マスク2011年06月23日 23時40分52秒

少し前のことですが、学生さんが指導に、大きなマスクをかけてやってきました。きれいに見えましたので、私は「マスク、似合うねえ」と声をかけました。このように、ちょっとほめるだけで指導が円滑に進むことが、よくあるものなのです。

ところがその学生さんはムッとした態度を示し、「ほめてませんね」と言うではありませんか。皆さん、客観的に見て、どうでしょう。「似合う」というのはほめ言葉であるはずですが、この場合は、ほめたことにならないのでしょうか。

以来私は、マスクをしている女性を観察してみました。結果として理解したのは、マスクをしているのにきれいに見える人は、もともと相当きれいな人だ、ということです。やはり「似合う」はほめ言葉であると思います(筋通ってますかね)。

私は5年にいっぺんぐらいしか風邪を引かず、花粉症でもありませんので、マスクに慣れていません。しかるにこの数日は、ずっとマスクを着用していました。わかったのは、マスクが心理に相当影響を与える、ということです。

第1に、マスクは人を大胆にさせる。京王線の中で次々に営業電話をかけている人がいましたので、私は90度左を向き、その人の顔を、ずっと見続けていました。素顔では、ちょっとできません。

第2に、マスクは人を短気にする。酸素の供給が不足するためでしょうか、喧嘩っ早くなってしまうように思えます。職業上の喧嘩を、1つしました。

第3に、マスクは、音楽の感動を減殺する。なぜか、妙に批判的になってしまうのです。仕事のさいには、マスクをしないで聴くべきだと感じた次第です。明日の授業、どうなるでしょうか。