号外2012年04月13日 23時49分39秒

ネット全盛の時代に号外が発行されるのだから、よほどインパクトの強い出来事だったのでしょう、北のミサイル打ち上げ失敗は。さすがの木嶋佳苗も、これでかすんでしまいました。

私のような性格の人間から見ると、不思議でならないことがあります。それは、確率的にはかならず存在している失敗に対してなぜ備えをしておかないのか、ということです。鳴り物入りで世界から報道陣を呼んでしまい、国内は祝賀ムードにあふれているというのでは、失敗したときのメンツ失墜は、深刻。指導者は傷つけられない、というのであれば、失敗に備えるのは、周囲が当然行うべき危機管理だと思うのです。

いやむしろ事前の過剰な盛り上げこそが失敗の原因だ、という説を呼んで、なるほどそういう考えもあるのか、と思いました。国威発揚が至上命題となって、現場の状況を押し切ってしまう、というのです。たしかに、歴史上、繰り返されてきたことかもしれないですね。現場の科学者たちの不安と恐怖は、想像に余ります。食うや食わずの人たちが気の毒でならないのは、言うまでもないことです。

相手のメンツをつぶさないでこそいい関係を築ける、というのは、人生で誰もが学習すること。メンツを失ってかたくなになる人はいても、優しくなる人はいません。これからどうなってしまうのか、他人ごととも思えなくなった状況です。

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