オリンピックの感想--感動篇2008年08月26日 22時35分30秒

オリンピックが終わりました。目一杯やっていたテレビ中継が急になくなったので、何となく空虚感があります。家にいる日が多かったので、結構見ることができました。その範囲で、感動篇、声援篇、拒絶篇、という3つの感想を書きたいと思います。

直接見た競技の内でもっとも感動したのは、男子の400メートルリレーです。銅メダルではありますが、金の価値がありますよね。金メダルもさまざまで、競技人口やライバルが少なくて結構取りやすいものと、本当に困難なものの差は大きいとか。世界中から足の速い人が集まってくる陸上短距離なんていうのは、もっとも至難なもののうちの一つでしょう。4人が1秒も無駄にせず最善を尽くした銅メダルは、本当にすばらいい快挙でした。

そして、後のコメントがまた良かった。諸先輩の業績や伝統に敬意を表し、自分たちはその上で走らせてもらっただけだ、という発言がありましたが、けっしてリップサービスではなく、心からそう思っている様子が伝わってきて、爽やか。これこそスポーツマンですね。こういう精神に出会えるのが、オリンピックの醍醐味です。

メダルは一人では取れない、というのは真実です。それを照明したのが、マイケル・フェルプス。2つ目の金メダルは400メートルリレーでしたが、第1泳者で泳いだフェルプスは、世界新を出した豪のサリヴァンに負けていました。アンカーにつなぐ時点でもアメリカはフランスに相当差を付けられ、しかも仏のアンカーは、100メートル金メダリストのベルナールでした。

ところが、米のアンカー、レザクがものすごいスパートでかなりあった差を抜き返し、1位でゴールしたのです。レザクは100メートル3位ですから、ほとんど奇跡的な力泳。これがあってフェルプスの8冠が成立したのですから、陰の功労者はレザクだと思います。これもまた、印象的なシーンでした。