モンテヴェルディやります!2014年07月01日 10時37分40秒

サントリーホール・ブルーローズでモンテヴェルディの宗教曲とマドリガーレを「愛の二態」と題して公演してから、1年が経ちます。その第二弾として、オペラ篇を企画しました。8月1日(金)、19:00からです。

今回は、晩年の二大名作、《ウリッセの帰還》と《ポッペアの戴冠》を、「愛の二態」として対比します。前者は、トロイア戦争から待てど暮らせど帰還しないウリッセ(オデュッセウス)を妻ペネーロペが貞節を貫いて待ち、ついに再会を果たすという純愛物語。後者は、皆様ご承知の通りの、悪女の野望が成就する物語です。踵を接して作曲された、あまりにも対照的な両オペラです。

今回は抜粋かつ演奏会形式ですが、キャストが自慢。昨年大成功した櫻田亮さんをウリッセとネローネに据えるのみならず、加納悦子さんがペネーロペとオッターヴィア役で出演してくださいます。《ウリッセ》冒頭の長大なモノローグがどれほど感動的になるかと、今から楽しみです。

加納さんはルネ・ヤーコプスの《ポッペア》プロダクションに参加され、こんなにいい曲があるのかと、心から思われたそうです。渡邊順生さんと学生たちで始めた《ポッペア》ですが、須坂、西国分寺、国立を経て、サントリーホールに進出できることになりました。そのご縁で、iBACHのキャストも、何人か出演します。その他のキャストは、以下の通りです。

人間のはかなさ&ポッペア/阿部雅子、時の神&セネカ/小笠原美敬、幸運の神&小姓/川辺茜、愛の神&エリクレーア/高橋幸恵、ミネルヴァ&パッラデ&侍女/渡邊有希子、セネカの親友たち/大野彰展、小藤洋平。器楽は伊左治道生、渡邊慶子、エマニュエル・ジラール、渡邊順生と発表されていますが、西山まりえさんもハープで華を添えてくださることになりました。

前売4500円でぴあに出ていますが、コメントで申し込んでいただければ、出演者割引でご案内します。なにとぞよろしくお願いします。