オリンピックの感想--拒絶篇2008年08月29日 23時46分18秒

「最低」という言葉しか出てこない競技もありました。もちろん野球です。憤慨のあまりネットをあちこち見回ってみました。たくさんの批判、非難が書き込まれていました。普通なら、一方的な批判には不快感をもつものですが、今回は言われる側の傲慢度が大きいので、どんなものを読んでも、そのぐらい言って当然だ、と思ってしまいます。というわけで、私にも言わせてください。

大言壮語は、しない方がいいですね。私が最初に違和感を感じたのは、「このメンバーが日本の最強メンバーです」と見得を切ったあたりから。どう見ても最強とは思えなかったし、それだけに、選に漏れた選手はどう思うだろう、と余分な心配をしてしまいました。横浜の内川、楽天の岩隈みたいに、絶好調の選手がいましたからね。

負けられないとなれば、緊張を高め、万全の対策を練るのが兵法。それをしないで勝つのが当たり前というのでは、真剣に向かってくる相手に失礼ですし、野球の神様を怒らせます。

全体に、アマチュアを見くびる姿勢がありありで、初戦の審判への抗議の態度に、それがあらわれていました(←いちばん言いたいのはこの部分です)。アマチュアリズムというのは、審判を尊重し、その判定に従うことを前提にしています。かつて誤審に泣いた柔道の篠原選手も、「自分が弱かったから」で通し、審判批判はまったくしませんでした。これがスポーツマンシップじゃないでしょうか。プロが出るんだから審判もプロにしろ、とは・・・。

オリンピックはアマチュアが出るべきだというのは、裏に、プロはアマチュア精神を失っているから、という意味を含んでいますね、残念ですが、そう言われても仕方がないと思います。もちろん、日本の野球が色あせて見えるようになったことの問題も大きい。これだけ世間が失望しては、野球人気、視聴率の回復は望めません。

でも、助ける道も用意しておかなくては。星野さんのバックには読売の渡邉さんがついておられるようなので、一部に報道されているように来期巨人軍の監督になり、セ・リーグで、リベンジに挑戦していただけないでしょうか。