北海道三日間~ひとり旅はむずかしい(2)2013年09月03日 08時40分45秒

さて、夕食をどうするか。私はどこにでももぐりこむほど度胸がありませんので、情報収集したり、道路を歩いたり戻ったり、迷走しばらく。三度も通り過ぎた料亭風のお寿司屋に、結局入ることに決めました。

カウンターの中央に座り、お刺身のおいしいところを、とお願いすると、サンマがある、との答え。「いいですねえ」。さらに知らない貝の名前が挙がり、それも「いいですねえ」。ホタテがある、ともおっしゃるので、いや今はいいです、と答えたのですが、珍しいほどいいホタテだ、とのことで、結局、サンマ1匹の上にホタテを含むお刺身の並んだ大皿が出てきました。

相当あるなあ、と思って一生懸命食べていると、「お刺身の後はなにか召し上がりますか」との質問。まだ半分にも達していませんので、「食べ終わってから考えます」と返答しました。

わかってきたのは、このマスターが、かなりせっかちな方だということです。カウンターが司令塔になっていて、いろいろな方向に、指令が飛ばされる。「差し替えろ」「戻せ」という言葉が頻出するところからみると、お座敷のコース料理をどんどん回転させろ、と言っているようです。

しかし、呼びかけられた人たちから返事が聞こえないのですね。カウンターにやってきた女性に同じ指示が発せられたところ、「おっしゃる意味がわかりません」「いろいろ考えずにただやればいいんだ」という、仰天の対話が。進度に合わせて料理を出したい現場の人たちが、抵抗しているようなのです。

ようやく大皿のお刺身を食べ終わったタイミングで、年長の女性が、「お食事はどうされますか」と尋ねてきました。マスターは電話中でしたので、「食べたいのはやまやまなんですが、雰囲気が・・。マスターがいらいらしておられるじゃありませんか」と言うと、女性は「申し訳ありません」と、深くお辞儀。私も気の毒になり、にぎりを数品頼みました。

私がいいたいのはお店がどうこうということではなく、ひとりの食事ではお店選びがとてもむずかしい、ということです。お相手がいておしゃべりしていれば、以上のようなことも気にならなかったことでしょう。しかしカウンターの中央にひとりで陣取っていると、いろいろなことが手に取るようにわかり、おいしいものもおいしく食べられない、という状況が生まれます。気持ちよく飲み食いできる店、という条件がとても重要になるわけです。

しかし「飲む」段階で、もっと大きなトラブルが待っていました。あ、旭川のせいでは絶対ないですよ。個人の問題です。