公演迫る2011年05月26日 09時55分24秒

月日の経つのは着実で、ずっと先だと思っていた《ポッペアの戴冠》の東京公演が、今夕になりました。これから、字幕の調整をするところです。

日曜日から横浜の渡邊邸で練習が再開され、月・火曜日は大森の「山王オーディアム」で継続。私も火曜日に行きましたが、大森は今を去る65年前に私が生まれたところで、なつかしい思いをしました(4歳まで居住)。大森駅で下車したのは、本当に久しぶり。山王オーディアムに進む分岐点のところに、極めつけのお蕎麦屋さんを発見したのがよき副産物でした。

昨日の水曜日は、上演地の西国分寺・いずみホールでゲネプロ。リュート金子、ガンバ平尾の両先生が徹底した細部の調整を続けられ、この姿勢こそ一流の証だなあと思うことしきりでした。だいたい合わせておいて、あとは本番、ということではないのです。貧乏公演ですがその割に立派なのは、衣装です(きっぱり)。平尾さんが集めてくださったものを中心に、みんななかなか豪華な衣装を来て出演しますので、ご注目ください。コンセプトは、「プロローグはモンテヴェルディ時代、開幕したらローマ風」(平尾さん)です。

名曲と取り組むということは、練習のプロセスに大きな喜びを得ることだとわかりました。内部的には大きく盛り上がっていますが、終わったら、いっぺんに気が抜けてしまいそうです。では夕方、ご来場の皆様にお目にかかります。

コメント

_ たのもー ― 2011年05月27日 13時06分31秒

皆さま、お疲れ様でした。
打ち上げで楽しくワインを飲まれ、まだお休みの方もいらっしゃるでしょう。
(サポセンは、会社に行ってるのかな?)

もう、お昼になってしましましたが、(おそらく)世界で一番早い感想をお届けします。
あまり推敲していないので、誤りがあるかもしれません。あったらお許しください。

基本的に感想は、女性(女声)中心です。キッパリ!
以下、順不同に感じたままを。。

主役のお二人に関しては、絶賛というしかありません。
特に、阿部さん、ポッペア役をすっかり自家薬籠中(←このコトバ好き!)のものにしてしまいましたね。
たった2回の本番で、この境地に至るとは、指導者に恵まれたことに加え、本人の研鑽の賜物と敬意を表します。
i教授が暴露してましたが、色っぽい迫真の名演技は、親には見せられない、そうですが、素敵なお着物をお召しのお母様、一番前の席でご覧になってました。感想をお伺いしたいですね。(^^) 
当分はモンテヴェルディ専念でしょうが、演技がお上手なので、ミミなんて観たい、聴きたいですね。(オランピアも捨て難いが、、、)

内之倉さんの感想については、女性観客の方におまかせします。(^^)

幸運の神、小姓の川辺さん、美徳の神、侍女の山崎さん、二つの役をうまく演じ分けてましたね。2つ目の小姓と侍女コンビが、緊張もほぐれたんでしょうか、楽しく伺いました。

音楽監督の炯眼と思ったのは、配役の妙というか、愛の神の高橋幸恵さん。儲け役だったと思います。3人のソプラノ競演の際、声質の違いが際立ち、とても印象的でした。

皇妃オッターヴィアの高橋織子さん、ほんとにプリマの風格がでてきましたね。
将来、マルシャリンかデズデモナを聞いてみたいです。(あ、ジークリンデなんかも。)

将軍オットーネ、乳母アルナルタを歌った湯川さん、さすが博士、安定感では、一頭地を抜く感がありました。

ドゥルジッラ役の安田祥子さん。貴婦人役にしては、少々元気過ぎたようでしたが、抜粋だから余計そう感じたのかもしれませんね。恋する乙女の一途さは、よく伝わりました。
急遽参加の大武さん、短い場面でしたが、存在感ありましたよ。(^^)

男声で印象的だったのは、セネカの狩野さん、今夜、最も注目したお一人です。売り出し時のマルティ・タルヴェラみたい。押し出しもいいし、声もいい。その上、歌がタルヴェラよりずっとうまい(笑)。
目指せ、バイロイト! 目指せ、ハンス・ザックス! (^^)
第九のソロも、楽しみにしています。


申し訳ありませんが、器楽・指揮については、述べるような力がありません。
 (歌だって、勝手な感想です)

妄言ついでに、1つ注文を。
ないものねだりで恐縮ですが、音大のオペラ演出部門では、照明を研究されてる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。せっかく、ホールに照明装置があるのに、暗転使用だけでは、もったいない。スポットライトを使うだけでも、(かつてのヴィーラントみたいな)、かなり効果的な演出ができるんじゃないかと思いました。もし、次回の機会がありましたら、ご検討願えればと思った次第です。

以上、長文、妄言失礼しました。
的外れありましたら、(優しく(笑))、お教えください。

_ マッキー ― 2011年05月28日 01時41分00秒

モンテヴェルディの世界に堪能しました。

器楽について、印象深かったのことを一言コメントします。
それは、ポッペアがまどろみ、乳母アルナルタがやさしく歌う子守唄を
聞きながら眠りにつく場面。
湯川亜也子さんの素晴らしいアルト歌唱に聞き惚れていましたが・・・。

眠りに誘うかのように、慎ましやかで深みのあるリュートの奏でに導かれ、
それに寄り添うように爪弾かれたヴィオラ・ダ・ガンバの円やかな響きたるや、
視線は平尾雅子さんの手元に持っていかれてしまいました。
ガンバが、ガンバのピッチカートの響きが、かくも美しかったのかと、
大変感動しました。

この場面の器楽伴奏は、子守唄を歌う湯川亜也子さんにとっても、また子守唄
だったのかも、と思ったりもしました。
目を閉じていたポッペアの阿部雅子さんは、素敵な子守唄に愛でられながら、
どんな思いで聞いていたのでしょう。。。

「ポッペアの戴冠」を鑑賞でき、またひとつ素晴らしい音楽体験、感動体験を
させていただきました。

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