそうです。ただ、ものすごくお強い方と祝杯を挙げたのは悪のりで、翌日にたたりました(汗)。
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