重厚な本格演劇2013年09月30日 08時02分15秒

29日、日曜日。バーナード・ショー作、鵜山仁演出、笹本玲奈主演の《ジャンヌ》を観に、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール(西宮)を訪れました。大中小3ホールを擁する、すばらしい建物です。

最近演劇づいている私ですが、今回の演目は、重厚な本格演劇。3時間の中に、10時間を超える充実がありました。歴史を踏まえ、宗教に分け入って組み立てられた舞台は、すべての台詞に意味があり、ひねりがあり、問題提起がありという感じで、まことに奥が深い。自分でも驚いたのは、途中からモーツァルトがジャンヌ・ダルクに重なってきて、離れなくなったことでした。最近ずっと手紙を読み、モーツァルトの人生につきまとう負の側面に、意識が向かっていたためかもしれません。

10月31日(木)からいずみホールのモーツァルト・シリーズが始まりますが(協奏交響曲とポストホルン・セレナード)、この機会にモーツァルトについて、考えなおしてみたいと思います。